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疲労回復にチョコレートはなぜおすすめ?健康効果が期待できる食べ方

疲労回復にチョコレートはなぜおすすめ?健康効果が期待できる食べ方

ストレス軽減や集中力アップにつながるといわれているチョコレート。デスクワークの合間や休憩時に、チョコレートを食べて気持ちをリフレッシュしている方も多いのではないでしょうか。実はチョコレートには、疲労回復の効果も期待できるのです。 ここでは、チョコレートが疲労回復に役立つ理由やおすすめのチョコレートの種類、食べ方などをご紹介します。   【関連記事】●チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 疲労回復を促すチョコレートの栄養成分とは? チョコレートが疲労回復に効果的といわれる理由。それは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールやカフェインなどの成分の働きによるものです。 まずは、それぞれどのような成分なのかを見ていきましょう。   カカオポリフェノール チョコレートの代表的な栄養成分であるカカオポリフェノール。体内の酸化を抑える抗酸化作用を持つため、疲労回復につながり、精神の安定・リラックスを促す他、皮膚の老化防止や動脈硬化の予防も期待できます。チョコレートに含まれるカカオ分が多いほど、カカオポリフェノールの含有量は多くなるため、チョコレートの苦味が強くなるのです。   カフェイン カフェインはアルカロイドという化合物の一種で、覚醒作用や解熱鎮痛作用などを持つことから、医療でも用いられています。 カフェインにはリラックス効果も期待でき、ストレス状態にあるラットにカフェインを投与した結果、ストレス反応が減少したという研究もあります(日本栄養・食糧学会誌「ラットにおける拘束ストレスに伴う神経伝達物質放出に対するコーヒーの抑制作用」)。 また、カフェインは眠気を覚まし、集中力を高める成分としても有名。眠気の原因であるアデノシンという脳内物質の働きを妨げ、覚醒作用を促します。   テオブロミン テオブロミンとは、カフェインに似た働きを持つチョコレートの苦味成分で、カカオ豆にも含まれています。 「幸せホルモン」とも呼ばれる、気分を落ち着かせる脳内物質であるセロトニンに働きかけることで、心身をリラックスさせてくれる成分です。   食物繊維 疲労回復との直接的なつながりはありませんが、チョコレートには腸内環境を整え、便通を良くする効果も望めます。これは、チョコレートの主原料であるカカオ豆に、腸のぜん動運動を活性化する働きを持つ食物繊維のリグニンが豊富に含まれているため。 便秘など、腸の不調は疲労やストレスの原因となるため、腸内環境を整えることも心身の健康を保つためには不可欠です。 さらに、腸内には体全体の約7割もの免疫細胞が存在するといわれています。よって、腸内環境を整えることで免疫力が強化され、疲労回復にも寄与すると考えられます。 疲労回復にはハイカカオチョコレートがおすすめ 疲労回復に役立つチョコレートの中でも特におすすめなのは、カカオ含有量が70%以上のハイカカオチョコレートです。なぜなら、前項でご紹介した疲労回復に有効な成分が、カカオ含有量の多いチョコレートほど多く含まれているから。 とはいえ、疲れたらたくさん食べればいいわけではありません。“適切な量”がポイントです。   1日25g程度にとどめる...

疲労回復にチョコレートはなぜおすすめ?健康効果が期待できる食べ方

ストレス軽減や集中力アップにつながるといわれているチョコレート。デスクワークの合間や休憩時に、チョコレートを食べて気持ちをリフレッシュしている方も多いのではないでしょうか。実はチョコレートには、疲労回復の効果も期待できるのです。 ここでは、チョコレートが疲労回復に役立つ理由やおすすめのチョコレートの種類、食べ方などをご紹介します。   【関連記事】●チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 疲労回復を促すチョコレートの栄養成分とは? チョコレートが疲労回復に効果的といわれる理由。それは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールやカフェインなどの成分の働きによるものです。 まずは、それぞれどのような成分なのかを見ていきましょう。   カカオポリフェノール チョコレートの代表的な栄養成分であるカカオポリフェノール。体内の酸化を抑える抗酸化作用を持つため、疲労回復につながり、精神の安定・リラックスを促す他、皮膚の老化防止や動脈硬化の予防も期待できます。チョコレートに含まれるカカオ分が多いほど、カカオポリフェノールの含有量は多くなるため、チョコレートの苦味が強くなるのです。   カフェイン カフェインはアルカロイドという化合物の一種で、覚醒作用や解熱鎮痛作用などを持つことから、医療でも用いられています。 カフェインにはリラックス効果も期待でき、ストレス状態にあるラットにカフェインを投与した結果、ストレス反応が減少したという研究もあります(日本栄養・食糧学会誌「ラットにおける拘束ストレスに伴う神経伝達物質放出に対するコーヒーの抑制作用」)。 また、カフェインは眠気を覚まし、集中力を高める成分としても有名。眠気の原因であるアデノシンという脳内物質の働きを妨げ、覚醒作用を促します。   テオブロミン テオブロミンとは、カフェインに似た働きを持つチョコレートの苦味成分で、カカオ豆にも含まれています。 「幸せホルモン」とも呼ばれる、気分を落ち着かせる脳内物質であるセロトニンに働きかけることで、心身をリラックスさせてくれる成分です。   食物繊維 疲労回復との直接的なつながりはありませんが、チョコレートには腸内環境を整え、便通を良くする効果も望めます。これは、チョコレートの主原料であるカカオ豆に、腸のぜん動運動を活性化する働きを持つ食物繊維のリグニンが豊富に含まれているため。 便秘など、腸の不調は疲労やストレスの原因となるため、腸内環境を整えることも心身の健康を保つためには不可欠です。 さらに、腸内には体全体の約7割もの免疫細胞が存在するといわれています。よって、腸内環境を整えることで免疫力が強化され、疲労回復にも寄与すると考えられます。 疲労回復にはハイカカオチョコレートがおすすめ 疲労回復に役立つチョコレートの中でも特におすすめなのは、カカオ含有量が70%以上のハイカカオチョコレートです。なぜなら、前項でご紹介した疲労回復に有効な成分が、カカオ含有量の多いチョコレートほど多く含まれているから。 とはいえ、疲れたらたくさん食べればいいわけではありません。“適切な量”がポイントです。   1日25g程度にとどめる...

カカオの生産地を知ろう(ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国)

カカオの生産地を知ろう(ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国)

ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国 70%¥1,296(税込) 生産者:Zorzal Cacao生産国:ドミニカ共和国地域:ドゥアルテ 事業形態:私有地の農園と鳥の保護区も持つ中央発酵施設カカオ豆:16軒のカカオ農家からウェットビーンズを購入発酵方式:並べた木箱乾燥方法:ビニールハウス内のメッシュの乾燥台とセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:ナッツ、甘い果実 商品ページはこちら ドミニカ共和国はどんな国? ドミニカ共和国はカリブ海に浮かぶ島々の中では二番目に大きいイスパニョーラ島の東側に位置し、西側にはハイチ共和国があります。 国土の面積は約4.8万㎢、九州と高知県を合わせた広さで、人口は1,074万人(2019年)です。   ヨーロッパ人で初めてカカオを発見したのはコロンブスと言われていますが、実はヨーロッパ人で初めてドミニカ共和国に上陸したのもコロンブスだそうです。 ドミニカ共和国は原住民と様々な人種が混じり合う多民族国家で、様々な文化が混じり合っています。   また、ドミニカ共和国は米国メジャーリーグで活躍する選出を多く輩出する野球大国。日本プロ野球にもドミニカ共和国出身の選手がいると思うと、少し身近な国に感じられます。   公用語はスペイン語。国名の由来はスペイン語で「安息日」を意味し、スペイン人が入植した日がカトリック暦の「聖なる安息日」だったことに由来するそうです。 ドミニカ共和国のカカオ事情 国の主要産業はバナナ、ココナッツ、柑橘類などの農業で、その中でカカオは世界で10番目の生産国(2019年:89,000トン)で、国の一大産業のひとつになっています。   オーガニック認証を受けているカカオ豆が多いことも特徴で、ドミニカ共和国のカカオ生産の60%を占めているサンフランシスコ・デ・マコリスでは70%近くがオーガニック認証のカカオ豆を生産しています。   またドミニカ共和国では、カカオの品質が良くない、発酵せずに乾燥した安価な「サンチェス(Sanchez)」と、品質が良く発酵工程を経たBean to Bar メーカーが使用する「ヒスパニオラ(Hispaniola)」に分類しており、現状はサンチェスが60%、ヒスパニオラが40%と言われています。 ソルサル・カカオについて 彼らの農園があるレゼルバ・ソルサルは、サンフランシスコ・デ・マコリスから車で2時間ほどのところにあります。緑豊かな山あいにカカオが生い茂り、ツグミのさえずりも聞こえる、自然と共存出来る環境です。   ソルサル・カカオは、チャールズ・キルヒナー博士(通称チャック)が2012年に創業した、自然保護と経済活動の両立を目指して立ち上げられました。...

カカオの生産地を知ろう(ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国)

ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国 70%¥1,296(税込) 生産者:Zorzal Cacao生産国:ドミニカ共和国地域:ドゥアルテ 事業形態:私有地の農園と鳥の保護区も持つ中央発酵施設カカオ豆:16軒のカカオ農家からウェットビーンズを購入発酵方式:並べた木箱乾燥方法:ビニールハウス内のメッシュの乾燥台とセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:ナッツ、甘い果実 商品ページはこちら ドミニカ共和国はどんな国? ドミニカ共和国はカリブ海に浮かぶ島々の中では二番目に大きいイスパニョーラ島の東側に位置し、西側にはハイチ共和国があります。 国土の面積は約4.8万㎢、九州と高知県を合わせた広さで、人口は1,074万人(2019年)です。   ヨーロッパ人で初めてカカオを発見したのはコロンブスと言われていますが、実はヨーロッパ人で初めてドミニカ共和国に上陸したのもコロンブスだそうです。 ドミニカ共和国は原住民と様々な人種が混じり合う多民族国家で、様々な文化が混じり合っています。   また、ドミニカ共和国は米国メジャーリーグで活躍する選出を多く輩出する野球大国。日本プロ野球にもドミニカ共和国出身の選手がいると思うと、少し身近な国に感じられます。   公用語はスペイン語。国名の由来はスペイン語で「安息日」を意味し、スペイン人が入植した日がカトリック暦の「聖なる安息日」だったことに由来するそうです。 ドミニカ共和国のカカオ事情 国の主要産業はバナナ、ココナッツ、柑橘類などの農業で、その中でカカオは世界で10番目の生産国(2019年:89,000トン)で、国の一大産業のひとつになっています。   オーガニック認証を受けているカカオ豆が多いことも特徴で、ドミニカ共和国のカカオ生産の60%を占めているサンフランシスコ・デ・マコリスでは70%近くがオーガニック認証のカカオ豆を生産しています。   またドミニカ共和国では、カカオの品質が良くない、発酵せずに乾燥した安価な「サンチェス(Sanchez)」と、品質が良く発酵工程を経たBean to Bar メーカーが使用する「ヒスパニオラ(Hispaniola)」に分類しており、現状はサンチェスが60%、ヒスパニオラが40%と言われています。 ソルサル・カカオについて 彼らの農園があるレゼルバ・ソルサルは、サンフランシスコ・デ・マコリスから車で2時間ほどのところにあります。緑豊かな山あいにカカオが生い茂り、ツグミのさえずりも聞こえる、自然と共存出来る環境です。   ソルサル・カカオは、チャールズ・キルヒナー博士(通称チャック)が2012年に創業した、自然保護と経済活動の両立を目指して立ち上げられました。...

オンラインストア限定 H2Oチョコレートケーキ

オンラインストア限定 H2Oチョコレートケーキ

オンラインストア限定で11月29日より発売となった「H2Oチョコレートケーキ」。もともとはダンデライオン・チョコレート表参道店向けに開発された商品を、今回オンラインストア専用にご自宅でもあっと驚くチョコレート体験ができるように再考案しました。 この「H2Oチョコレートケーキ」を開発したペストリーシェフ・森本康志が、商品の開発経緯や工夫したポイントを解説。味わいの妙や狙いをより深くお伝えし、ダンデライオン・チョコレートのチョコレート体験を楽しんでいただけると嬉しいです。 ご注文はこちらから ダンデライオン・チョコレート公式オンラインストア その他 チョコレートメーカーだからこそできるチョコレートケーキ チョコレートケーキというと「濃厚」「重たい」といった印象を持つことも。 「少しでも軽やかな印象に、かつ、チョコレートに使用するドミニカ共和国産カカオがもともと持つ素材の良さやポテンシャルを、さまざまな食感のパーツで構成することで、食べやすく、口の中で色んな表情を見せてくれるように仕上げました。」 「チョコレートだけなのにこんな爽やかな酸味がするんだ!」「フルーツを使っていないのにフルーティーな香りがするの?」「軽い食感で、ペロッと食べれちゃう」、 こんな風に感じていただけることをイメージして考案しました。 ケーキの構成は、下からカカオニブを混ぜ込んだダクワーズ(アーモンド風味のメレンゲを使った生地)、チョコレートクランチ、H2Oチョコレートガナッシュ、チョコレートムース、最後に艶やかなグラサージュでコーティングしています。使用しているのは全てドミニカ共和国産カカオを使用したチョコレートとカカオニブ。この中で要となるのが「H2Oチョコレートガナッシュ」です。 「H2Oというのは水の化学式。通常のガナッシュには、生クリームや牛乳、バターなどの乳成分、香料やアルコールなどが使用されますが、このガナッシュは水とチョコレートだけで仕上げています。ちょうど良い割合で混ぜ合わせることで乳化させることができ、ドミニカ共和国産カカオが持つ本来の味わいを最大限目立たせるガナッシュにしています。」 表面のグラサージュも、通常ココアパウダーで作られることが多いですが、ここにもチョコレートを使用することで風味がさらに豊かになり、チョコレート専門店であるダンデライオン・チョコレートらしさがより感じられるようにしました。 「一般的なムースケーキに入っているフルーツなどをカカオの特徴を活かしながら表現したケーキ。ムースケーキの概念を覆す、チョコレートメーカーだからこそ実現できるケーキになったのではないかと思います。」 ご家庭でも「チョコレート体験」を ダンデライオン・チョコレートの店舗では出来立てのチョコレートケーキを召し上がっていただけますが、ご家庭でもこの味を楽しんでいただくにはどうすれば良いのか。 現行のH2Oチョコレートケーキではグラサージュが冷凍に適さず、また冷蔵にしたとしても配送中に崩れてしまうなどのリスクがありました。 「開発する際に大事にしたことは2つ。まずは「冷凍したグラサージュをうまく解凍させること」、そしてダンデライオン・チョコレートだからこそ出来る「チョコレート体験」です。」 グラサージュの粘度に着目し、試行錯誤。頭の中での理想像を実現するために、濃度と粘度にこだわり、行き着いたのがこのフィルムを剥がすとグラサージュが流れ落ちる仕様。材料や構成はほとんど変えず、しかしながらご家庭でもお店にいるような臨場感が味わえ、五感で楽しめる仕掛けがしてあります。 「『こんなの見たことない』を実現できた気がします。グラサージュを変えたことにより、より食感のメリハリが生まれ、食べたときの味わいにもより幅が出来たことでチョコレート専門店ならではのチョコレート体験を楽しんでいただけると思っています。」 H2Oチョコレートケーキの楽しみかた H2Oチョコレートケーキは冷凍された状態でご自宅に届きます。まずは召し上がる約6時間前に箱から出し、冷蔵庫でゆっくりと解凍します。この時、フィルムは付けたままで、少し縁のあるお皿などに移しておくのがポイントです。急激な温度変化によってチョコレートから水分が滲出してしまうので、すぐに常温に戻さないようにお気をつけください。 しっかりと解凍されたら、いよいよフィルムをゆっくりと外します。待ってましたと言わんばかりに、グラサージュがなめらかに表面に広がって行くので、まずは視覚でとろりととろけるチョコレートを味わいましょう。 お好みの大きさにカットして、ドミニカ共和国産カカオで表現されたそれぞれの層の味わいをゆっくりと口の中で楽しんでみてください。 飲み物と合わせて楽しみたい、という方にいくつかおすすめなものを。 「コーヒーなら酸味や苦味が強すぎない中煎り程度のもの。H2Oチョコレートケーキの酸味や苦味を消さず、味わいの厚みを補ってくれるはずです。カフェオレなどミルクが入っているものも合いますね。 紅茶の場合は、アールグレイなどのフレーバーティーではなく、ダージリンなどでストレートのものが良いと思います。アールグレイしかないという方は、ミルクティーにして少しマイルドにした状態の方がベターです。 もちろんお酒でも。ふくよかで柔らかい酸味とナッティー感があるので、まろやかなタイプのバーボンウイスキーならロックで楽しむのも良いですね。もしくはドミニカ共和国産のラム酒なども余韻が楽しくなるペアリングだと思います。」 「もちろん召し上がる人がおいしく食べるが何より大事なので、自分の「これが美味しい組み合わせだ!」というもののが見つかったら、ぜひ教えてください。みなさんがH2Oチョコレートケーキの魅力や楽しみ方をさらに引き出してくれることをワクワクして待っています。」 ダンデライオン・チョコレートが大切にしている「チョコレート体験」を、お店だけでなく、ご家庭でも。この臨場感をぜひお楽しみください!...

オンラインストア限定 H2Oチョコレートケーキ

オンラインストア限定で11月29日より発売となった「H2Oチョコレートケーキ」。もともとはダンデライオン・チョコレート表参道店向けに開発された商品を、今回オンラインストア専用にご自宅でもあっと驚くチョコレート体験ができるように再考案しました。 この「H2Oチョコレートケーキ」を開発したペストリーシェフ・森本康志が、商品の開発経緯や工夫したポイントを解説。味わいの妙や狙いをより深くお伝えし、ダンデライオン・チョコレートのチョコレート体験を楽しんでいただけると嬉しいです。 ご注文はこちらから ダンデライオン・チョコレート公式オンラインストア その他 チョコレートメーカーだからこそできるチョコレートケーキ チョコレートケーキというと「濃厚」「重たい」といった印象を持つことも。 「少しでも軽やかな印象に、かつ、チョコレートに使用するドミニカ共和国産カカオがもともと持つ素材の良さやポテンシャルを、さまざまな食感のパーツで構成することで、食べやすく、口の中で色んな表情を見せてくれるように仕上げました。」 「チョコレートだけなのにこんな爽やかな酸味がするんだ!」「フルーツを使っていないのにフルーティーな香りがするの?」「軽い食感で、ペロッと食べれちゃう」、 こんな風に感じていただけることをイメージして考案しました。 ケーキの構成は、下からカカオニブを混ぜ込んだダクワーズ(アーモンド風味のメレンゲを使った生地)、チョコレートクランチ、H2Oチョコレートガナッシュ、チョコレートムース、最後に艶やかなグラサージュでコーティングしています。使用しているのは全てドミニカ共和国産カカオを使用したチョコレートとカカオニブ。この中で要となるのが「H2Oチョコレートガナッシュ」です。 「H2Oというのは水の化学式。通常のガナッシュには、生クリームや牛乳、バターなどの乳成分、香料やアルコールなどが使用されますが、このガナッシュは水とチョコレートだけで仕上げています。ちょうど良い割合で混ぜ合わせることで乳化させることができ、ドミニカ共和国産カカオが持つ本来の味わいを最大限目立たせるガナッシュにしています。」 表面のグラサージュも、通常ココアパウダーで作られることが多いですが、ここにもチョコレートを使用することで風味がさらに豊かになり、チョコレート専門店であるダンデライオン・チョコレートらしさがより感じられるようにしました。 「一般的なムースケーキに入っているフルーツなどをカカオの特徴を活かしながら表現したケーキ。ムースケーキの概念を覆す、チョコレートメーカーだからこそ実現できるケーキになったのではないかと思います。」 ご家庭でも「チョコレート体験」を ダンデライオン・チョコレートの店舗では出来立てのチョコレートケーキを召し上がっていただけますが、ご家庭でもこの味を楽しんでいただくにはどうすれば良いのか。 現行のH2Oチョコレートケーキではグラサージュが冷凍に適さず、また冷蔵にしたとしても配送中に崩れてしまうなどのリスクがありました。 「開発する際に大事にしたことは2つ。まずは「冷凍したグラサージュをうまく解凍させること」、そしてダンデライオン・チョコレートだからこそ出来る「チョコレート体験」です。」 グラサージュの粘度に着目し、試行錯誤。頭の中での理想像を実現するために、濃度と粘度にこだわり、行き着いたのがこのフィルムを剥がすとグラサージュが流れ落ちる仕様。材料や構成はほとんど変えず、しかしながらご家庭でもお店にいるような臨場感が味わえ、五感で楽しめる仕掛けがしてあります。 「『こんなの見たことない』を実現できた気がします。グラサージュを変えたことにより、より食感のメリハリが生まれ、食べたときの味わいにもより幅が出来たことでチョコレート専門店ならではのチョコレート体験を楽しんでいただけると思っています。」 H2Oチョコレートケーキの楽しみかた H2Oチョコレートケーキは冷凍された状態でご自宅に届きます。まずは召し上がる約6時間前に箱から出し、冷蔵庫でゆっくりと解凍します。この時、フィルムは付けたままで、少し縁のあるお皿などに移しておくのがポイントです。急激な温度変化によってチョコレートから水分が滲出してしまうので、すぐに常温に戻さないようにお気をつけください。 しっかりと解凍されたら、いよいよフィルムをゆっくりと外します。待ってましたと言わんばかりに、グラサージュがなめらかに表面に広がって行くので、まずは視覚でとろりととろけるチョコレートを味わいましょう。 お好みの大きさにカットして、ドミニカ共和国産カカオで表現されたそれぞれの層の味わいをゆっくりと口の中で楽しんでみてください。 飲み物と合わせて楽しみたい、という方にいくつかおすすめなものを。 「コーヒーなら酸味や苦味が強すぎない中煎り程度のもの。H2Oチョコレートケーキの酸味や苦味を消さず、味わいの厚みを補ってくれるはずです。カフェオレなどミルクが入っているものも合いますね。 紅茶の場合は、アールグレイなどのフレーバーティーではなく、ダージリンなどでストレートのものが良いと思います。アールグレイしかないという方は、ミルクティーにして少しマイルドにした状態の方がベターです。 もちろんお酒でも。ふくよかで柔らかい酸味とナッティー感があるので、まろやかなタイプのバーボンウイスキーならロックで楽しむのも良いですね。もしくはドミニカ共和国産のラム酒なども余韻が楽しくなるペアリングだと思います。」 「もちろん召し上がる人がおいしく食べるが何より大事なので、自分の「これが美味しい組み合わせだ!」というもののが見つかったら、ぜひ教えてください。みなさんがH2Oチョコレートケーキの魅力や楽しみ方をさらに引き出してくれることをワクワクして待っています。」 ダンデライオン・チョコレートが大切にしている「チョコレート体験」を、お店だけでなく、ご家庭でも。この臨場感をぜひお楽しみください!...

自転車と、チョコレートと

自転車と、チョコレートと

私たちダンデライオン・チョコレートはクラフトチョコレートメーカーとして日々チョコレートを作りBean to Bar チョコレートの魅力を発信していますが、私たちの周りには同じように、「モノ」を通してお客さまに楽しくワクワクする体験を発信している素敵なブランドがたくさんあります。そんな同じ想いを持つブランドと、お互いのこだわりや大事にしていることを深堀りする対談企画「◯◯と、チョコレートと」。商品の魅力やブランドについて考えていること、また今後どのように発展していきたいかなど、普段聞けない「うちに秘めた想い」をお伝えしたいと思います。ご紹介するブランドや商品を身近に感じ、毎日の暮らしをちょっと豊かにするための参考やきっかけになると嬉しいです。第二回は、「自転車と、チョコレートと」。乗り物と食べ物、一見共通点がなさそうですが、商品への想いやブランドにとって大切にしていることには、お互い共感する部分が多くありました。 自転車と、チョコレートと トーキョーバイクの小西遥さん(右下)と可瀬諒さん(中央下)、ダンデライオン・チョコレートの物江徹(左)と伴野智映子(右上) 東京の街にすっと馴染む自転車、tokyobike(トーキョーバイク)。この自転車に乗ったことがある人なら分かる、漕ぎ出しの軽さと気持ちよく風を感じられる乗り心地。普段何気なく歩く街がなんとなくワクワクした雰囲気に見えてくる、そんな自転車です。今年7月に清澄白河に地上3階建のフラッグシップショップ「TOKYOBIKE TOKYO(トーキョーバイクトーキョー)」をオープン。自転車の販売やレンタルサービスの他に、毎日の暮らしに取り入れたくなるような日用品や雑貨も販売し、訪れる人それぞれが居心地良く楽しめる空間です。代表取締役の金井一郎さん(通称きんちゃん)はダンデライオン・チョコレートがある蔵前の仲間とも親交があり、今回そのご縁でトーキョーバイクの小西さん、可瀬さんと、ダンデライオン・チョコレートの物江徹と伴野智映子が、お互いの商品やこれからのブランド像について話しました。 思わず遠回りしたくなる「楽しい」自転車 一般的な自転車よりひとまわり小さい車輪や漕ぎ出しの軽さなど、東京の街を楽しめるように追求されたデザイン 伴野(D):トーキョーバイクのブランドコンセプトは「街を楽しむ」なんですが、最初どういうことだろう?と思っていました。でも実際に自転車に乗ってみると、いつもより風を気持ち良く感じられたり、周りの景色が違って見えたりして、「あ、街を楽しめる自転車なんだ」ということが伝わりました。こういう感覚は、自転車作りにどう反映されているんですか?可瀬(T):東京の街は道も狭いし信号が多くて、自転車を漕ぎ続けることより止まることが多いですよね。なのでトーキョーバイクの自転車は一般的な自転車よりも車輪の径をひとまわり小さくして小回りが利くようにしていたり、漕ぎ出しをいかに軽く気持ち良くするかに重点を置いたり、自転車自体の設計を大切にしています。自転車に乗っていることを忘れて、流れる風景を楽しんだり、季節の変化に目が行くように、そんな想いで設計しています。 物江(D):僕は乗ってみて自転車に「乗っている」というよりメガネみたいに「身につけている」感覚で、よりこの気持ちいい感覚を楽しもうとしていました。思わず帰り道に井の頭公園を2周して遠回りしてみたり。小西(T):「遠回りしちゃいました」って、とても嬉しい褒め言葉です。「楽しい」という点では、私もダンデライオン・チョコレートのチョコレートに「楽しい発見」がありました。同じチョコレートでもこんなに味が違うんだ、ということが分かって、ビールや生ハムと合わせてみるなど、実験しながら楽しみました。可瀬(T):チョコレートをじっくりと味わうと味わいや香りが変化することも知って、家族にも「こうやって食べるんだよ」とか感想を言い合ったり。チョコレートを「意識的に楽しめた」気がします。伴野(D):そういう意味では、乗り物と食べ物ですがお互い自転車の乗り味やチョコレートの味わいを「楽しめる商品」なのかもしれませんね。 言語化しないブランド TOKYOBIKE TOKYOでは自転車やアクセサリーパーツの販売の他に、毎日の暮らしに取り入れたくなる日用品や雑貨の販売も行っています。今後は国内外で縁のあるアーティストやブランドとのイベントも企画しているとのこと。 伴野(D):トーキョーバイクは海外にもパートナー店舗がありますが、「本店」として意識されていることはありますか?小西(T):多くの企業がブランドイメージやビジョンを言語化していると思うんですがトーキョーバイクでは今のところ言語化されたものがないんです。海外のパートナーについては、もともと私達の自転車や世界観に共感してくれている仲間が集まっているので、現地の街にどう馴染むか、販売する自転車の種類やプロモーションはほぼ一任しています。ただ、日本が本店ということもあり、自分たちがしっかりブランドをつくるという意識は持つようにしています。 物江(D):ダンデライオン・チョコレートはサンフランシスコが本店なので逆になるけど、社内ではブランドイメージの統一のためにビジョンやミッションを言語化して意識するようにしているので、言語化せずに共有できているって、すごいですよね。商品開発でズレが出ることとかはないんですか?可瀬(T):新商品の場合、先に商品がある程度できてから、自転車の色や乗り味からみんなで「どんな人が乗ってそうか」「どんな服装か」「どんな休日を過ごしてそうか」を細かく話し合うんです。なのでそんなにズレが生じることはないかな。今はこういう風に乗り味や社内で撮影した写真を元にイメージを共有していますが、もっとお互い対話を重ねて、今後は創業者でもあるきんちゃんから言葉としても継承していけるといいなと思います。 「長く使うを大切にする。」と「オウンドメディア」への挑戦 「お客さまが長く気持ちよく自転車に乗り続けてもらえるように」。スタッフがひとつひとつ丁寧に整備してから届けています 伴野(D):フラッグシップショップ「TOKYOBIKE TOKYO」はまた新しい発信の仕方だと思いますが、他にこれから挑戦してみたいことなどありますか?可瀬(T):これはまさに今挑戦していることなんですが、もともと谷中でオフィスとして使用していた場所に「tokyobike 谷中 Soil」というお店を9月にオープンしました。このお店のコンセプトは「長く使うを大切にする。」なんですが、これまでの新車の販売と修理に加えて、理由があって手放さなければならなくなったトーキョーバイクの引き取りと、その自転車をメンテナンスして販売する、という新しいリサイクルサービスを始める予定なんです。先日は「SoilのYard Sale」という倉庫に眠っている雑貨や自転車のアクセサリーパーツなどのサンプル品やストック品を販売する企画もやりました。小西(T):あとは新しくオウンドメディア「Aspect」を始めました。これは私たちが大切にしている「街を楽しむ」をもっと伝えていこう、という企画です。私達の「街を楽しむ感覚」=「人」や「コミュニティ」だよね、と話し合い、あえて自転車には触れず、人物やお店のストーリーを探求した内容にしているんです。まだまだ試行錯誤しながらですが、これからもっと深めてお客さまに伝えていけたらと思います。物江(D):商品でつくってみたいものはありますか?僕は子どもを乗せる電動自転車も持っているんですが、漕ぎ出しのアシストはあってもトーキョーバイクの自転車のようにワクワクはしないというか。東京の街は坂道も多いので、トーキョーバイクでもあったらいいな、と思ったり。小西(T):まさに電動自転車は私たちもずっとやりたいと思っていて、次に挑戦したい商品の一つですね。今販売している自転車とはまた別の乗り物になるので、トーキョーバイクの電動自転車がほしい、と思っていただけるものをつくりたいと思っています。可瀬(T):電動自転車の漕ぎ出しは「楽」なんですが「楽しい」とは違うんですよね。トーキョーバイクらしい漕ぎ出しの感覚や気持ちよさ、楽しさをどう出すかが挑戦だと思います。 量より伝えること、届けてくれる人を大切に 「量より人」。トーキョーバイクの「街は楽しい」という想いは、人から人へ繋がっていきます 物江(D):僕たちはもっとダンデライオン・チョコレートの商品を遠くのお客さままで届けたい、という思いがあるんですが、物理的に距離が遠いと自分たちの想いが100%届かなかったり、できることに限度があったり、もどかしいときがあります。トーキョーバイクではどのように考えていますか?可瀬(T):僕たちも同じです、ただ「量より人」だな、という想いもあって。大型店でも販売できる販路をつくれば多くのお客さまにトーキョーバイクに乗っていただけるけど、それって僕ららしい届けかたやペースではないと思うんですよね。トーキョーバイクには国内に「Tokyobike Plus」という僕たちの仲間でtokyobikeの世界観を伝えてくれるコンセプトショップもあるんですが、こういった店舗を通じてなら、実際に自転車に乗っていただける人により伝わるかな、と思っています。なので量を売る、というより自転車を届けてくれる人を大切にしたい、という気持ちが強いですね。 *  *  * 来年で発売20年を迎えるトーキョーバイクがこれまでブランドのビジョンやガイドラインを言語化せずにブランドをつくりあげてこれたのは、街を楽しむとは何か、を常に考える姿勢があるからこそ。「ことばにはしない」けれど「トーキョーバイク」という「モノ」を通じて共感する人が繋がり、それをまた人に届ける。だからこそ、ただの乗り物で終わらず、その先を楽しめるのだと思います。そして逆に言語化しないことで、新しい取り組みや柔軟性をもってより進化できるのかもしれません。私たちのチョコレートもトーキョーバイクの自転車のように、人に伝わるチョコレートでありたい。届けてくれる人を大切に、そしてその先にあるその人の暮らしがふっと楽しくなるように。同じ想いをもって進化を続けるブランドでありたいと思います。最後に・・・「SoilのYard...

自転車と、チョコレートと

私たちダンデライオン・チョコレートはクラフトチョコレートメーカーとして日々チョコレートを作りBean to Bar チョコレートの魅力を発信していますが、私たちの周りには同じように、「モノ」を通してお客さまに楽しくワクワクする体験を発信している素敵なブランドがたくさんあります。そんな同じ想いを持つブランドと、お互いのこだわりや大事にしていることを深堀りする対談企画「◯◯と、チョコレートと」。商品の魅力やブランドについて考えていること、また今後どのように発展していきたいかなど、普段聞けない「うちに秘めた想い」をお伝えしたいと思います。ご紹介するブランドや商品を身近に感じ、毎日の暮らしをちょっと豊かにするための参考やきっかけになると嬉しいです。第二回は、「自転車と、チョコレートと」。乗り物と食べ物、一見共通点がなさそうですが、商品への想いやブランドにとって大切にしていることには、お互い共感する部分が多くありました。 自転車と、チョコレートと トーキョーバイクの小西遥さん(右下)と可瀬諒さん(中央下)、ダンデライオン・チョコレートの物江徹(左)と伴野智映子(右上) 東京の街にすっと馴染む自転車、tokyobike(トーキョーバイク)。この自転車に乗ったことがある人なら分かる、漕ぎ出しの軽さと気持ちよく風を感じられる乗り心地。普段何気なく歩く街がなんとなくワクワクした雰囲気に見えてくる、そんな自転車です。今年7月に清澄白河に地上3階建のフラッグシップショップ「TOKYOBIKE TOKYO(トーキョーバイクトーキョー)」をオープン。自転車の販売やレンタルサービスの他に、毎日の暮らしに取り入れたくなるような日用品や雑貨も販売し、訪れる人それぞれが居心地良く楽しめる空間です。代表取締役の金井一郎さん(通称きんちゃん)はダンデライオン・チョコレートがある蔵前の仲間とも親交があり、今回そのご縁でトーキョーバイクの小西さん、可瀬さんと、ダンデライオン・チョコレートの物江徹と伴野智映子が、お互いの商品やこれからのブランド像について話しました。 思わず遠回りしたくなる「楽しい」自転車 一般的な自転車よりひとまわり小さい車輪や漕ぎ出しの軽さなど、東京の街を楽しめるように追求されたデザイン 伴野(D):トーキョーバイクのブランドコンセプトは「街を楽しむ」なんですが、最初どういうことだろう?と思っていました。でも実際に自転車に乗ってみると、いつもより風を気持ち良く感じられたり、周りの景色が違って見えたりして、「あ、街を楽しめる自転車なんだ」ということが伝わりました。こういう感覚は、自転車作りにどう反映されているんですか?可瀬(T):東京の街は道も狭いし信号が多くて、自転車を漕ぎ続けることより止まることが多いですよね。なのでトーキョーバイクの自転車は一般的な自転車よりも車輪の径をひとまわり小さくして小回りが利くようにしていたり、漕ぎ出しをいかに軽く気持ち良くするかに重点を置いたり、自転車自体の設計を大切にしています。自転車に乗っていることを忘れて、流れる風景を楽しんだり、季節の変化に目が行くように、そんな想いで設計しています。 物江(D):僕は乗ってみて自転車に「乗っている」というよりメガネみたいに「身につけている」感覚で、よりこの気持ちいい感覚を楽しもうとしていました。思わず帰り道に井の頭公園を2周して遠回りしてみたり。小西(T):「遠回りしちゃいました」って、とても嬉しい褒め言葉です。「楽しい」という点では、私もダンデライオン・チョコレートのチョコレートに「楽しい発見」がありました。同じチョコレートでもこんなに味が違うんだ、ということが分かって、ビールや生ハムと合わせてみるなど、実験しながら楽しみました。可瀬(T):チョコレートをじっくりと味わうと味わいや香りが変化することも知って、家族にも「こうやって食べるんだよ」とか感想を言い合ったり。チョコレートを「意識的に楽しめた」気がします。伴野(D):そういう意味では、乗り物と食べ物ですがお互い自転車の乗り味やチョコレートの味わいを「楽しめる商品」なのかもしれませんね。 言語化しないブランド TOKYOBIKE TOKYOでは自転車やアクセサリーパーツの販売の他に、毎日の暮らしに取り入れたくなる日用品や雑貨の販売も行っています。今後は国内外で縁のあるアーティストやブランドとのイベントも企画しているとのこと。 伴野(D):トーキョーバイクは海外にもパートナー店舗がありますが、「本店」として意識されていることはありますか?小西(T):多くの企業がブランドイメージやビジョンを言語化していると思うんですがトーキョーバイクでは今のところ言語化されたものがないんです。海外のパートナーについては、もともと私達の自転車や世界観に共感してくれている仲間が集まっているので、現地の街にどう馴染むか、販売する自転車の種類やプロモーションはほぼ一任しています。ただ、日本が本店ということもあり、自分たちがしっかりブランドをつくるという意識は持つようにしています。 物江(D):ダンデライオン・チョコレートはサンフランシスコが本店なので逆になるけど、社内ではブランドイメージの統一のためにビジョンやミッションを言語化して意識するようにしているので、言語化せずに共有できているって、すごいですよね。商品開発でズレが出ることとかはないんですか?可瀬(T):新商品の場合、先に商品がある程度できてから、自転車の色や乗り味からみんなで「どんな人が乗ってそうか」「どんな服装か」「どんな休日を過ごしてそうか」を細かく話し合うんです。なのでそんなにズレが生じることはないかな。今はこういう風に乗り味や社内で撮影した写真を元にイメージを共有していますが、もっとお互い対話を重ねて、今後は創業者でもあるきんちゃんから言葉としても継承していけるといいなと思います。 「長く使うを大切にする。」と「オウンドメディア」への挑戦 「お客さまが長く気持ちよく自転車に乗り続けてもらえるように」。スタッフがひとつひとつ丁寧に整備してから届けています 伴野(D):フラッグシップショップ「TOKYOBIKE TOKYO」はまた新しい発信の仕方だと思いますが、他にこれから挑戦してみたいことなどありますか?可瀬(T):これはまさに今挑戦していることなんですが、もともと谷中でオフィスとして使用していた場所に「tokyobike 谷中 Soil」というお店を9月にオープンしました。このお店のコンセプトは「長く使うを大切にする。」なんですが、これまでの新車の販売と修理に加えて、理由があって手放さなければならなくなったトーキョーバイクの引き取りと、その自転車をメンテナンスして販売する、という新しいリサイクルサービスを始める予定なんです。先日は「SoilのYard Sale」という倉庫に眠っている雑貨や自転車のアクセサリーパーツなどのサンプル品やストック品を販売する企画もやりました。小西(T):あとは新しくオウンドメディア「Aspect」を始めました。これは私たちが大切にしている「街を楽しむ」をもっと伝えていこう、という企画です。私達の「街を楽しむ感覚」=「人」や「コミュニティ」だよね、と話し合い、あえて自転車には触れず、人物やお店のストーリーを探求した内容にしているんです。まだまだ試行錯誤しながらですが、これからもっと深めてお客さまに伝えていけたらと思います。物江(D):商品でつくってみたいものはありますか?僕は子どもを乗せる電動自転車も持っているんですが、漕ぎ出しのアシストはあってもトーキョーバイクの自転車のようにワクワクはしないというか。東京の街は坂道も多いので、トーキョーバイクでもあったらいいな、と思ったり。小西(T):まさに電動自転車は私たちもずっとやりたいと思っていて、次に挑戦したい商品の一つですね。今販売している自転車とはまた別の乗り物になるので、トーキョーバイクの電動自転車がほしい、と思っていただけるものをつくりたいと思っています。可瀬(T):電動自転車の漕ぎ出しは「楽」なんですが「楽しい」とは違うんですよね。トーキョーバイクらしい漕ぎ出しの感覚や気持ちよさ、楽しさをどう出すかが挑戦だと思います。 量より伝えること、届けてくれる人を大切に 「量より人」。トーキョーバイクの「街は楽しい」という想いは、人から人へ繋がっていきます 物江(D):僕たちはもっとダンデライオン・チョコレートの商品を遠くのお客さままで届けたい、という思いがあるんですが、物理的に距離が遠いと自分たちの想いが100%届かなかったり、できることに限度があったり、もどかしいときがあります。トーキョーバイクではどのように考えていますか?可瀬(T):僕たちも同じです、ただ「量より人」だな、という想いもあって。大型店でも販売できる販路をつくれば多くのお客さまにトーキョーバイクに乗っていただけるけど、それって僕ららしい届けかたやペースではないと思うんですよね。トーキョーバイクには国内に「Tokyobike Plus」という僕たちの仲間でtokyobikeの世界観を伝えてくれるコンセプトショップもあるんですが、こういった店舗を通じてなら、実際に自転車に乗っていただける人により伝わるかな、と思っています。なので量を売る、というより自転車を届けてくれる人を大切にしたい、という気持ちが強いですね。 *  *  * 来年で発売20年を迎えるトーキョーバイクがこれまでブランドのビジョンやガイドラインを言語化せずにブランドをつくりあげてこれたのは、街を楽しむとは何か、を常に考える姿勢があるからこそ。「ことばにはしない」けれど「トーキョーバイク」という「モノ」を通じて共感する人が繋がり、それをまた人に届ける。だからこそ、ただの乗り物で終わらず、その先を楽しめるのだと思います。そして逆に言語化しないことで、新しい取り組みや柔軟性をもってより進化できるのかもしれません。私たちのチョコレートもトーキョーバイクの自転車のように、人に伝わるチョコレートでありたい。届けてくれる人を大切に、そしてその先にあるその人の暮らしがふっと楽しくなるように。同じ想いをもって進化を続けるブランドでありたいと思います。最後に・・・「SoilのYard...

チョコレートと児童労働

チョコレートと児童労働

「チョコレート」と切り離せない問題として近年取り上げられることが多くなった、カカオ生産地における児童労働の問題。なぜこのような問題が起きているのか、現在の問題点や今後の課題を解説し、消費者として私たちがどのようにチョコレートと向き合うべきか、考えてみたいと思います。 なぜカカオの奴隷制度は始まった? そもそもなぜ、カカオ栽培において奴隷や子どもたちが働かなければいけない状況になったのでしょうか?実はこれはカカオの長い歴史の中から生まれたものでした。1521年、スペインがメキシコ中央部に栄えたアステカ帝国を征服したことで、カカオは中央アメリカからヨーロッパへ渡り、貴族や王族を中心に一気に広まります。 【関連記事】チョコレートの歴史を知ろう - 海を渡って進化するチョコレート   カカオの需要が拡大し、また非常に高値で売買されたことから、1800年代後半になるとヨーロッパ各国は植民地支配をしていたアフリカの国々に次々とカカオ農園をつくります。また、ヨーロッパでは甘いチョコレートが好まれたため砂糖も消費するようになり、砂糖のプランテーションも同時に始まりました。カカオと砂糖、現在のチョコレートに必要不可欠な原材料は、古くから植民地支配された国々が安価な労働力によってつくられていたということになります。 なぜ今も児童労働は続いている? 2000年頃からカカオ栽培における児童労働の問題が取り上げられるようになりましたが、今も撲滅できずにいるのが現状です。 世の中がサステナブル、エシカル、SDGsと言った言葉に関心が高まる中、この問題が解決できない理由には、カカオの複雑な商流(カカオがどのように私たちの手元にチョコレートとなって届くか)にあります。 大企業を除き、チョコレートブランドの多くはその原料を問屋や卸業者を通して「製菓用チョコレートメーカー」から購入しています。製菓材料店で見かけるヴァローナやカレボーなどの海外メーカー、大東カカオなど国産メーカーがあります。 こうした製菓用チョコレートメーカーは、チョコレートを製造するために輸出入業者を介してカカオ豆を購入しますが、それはカカオ農家からではなく、カカオ生産国か隣国にある、複数産地のカカオ豆をある程度とりまとめている卸業者の場合もあります。その卸業者は生産地にあるカカオ豆の発酵・乾燥を行う加工所、または加工所で出来たカカオ豆の品質を一定にするためにブレンドされる倉庫などから購入します。そして加工所がカカオ農家から発酵・乾燥前のカカオ豆(ウェットビーンズ)を購入する、とようやくここでカカオ農家にたどり着きます。 さて、ここにいくつの業者や企業が関わっているでしょうか?この商流はもっとシンプルな場合も、もっと複雑になる場合もありますが、いずれにせよ、こうなってしまうとチョコレートブランド側ではカカオ生産者が誰かまでなんて、把握できるはずがありません。そしてこの複雑な商流こそが、児童労働や過酷な労働環境を根絶できない最大の理由でもあります。複雑が故に、どこが原因で起きているのか、誰が何をどう改善すればなくなるのか、根本的な原因が探りにくいため解決策が出にくい、ということが挙げられます。 もちろん、カカオ生産国自体が貧困国で奴隷や児童労働に頼らざるをえないという生産国自体の問題もあります。しかし、カカオ生産国以外のカカオ豆を購入している国々によって起きる問題として、私たち消費国が目を背けてはいけないことです。 現在起きていること、チョコレートメーカーの取り組み カカオの児童労働を巡っては、人権保護団体がチョコレートを扱う欧米の大手企業やチョコレートメーカーを訴え、現在複数の裁判が行われています。 2021年6月には、米国連邦最高裁判所が大手チョコレートメーカー2社に対して、児童労働や強制労働が行われた責任を問うことはできない、と異例とも言える判決を下しました。日本で報道を目にすることはありませんでしたが、海外のBean to Bar チョコレートメーカーの中には「ありえない」「絶対に買ってはいけない」「だからBean to Bar チョコレートは安心なんだ」と極端な発言をしている場面も見受けられました。 確かに、Bean to Bar チョコレートメーカーの場合は、カカオ豆からチョコレートを作っていることもあり商流がとてもシンプルです。ダンデライオン・チョコレートのようにダイレクト・トレード(必ず産地を訪れ、自らの目で生産地や生産者、生活環境、商流などを把握した上で直接価格を交渉し購入すること)でカカオ豆を入手しているメーカーも増えています。 参考:フェアトレードとダイレクトトレードの違いとは?​​  ...

チョコレートと児童労働

「チョコレート」と切り離せない問題として近年取り上げられることが多くなった、カカオ生産地における児童労働の問題。なぜこのような問題が起きているのか、現在の問題点や今後の課題を解説し、消費者として私たちがどのようにチョコレートと向き合うべきか、考えてみたいと思います。 なぜカカオの奴隷制度は始まった? そもそもなぜ、カカオ栽培において奴隷や子どもたちが働かなければいけない状況になったのでしょうか?実はこれはカカオの長い歴史の中から生まれたものでした。1521年、スペインがメキシコ中央部に栄えたアステカ帝国を征服したことで、カカオは中央アメリカからヨーロッパへ渡り、貴族や王族を中心に一気に広まります。 【関連記事】チョコレートの歴史を知ろう - 海を渡って進化するチョコレート   カカオの需要が拡大し、また非常に高値で売買されたことから、1800年代後半になるとヨーロッパ各国は植民地支配をしていたアフリカの国々に次々とカカオ農園をつくります。また、ヨーロッパでは甘いチョコレートが好まれたため砂糖も消費するようになり、砂糖のプランテーションも同時に始まりました。カカオと砂糖、現在のチョコレートに必要不可欠な原材料は、古くから植民地支配された国々が安価な労働力によってつくられていたということになります。 なぜ今も児童労働は続いている? 2000年頃からカカオ栽培における児童労働の問題が取り上げられるようになりましたが、今も撲滅できずにいるのが現状です。 世の中がサステナブル、エシカル、SDGsと言った言葉に関心が高まる中、この問題が解決できない理由には、カカオの複雑な商流(カカオがどのように私たちの手元にチョコレートとなって届くか)にあります。 大企業を除き、チョコレートブランドの多くはその原料を問屋や卸業者を通して「製菓用チョコレートメーカー」から購入しています。製菓材料店で見かけるヴァローナやカレボーなどの海外メーカー、大東カカオなど国産メーカーがあります。 こうした製菓用チョコレートメーカーは、チョコレートを製造するために輸出入業者を介してカカオ豆を購入しますが、それはカカオ農家からではなく、カカオ生産国か隣国にある、複数産地のカカオ豆をある程度とりまとめている卸業者の場合もあります。その卸業者は生産地にあるカカオ豆の発酵・乾燥を行う加工所、または加工所で出来たカカオ豆の品質を一定にするためにブレンドされる倉庫などから購入します。そして加工所がカカオ農家から発酵・乾燥前のカカオ豆(ウェットビーンズ)を購入する、とようやくここでカカオ農家にたどり着きます。 さて、ここにいくつの業者や企業が関わっているでしょうか?この商流はもっとシンプルな場合も、もっと複雑になる場合もありますが、いずれにせよ、こうなってしまうとチョコレートブランド側ではカカオ生産者が誰かまでなんて、把握できるはずがありません。そしてこの複雑な商流こそが、児童労働や過酷な労働環境を根絶できない最大の理由でもあります。複雑が故に、どこが原因で起きているのか、誰が何をどう改善すればなくなるのか、根本的な原因が探りにくいため解決策が出にくい、ということが挙げられます。 もちろん、カカオ生産国自体が貧困国で奴隷や児童労働に頼らざるをえないという生産国自体の問題もあります。しかし、カカオ生産国以外のカカオ豆を購入している国々によって起きる問題として、私たち消費国が目を背けてはいけないことです。 現在起きていること、チョコレートメーカーの取り組み カカオの児童労働を巡っては、人権保護団体がチョコレートを扱う欧米の大手企業やチョコレートメーカーを訴え、現在複数の裁判が行われています。 2021年6月には、米国連邦最高裁判所が大手チョコレートメーカー2社に対して、児童労働や強制労働が行われた責任を問うことはできない、と異例とも言える判決を下しました。日本で報道を目にすることはありませんでしたが、海外のBean to Bar チョコレートメーカーの中には「ありえない」「絶対に買ってはいけない」「だからBean to Bar チョコレートは安心なんだ」と極端な発言をしている場面も見受けられました。 確かに、Bean to Bar チョコレートメーカーの場合は、カカオ豆からチョコレートを作っていることもあり商流がとてもシンプルです。ダンデライオン・チョコレートのようにダイレクト・トレード(必ず産地を訪れ、自らの目で生産地や生産者、生活環境、商流などを把握した上で直接価格を交渉し購入すること)でカカオ豆を入手しているメーカーも増えています。 参考:フェアトレードとダイレクトトレードの違いとは?​​  ...

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

ダンデライオン・チョコレートが2019年に続いてお届けする、2回目の「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2021」。11月1日(月)より、オンラインストアにて予約開始しています。 日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった、25種類チョコレートをアソートしたスペシャルギフトボックス。今回はこのアドベントカレンダーのこだわりや開発秘話をご紹介。クリスマスを迎えるまでの25日間を、一緒に毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 一年越しの想いを込めて 実はこのアドベントカレンダー、昨年も発売する予定で2020年1月から動き始めていました。しかしコロナ禍で世の中が落ち着く様子もなく、このまま進めることが難しくなり、参加メーカーを募った段階で中止の連絡をせざるを得ない状況になってしまいました。 私たちクラフトチョコレートメーカーたちは、これまで少なくとも年1-2回はイベントなどで顔を合わせ交流する機会がありましたが、この2年間はイベントはもちろん会うこともほぼなく、歯痒くもどかしい時間でした。   「みんなで何かやりたい」 「チョコレートを楽しんでもらえる機会をつくりたい」 「少しでも明るくワクワクするものを届けたい」   来年こそ絶対に実現させよう、そんな気持ちで臨んだ2021年のアドベントカレンダーです。 星のストーリーに沿ったオリジナルチョコレート そんな今年のアドベントカレンダーのテーマは「冬空に輝く星」。カリフォルニア科学アカデミー(The California Academy of Sciences)協力のもと、12月のこの時期に観測できる流星群や星座について、それぞれの星の物語や観測方法などを、その日に合わせて解説しています。 前回は特にテーマを設けず、各ブランドからチョコレート菓子を届けていただきアソートしました。しかし、今年はより一体感のあるアドベントカレンダーをつくりたいという思いから、事前に12月1日から25日までの各日付の解説を皆で共有し、どの日付を担当したいか希望を募り、ブランドイメージに近い日にちを担当していただくことにしました。 各ブランドがその日の星のストーリーからイメージしたもの、小箱を開けたときに喜んでいただける顔を思い浮かべながら考案した、オリジナルスイーツが誕生しました。 北海道から鹿児島まで、18都道県のチョコレートメーカーが集結 今年は前回よりも多い、24のクラフトチョコレートメーカーが揃いました。前回から参加いただいているブランドだけでなく、この2年の間に創業したチョコレートメーカーを含め初参加のブランドが12社、半数を占めています。 日本では2010年頃から生まれたクラフトチョコレート業界ですが、今も新しいブランドが誕生しています。長く続いているブランドから新しいブランドまで、皆がオープンで一緒に楽しもうとする空気が、この業界の特徴です。 皆でクラフトチョコレート業界を盛り上げよう、お客さまに魅力を伝えていこう、そんなモチベーションから生まれた今年のアドベントカレンダーは、2021年唯一無二のスペシャルギフトになりました。 各日にちの商品の詳細については、ダンデライオン・チョコレート公式インスタグラム(@dandelion_chocolate_japan)で、12月1日より毎日公開します。購入できなかった方も、こちらをぜひご覧いただき、来年のアドベントカレンダーを楽しみにしていてください。  ...

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

ダンデライオン・チョコレートが2019年に続いてお届けする、2回目の「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2021」。11月1日(月)より、オンラインストアにて予約開始しています。 日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった、25種類チョコレートをアソートしたスペシャルギフトボックス。今回はこのアドベントカレンダーのこだわりや開発秘話をご紹介。クリスマスを迎えるまでの25日間を、一緒に毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 一年越しの想いを込めて 実はこのアドベントカレンダー、昨年も発売する予定で2020年1月から動き始めていました。しかしコロナ禍で世の中が落ち着く様子もなく、このまま進めることが難しくなり、参加メーカーを募った段階で中止の連絡をせざるを得ない状況になってしまいました。 私たちクラフトチョコレートメーカーたちは、これまで少なくとも年1-2回はイベントなどで顔を合わせ交流する機会がありましたが、この2年間はイベントはもちろん会うこともほぼなく、歯痒くもどかしい時間でした。   「みんなで何かやりたい」 「チョコレートを楽しんでもらえる機会をつくりたい」 「少しでも明るくワクワクするものを届けたい」   来年こそ絶対に実現させよう、そんな気持ちで臨んだ2021年のアドベントカレンダーです。 星のストーリーに沿ったオリジナルチョコレート そんな今年のアドベントカレンダーのテーマは「冬空に輝く星」。カリフォルニア科学アカデミー(The California Academy of Sciences)協力のもと、12月のこの時期に観測できる流星群や星座について、それぞれの星の物語や観測方法などを、その日に合わせて解説しています。 前回は特にテーマを設けず、各ブランドからチョコレート菓子を届けていただきアソートしました。しかし、今年はより一体感のあるアドベントカレンダーをつくりたいという思いから、事前に12月1日から25日までの各日付の解説を皆で共有し、どの日付を担当したいか希望を募り、ブランドイメージに近い日にちを担当していただくことにしました。 各ブランドがその日の星のストーリーからイメージしたもの、小箱を開けたときに喜んでいただける顔を思い浮かべながら考案した、オリジナルスイーツが誕生しました。 北海道から鹿児島まで、18都道県のチョコレートメーカーが集結 今年は前回よりも多い、24のクラフトチョコレートメーカーが揃いました。前回から参加いただいているブランドだけでなく、この2年の間に創業したチョコレートメーカーを含め初参加のブランドが12社、半数を占めています。 日本では2010年頃から生まれたクラフトチョコレート業界ですが、今も新しいブランドが誕生しています。長く続いているブランドから新しいブランドまで、皆がオープンで一緒に楽しもうとする空気が、この業界の特徴です。 皆でクラフトチョコレート業界を盛り上げよう、お客さまに魅力を伝えていこう、そんなモチベーションから生まれた今年のアドベントカレンダーは、2021年唯一無二のスペシャルギフトになりました。 各日にちの商品の詳細については、ダンデライオン・チョコレート公式インスタグラム(@dandelion_chocolate_japan)で、12月1日より毎日公開します。購入できなかった方も、こちらをぜひご覧いただき、来年のアドベントカレンダーを楽しみにしていてください。  ...