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ワークショップ 2023年2月
2月のワークショップの受講者募集が始まりました!今月は、親子向けのクラスを含め、2種類のクラスをご用意しております。 臨場感のある雰囲気をぜひご体験ください! お申し込みはこちら ①【親子向け】チョコレートのつくりかたを学ぼう! カカオとはなにかを解説、チョコレートのテイスティングにも挑戦します。生のカカオ豆から一枚のチョコレートになるまでの製造工程を動画を見ながら一緒にテイスティングし、どのようにチョコレートができるかを五感を使って学ぶクラスです。 《開催日時》 2月4日(土)11:00-12:00 ②チョコレートファクトリーツアー ダンデライオン・チョコレートのファクトリーを巡りながら、カカオ豆からチョコレートになるまでのすべての工程を、テイスティングを交えながらご覧いただけるクラスです。ドリンクチケット付きなので、ツアー後にドリンク片手に蔵前散策するのもおすすめです。 《開催日時》 2月18日(土)11:00-11:40 2月25日(土)11:00-11:40 各回定員に限りがありますので、お早めにお申し込みください。 また、ダンデライオン・チョコレートでは、企業向けのワークショップなど、オンライン・オフライン共に、ご要望に応じてカスタマイズしたワークショップも開催しています。 プライベートクラス・ワークショップに関するお問い合わせは、chex@dandelionchocolate.jpまでご連絡ください。 今月もチョコレート好きのみなさまとお会いできるのを楽しみにしています! お申し込みはこちら
ワークショップ 2023年2月
2月のワークショップの受講者募集が始まりました!今月は、親子向けのクラスを含め、2種類のクラスをご用意しております。 臨場感のある雰囲気をぜひご体験ください! お申し込みはこちら ①【親子向け】チョコレートのつくりかたを学ぼう! カカオとはなにかを解説、チョコレートのテイスティングにも挑戦します。生のカカオ豆から一枚のチョコレートになるまでの製造工程を動画を見ながら一緒にテイスティングし、どのようにチョコレートができるかを五感を使って学ぶクラスです。 《開催日時》 2月4日(土)11:00-12:00 ②チョコレートファクトリーツアー ダンデライオン・チョコレートのファクトリーを巡りながら、カカオ豆からチョコレートになるまでのすべての工程を、テイスティングを交えながらご覧いただけるクラスです。ドリンクチケット付きなので、ツアー後にドリンク片手に蔵前散策するのもおすすめです。 《開催日時》 2月18日(土)11:00-11:40 2月25日(土)11:00-11:40 各回定員に限りがありますので、お早めにお申し込みください。 また、ダンデライオン・チョコレートでは、企業向けのワークショップなど、オンライン・オフライン共に、ご要望に応じてカスタマイズしたワークショップも開催しています。 プライベートクラス・ワークショップに関するお問い合わせは、chex@dandelionchocolate.jpまでご連絡ください。 今月もチョコレート好きのみなさまとお会いできるのを楽しみにしています! お申し込みはこちら

新作チョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」 発売開始
ダンデライオン・チョコレートで人気No. 1のチョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」。カカオ豆の収穫年が新しく切り替わり、新たなフレーバーとしてリニューアルします! 前作の「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」は2018年に収穫したカカオ豆を使用したもの。今回、2020年収穫のカカオ豆に切り替わりました。 濃厚なチョコレート感のなかにも後味がさっぱりとしたチョコレートムースや、まろやかなアーモンドミルク、そして果実味と酸味、ハーブ感のあるオレンジフラワーティーの味わいを感じられる、明るく華やかな印象に仕上がりました。前作を召し上がったことがある方も、そうでない方も、ホンジュラス産カカオの新たな一面をお楽しみいただけます。 商品ページはこちら ワンプゥ, ホンジュラスについて 考古学的調査によると、ホンジュラスでは数千年もの間カカオが栽培されてきましたが、東部に位置するワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼びます)は想像を絶する遠隔地にあり、高温多湿で発酵や乾燥に適さない環境のため、カカオ豆の生産は困難でした。 このカカオに辿り着くには、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡り、収穫したカカオの実と種(カカオ豆)をトラックに詰め替え、近隣の発酵施設に運び発酵、乾燥させています。 乾燥にかける時間は2-3週間と、通常の2倍程度。丁寧にじっくり乾燥することでカカオ豆から酸味が抜け、独特の土壌感を持つフレーバーになります。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(ワンプゥ, ホンジュラス) 【レポート】ホンジュラス農園訪問 商品開発へのこだわり ダンデライオン・チョコレートでは新しい産地や収穫年のカカオ豆が届くと、毎回チョコレートの開発を一から行っています。 【関連記事】 チョコレートバーの開発ってどう進めるの? 開発を担当したのは、チョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 85%」を開発した佐々木千奈。 これまでの収穫年のカカオ豆は、濃厚でリッチなチョコレートというイメージでしたが、今回の収穫年はナッティー感が弱く、逆にフルーティーでさっぱりとした印象だったそう。 濃厚なチョコレート感のなかにハーブやフルーティーさ、フローラルさもあり、華やかで明るいイメージの豆を活かしたチョコレートバーになりました。 おすすめのペアリングやシチュエーション おすすめのペアリングは、このチョコレートの後味に残るハーブ感とも合うアッサムティー。また強く主張することなくこのチョコレートと合うほうじ茶もおすすめです。 お休みの日のティータイムや仕事の休憩時間など、癒されたいときに、ぜひゆったりと味わってみてください。...
新作チョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」 発売開始
ダンデライオン・チョコレートで人気No. 1のチョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」。カカオ豆の収穫年が新しく切り替わり、新たなフレーバーとしてリニューアルします! 前作の「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」は2018年に収穫したカカオ豆を使用したもの。今回、2020年収穫のカカオ豆に切り替わりました。 濃厚なチョコレート感のなかにも後味がさっぱりとしたチョコレートムースや、まろやかなアーモンドミルク、そして果実味と酸味、ハーブ感のあるオレンジフラワーティーの味わいを感じられる、明るく華やかな印象に仕上がりました。前作を召し上がったことがある方も、そうでない方も、ホンジュラス産カカオの新たな一面をお楽しみいただけます。 商品ページはこちら ワンプゥ, ホンジュラスについて 考古学的調査によると、ホンジュラスでは数千年もの間カカオが栽培されてきましたが、東部に位置するワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼びます)は想像を絶する遠隔地にあり、高温多湿で発酵や乾燥に適さない環境のため、カカオ豆の生産は困難でした。 このカカオに辿り着くには、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡り、収穫したカカオの実と種(カカオ豆)をトラックに詰め替え、近隣の発酵施設に運び発酵、乾燥させています。 乾燥にかける時間は2-3週間と、通常の2倍程度。丁寧にじっくり乾燥することでカカオ豆から酸味が抜け、独特の土壌感を持つフレーバーになります。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(ワンプゥ, ホンジュラス) 【レポート】ホンジュラス農園訪問 商品開発へのこだわり ダンデライオン・チョコレートでは新しい産地や収穫年のカカオ豆が届くと、毎回チョコレートの開発を一から行っています。 【関連記事】 チョコレートバーの開発ってどう進めるの? 開発を担当したのは、チョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 85%」を開発した佐々木千奈。 これまでの収穫年のカカオ豆は、濃厚でリッチなチョコレートというイメージでしたが、今回の収穫年はナッティー感が弱く、逆にフルーティーでさっぱりとした印象だったそう。 濃厚なチョコレート感のなかにハーブやフルーティーさ、フローラルさもあり、華やかで明るいイメージの豆を活かしたチョコレートバーになりました。 おすすめのペアリングやシチュエーション おすすめのペアリングは、このチョコレートの後味に残るハーブ感とも合うアッサムティー。また強く主張することなくこのチョコレートと合うほうじ茶もおすすめです。 お休みの日のティータイムや仕事の休憩時間など、癒されたいときに、ぜひゆったりと味わってみてください。...

お客様が選ぶ!おすすめのダンデライオン・チョコレート商品ランキング2022
ダンデライオン・チョコレートの商品は、ご自身で召し上がるだけでなく、大切な方への贈り物やちょっとしたギフトとして、さまざまなシーンでご利用いただいています。2022年も、オンラインストアや店頭でさまざまな商品をお買い求めくださいました。 そこで、日頃ダンデライオン・チョコレートをご愛顧いただいているメールマガジン会員様に、ダンデライオン・チョコレートのどの商品をギフトとしてご利用いただいているかについてアンケートを実施しました。ここでは、その結果を発表します! ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 1位 ガトーショコラ 1位は、ダンデライオン・チョコレートで不動の人気商品、ガトーショコラでした。濃厚なカカオの風味となめらかな舌触りが印象的で、リピートいただくことの多い商品です。冷蔵、室温、オーブンで少し温めた状態と、3通りの食べ方ができるのも魅力のひとつ。それぞれの温度帯で食感とフレーバーが異なるので、一箱でさまざまな味わいをお楽しみいただけます。木箱に入ったガトーショコラは高級感もあり、手土産やギフトとして多くの方にご利用いただいています。 <お客さまの声> 「初めて口にした時、その場にいたみんなが唸り声をあげました。チョコレートの濃さが強くて、のったりとして、とても美味しいガトーショコラです。シンプルな材料もいい。プレゼントにすると喜ばれます」(M・Y様) 「家族へのギフトに選び、パッケージも味も実際に目で見て味わったので、自信をもって勧めることが出来ます」(I・K様) 「温めても冷やしても抜群に美味しく、梱包も木箱で高級感を感じられます」(T様) ガトーショコラの商品ページはこちら 2位 クッキーアソートメント 2位は、3種類のクッキーを詰め合わせたクッキーアソートメントでした。香料、保存料、着色料を一切使用せず、シンプルな原材料で作られているため、お子さまのいるご家庭へのギフトとしても安心してご利用いただけます。一枚ずつ個包装になっているので食べやすく、オリジナルデザインの缶は食べ終わった後にも使用したい、とご好評いただいています。 <お客さまの声> 「とても美味しいです!今まで食べたクッキーの中で一番好きです。シンプルな材料でできているので、安心して贈り物として贈ることができます」(N・M様) 「大人から子どもまで楽しめる味です。大切な方への贈り物はこちらのクッキーを送っています」(R・S様) 「3種類どれも美味しく、また一つずつの個包装で保存もしやすいです。缶も可愛いので取っておいて使いたくなるところも良いと思います」(K・T様) クッキーアソートメントの商品ページはこちら 3位 ガトーショコラ ミニョンデュオ(販売終了) 3位は、ガトーショコラを2個セットにしたガトーショコラ ミニョンデュオでした。1位のインド産カカオ70%のチョコレートを使用したものと、コスタリカ産カカオ70%のチョコレートを使用したガトーショコラの2種類が味わえます。味わいの違いが分かりやすい2種類の組み合わせで、カカオの個性溢れるフレーバーを楽しんでいただけます。こちらも木箱に入っているので、大切な方へのギフトとしてお選びいただくことが多い商品です。 <お客さまの声> 「とにかくおいしいです。唯一無二なので、ひとに差し上げると特別感もあり喜ばれます」(H様) 「同性異性問わず、大切な人に贈るならお薦めします。サイズは大きすぎず、食べ比べが出来る楽しみもあるので、Bean to Barの良さを知って頂くきっかけになると思います」(H・I様) 4位 チョコレートバー 4位は、ダンデライオン・チョコレートのシグネチャー商品、シングルオリジンのチョコレートバーでした。カカオ豆とオーガニックのきび砂糖のみで作られたチョコレートバーは、カカオ豆の産地ごとに異なる個性を感じることができます。ちょっとしたギフトとしてもプレゼントと一緒に差し上げることもでき、また贈る相手のことを想像しながら選ぶ楽しさもある、汎用性の高いギフト商品です。 <お客さまの声>...
お客様が選ぶ!おすすめのダンデライオン・チョコレート商品ランキング2022
ダンデライオン・チョコレートの商品は、ご自身で召し上がるだけでなく、大切な方への贈り物やちょっとしたギフトとして、さまざまなシーンでご利用いただいています。2022年も、オンラインストアや店頭でさまざまな商品をお買い求めくださいました。 そこで、日頃ダンデライオン・チョコレートをご愛顧いただいているメールマガジン会員様に、ダンデライオン・チョコレートのどの商品をギフトとしてご利用いただいているかについてアンケートを実施しました。ここでは、その結果を発表します! ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 1位 ガトーショコラ 1位は、ダンデライオン・チョコレートで不動の人気商品、ガトーショコラでした。濃厚なカカオの風味となめらかな舌触りが印象的で、リピートいただくことの多い商品です。冷蔵、室温、オーブンで少し温めた状態と、3通りの食べ方ができるのも魅力のひとつ。それぞれの温度帯で食感とフレーバーが異なるので、一箱でさまざまな味わいをお楽しみいただけます。木箱に入ったガトーショコラは高級感もあり、手土産やギフトとして多くの方にご利用いただいています。 <お客さまの声> 「初めて口にした時、その場にいたみんなが唸り声をあげました。チョコレートの濃さが強くて、のったりとして、とても美味しいガトーショコラです。シンプルな材料もいい。プレゼントにすると喜ばれます」(M・Y様) 「家族へのギフトに選び、パッケージも味も実際に目で見て味わったので、自信をもって勧めることが出来ます」(I・K様) 「温めても冷やしても抜群に美味しく、梱包も木箱で高級感を感じられます」(T様) ガトーショコラの商品ページはこちら 2位 クッキーアソートメント 2位は、3種類のクッキーを詰め合わせたクッキーアソートメントでした。香料、保存料、着色料を一切使用せず、シンプルな原材料で作られているため、お子さまのいるご家庭へのギフトとしても安心してご利用いただけます。一枚ずつ個包装になっているので食べやすく、オリジナルデザインの缶は食べ終わった後にも使用したい、とご好評いただいています。 <お客さまの声> 「とても美味しいです!今まで食べたクッキーの中で一番好きです。シンプルな材料でできているので、安心して贈り物として贈ることができます」(N・M様) 「大人から子どもまで楽しめる味です。大切な方への贈り物はこちらのクッキーを送っています」(R・S様) 「3種類どれも美味しく、また一つずつの個包装で保存もしやすいです。缶も可愛いので取っておいて使いたくなるところも良いと思います」(K・T様) クッキーアソートメントの商品ページはこちら 3位 ガトーショコラ ミニョンデュオ(販売終了) 3位は、ガトーショコラを2個セットにしたガトーショコラ ミニョンデュオでした。1位のインド産カカオ70%のチョコレートを使用したものと、コスタリカ産カカオ70%のチョコレートを使用したガトーショコラの2種類が味わえます。味わいの違いが分かりやすい2種類の組み合わせで、カカオの個性溢れるフレーバーを楽しんでいただけます。こちらも木箱に入っているので、大切な方へのギフトとしてお選びいただくことが多い商品です。 <お客さまの声> 「とにかくおいしいです。唯一無二なので、ひとに差し上げると特別感もあり喜ばれます」(H様) 「同性異性問わず、大切な人に贈るならお薦めします。サイズは大きすぎず、食べ比べが出来る楽しみもあるので、Bean to Barの良さを知って頂くきっかけになると思います」(H・I様) 4位 チョコレートバー 4位は、ダンデライオン・チョコレートのシグネチャー商品、シングルオリジンのチョコレートバーでした。カカオ豆とオーガニックのきび砂糖のみで作られたチョコレートバーは、カカオ豆の産地ごとに異なる個性を感じることができます。ちょっとしたギフトとしてもプレゼントと一緒に差し上げることもでき、また贈る相手のことを想像しながら選ぶ楽しさもある、汎用性の高いギフト商品です。 <お客さまの声>...

スーパーフード「カカオニブ」とは?
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。私たちのようなチョコレートメーカーにとっては、とても身近な食材「カカオニブ」。最近は一般的にも耳にすることが増えてきたように感じます。栄養豊富で健康や美容に対する効果も高く、スーパーフードとして注目され始めてから、自然派系のスーパーや輸入食材屋さんでも見かけることが多くなりました。 とはいえ、まだまだ認知度は低く、「カカオニブって一体何?」「どんな効果があるの?」「どうやって食べれば良いの?」といった質問をよくいただきます。そこで、今回はカカオニブの効果や魅力をお伝えしたいと思います。普段の食生活にも取り入れやすく、お料理に活用することで食べ方が広がるので、後半で「カカオニブの食べ方」もご紹介します。この機会に「カカオニブ」をぜひ身近な食材にしてみてください! ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオニブとは? カカオ豆はカカオフルーツという果実の種子であることはご存知でしょうか?カカオフルーツは、主に赤道付近の暖かい気候の地域で栽培されていて、「テオブロマ・カカオ」という学名がついている植物の果実です。テオブロマの意味はギリシャ語で「神の食べ物」。この学名からもカカオフルーツが貴重なものだということが感じられます。このカカオフルーツはカカオポッドとも呼ばれていて、中には果肉(カカオパルプ)と種子(カカオビーンズ)が入っています。 そのカカオフルーツから取り出した果肉と種子を一緒に発酵・乾燥させることで、この種子がカカオ豆となり、チョコレートの原料となります。カカオニブとはこのカカオ豆をロースト(焙煎)し、細かく砕いたものを指します。 チョコレートにする場合は、このカカオニブをすり潰して液状にし、砂糖を加えて練り上げ、冷やし固めます。つまり、カカオニブはそのまま食べると、カカオ分100%のチョコレートを食べているのと同じということになります。カカオ分100%のチョコレート、食べたことがある方はご存知かと思いますが、甘みが全くなく、苦味と酸味が強く感じられ、薬か!?と思うことが多いです(もちろん中には美味しくて食べやすいカカオ分100%のチョコレートもあります)。 【関連記事】 チョコレートの原材料とは? カカオニブの栄養成分 カカオニブの栄養成分でよく取り上げられるものは、①ポリフェノール②テオブロミン③カフェイン④リグニンです。 ①ポリフェノール ポリフェノールとは、植物由来の色素や渋み、苦味の成分です。ポリフェノールの仲間には赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン等があり、その種類は8000以上あるとも言われています。ポリフェノールには「抗酸化作用」があります。抗酸化作用、つまり身体に生じた活性酸素を除去し、酸化から守ってくれる役割があります。活性酸素は紫外線やストレスにより発生し、過剰に発生すると様々な病気に繋がることから、ポリフェノールの健康効果が注目されています。 ②テオブロミン テオブロミンという言葉は、Theobroma(神の食べ物)からきており、カカオの学名Theobroma Cacaoに由来します。テオブロミンには血管拡張作用があり、血流量が増えることによる体温上昇(冷え性改善)、利尿効果があると言われています。また、脳内物質のセロトニンに働きかけ、リラックス作用もあります。ストレスを感じた時にチョコレートを食べると、ポリフェノールによる活性酸素の除去とテオブロミンによるリラックス効果が得られるということになります。 ③カフェイン カフェインはテオブロミンと同じキサンチン誘導体の一つで、眠気や疲労感を抑制する覚醒作用や身体の血流を促す血管拡張作用、老廃物の排出を促す利尿作用があります。ただし、過剰摂取には注意が必要で、特に妊婦さんや小さなお子様はカフェインを避ける目的で、チョコレートの摂取を控える方もいらっしゃいます。妊婦・授乳婦さんへのカフェイン摂取量の指針として、厳しいものでは1日200mgまで(アメリカ産科婦人科学会の推奨)となっています。ダンデライオン・チョコレートのようなカカオ分の高いチョコレートの場合、カフェインの含有量は100gあたり68~120mgと言われています(ちなみにコーヒー100mlには60mgのカフェインが含まれるそうです)。カフェイン摂取量の指針である200mgはチョコレート1枚以上に相当するため、余程一度に食べ過ぎない限り過度な心配は必要ないと言えます。ただ、カカオの産地や配合、またカフェインの入った飲み物との組み合わせによっては注意が必要となるため、気になる方は確認された方が良さそうです。 ④リグニン リグニンは不溶性食物繊維の一種で、整腸作用があります。リグニンの特徴として、人の消化酵素や腸内細菌では分解されにくいことが挙げられます。そのため物理的な刺激による整腸作用を促し、便秘改善や腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。【関連記事】●チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオニブの食べ方 カカオニブは砂糖が入っていないカカオ分100%のチョコレートと同じであること、魅力的な栄養成分が多いことをお分りいただけたと思います。では、「どうやって食べたら良いの?」という疑問にもお答えします。「カカオニブ=チョコレート」のイメージが強いので、お菓子への活用を考えがちですが、実はカカオニブは和洋中問わず、日々の食卓にも活かせる食材。特に、ナッツを使用するようなお料理では、ナッツの替わりにカカオニブを使用してもOK。カカオ豆自体が発酵しているため、発酵食品との相性もとても良いです。 他にも、アイスクリームやサラダのトッピングに使用しても良し、朝食のグラノーラやスムージーに加えても良し。スパイスやナッツを使う感覚で料理のアクセントにしたり、オイルで炒めたり、すりつぶしてソースやタレの隠し味に使うのもおすすめです。 カカオニブを使ったレシピ カカオニブは、スイーツやドリンクにも活用できます。ここでは、ダンデライオン・チョコレートのおすすめを紹介しましょう。 ニビースコーン サクサクの食感が魅力のニビースコーン。チョコレートではなくカカオニブを生地に練り込むことで、香りと食感にアクセントを付つけることができます。...
スーパーフード「カカオニブ」とは?
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。私たちのようなチョコレートメーカーにとっては、とても身近な食材「カカオニブ」。最近は一般的にも耳にすることが増えてきたように感じます。栄養豊富で健康や美容に対する効果も高く、スーパーフードとして注目され始めてから、自然派系のスーパーや輸入食材屋さんでも見かけることが多くなりました。 とはいえ、まだまだ認知度は低く、「カカオニブって一体何?」「どんな効果があるの?」「どうやって食べれば良いの?」といった質問をよくいただきます。そこで、今回はカカオニブの効果や魅力をお伝えしたいと思います。普段の食生活にも取り入れやすく、お料理に活用することで食べ方が広がるので、後半で「カカオニブの食べ方」もご紹介します。この機会に「カカオニブ」をぜひ身近な食材にしてみてください! ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオニブとは? カカオ豆はカカオフルーツという果実の種子であることはご存知でしょうか?カカオフルーツは、主に赤道付近の暖かい気候の地域で栽培されていて、「テオブロマ・カカオ」という学名がついている植物の果実です。テオブロマの意味はギリシャ語で「神の食べ物」。この学名からもカカオフルーツが貴重なものだということが感じられます。このカカオフルーツはカカオポッドとも呼ばれていて、中には果肉(カカオパルプ)と種子(カカオビーンズ)が入っています。 そのカカオフルーツから取り出した果肉と種子を一緒に発酵・乾燥させることで、この種子がカカオ豆となり、チョコレートの原料となります。カカオニブとはこのカカオ豆をロースト(焙煎)し、細かく砕いたものを指します。 チョコレートにする場合は、このカカオニブをすり潰して液状にし、砂糖を加えて練り上げ、冷やし固めます。つまり、カカオニブはそのまま食べると、カカオ分100%のチョコレートを食べているのと同じということになります。カカオ分100%のチョコレート、食べたことがある方はご存知かと思いますが、甘みが全くなく、苦味と酸味が強く感じられ、薬か!?と思うことが多いです(もちろん中には美味しくて食べやすいカカオ分100%のチョコレートもあります)。 【関連記事】 チョコレートの原材料とは? カカオニブの栄養成分 カカオニブの栄養成分でよく取り上げられるものは、①ポリフェノール②テオブロミン③カフェイン④リグニンです。 ①ポリフェノール ポリフェノールとは、植物由来の色素や渋み、苦味の成分です。ポリフェノールの仲間には赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン等があり、その種類は8000以上あるとも言われています。ポリフェノールには「抗酸化作用」があります。抗酸化作用、つまり身体に生じた活性酸素を除去し、酸化から守ってくれる役割があります。活性酸素は紫外線やストレスにより発生し、過剰に発生すると様々な病気に繋がることから、ポリフェノールの健康効果が注目されています。 ②テオブロミン テオブロミンという言葉は、Theobroma(神の食べ物)からきており、カカオの学名Theobroma Cacaoに由来します。テオブロミンには血管拡張作用があり、血流量が増えることによる体温上昇(冷え性改善)、利尿効果があると言われています。また、脳内物質のセロトニンに働きかけ、リラックス作用もあります。ストレスを感じた時にチョコレートを食べると、ポリフェノールによる活性酸素の除去とテオブロミンによるリラックス効果が得られるということになります。 ③カフェイン カフェインはテオブロミンと同じキサンチン誘導体の一つで、眠気や疲労感を抑制する覚醒作用や身体の血流を促す血管拡張作用、老廃物の排出を促す利尿作用があります。ただし、過剰摂取には注意が必要で、特に妊婦さんや小さなお子様はカフェインを避ける目的で、チョコレートの摂取を控える方もいらっしゃいます。妊婦・授乳婦さんへのカフェイン摂取量の指針として、厳しいものでは1日200mgまで(アメリカ産科婦人科学会の推奨)となっています。ダンデライオン・チョコレートのようなカカオ分の高いチョコレートの場合、カフェインの含有量は100gあたり68~120mgと言われています(ちなみにコーヒー100mlには60mgのカフェインが含まれるそうです)。カフェイン摂取量の指針である200mgはチョコレート1枚以上に相当するため、余程一度に食べ過ぎない限り過度な心配は必要ないと言えます。ただ、カカオの産地や配合、またカフェインの入った飲み物との組み合わせによっては注意が必要となるため、気になる方は確認された方が良さそうです。 ④リグニン リグニンは不溶性食物繊維の一種で、整腸作用があります。リグニンの特徴として、人の消化酵素や腸内細菌では分解されにくいことが挙げられます。そのため物理的な刺激による整腸作用を促し、便秘改善や腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。【関連記事】●チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオニブの食べ方 カカオニブは砂糖が入っていないカカオ分100%のチョコレートと同じであること、魅力的な栄養成分が多いことをお分りいただけたと思います。では、「どうやって食べたら良いの?」という疑問にもお答えします。「カカオニブ=チョコレート」のイメージが強いので、お菓子への活用を考えがちですが、実はカカオニブは和洋中問わず、日々の食卓にも活かせる食材。特に、ナッツを使用するようなお料理では、ナッツの替わりにカカオニブを使用してもOK。カカオ豆自体が発酵しているため、発酵食品との相性もとても良いです。 他にも、アイスクリームやサラダのトッピングに使用しても良し、朝食のグラノーラやスムージーに加えても良し。スパイスやナッツを使う感覚で料理のアクセントにしたり、オイルで炒めたり、すりつぶしてソースやタレの隠し味に使うのもおすすめです。 カカオニブを使ったレシピ カカオニブは、スイーツやドリンクにも活用できます。ここでは、ダンデライオン・チョコレートのおすすめを紹介しましょう。 ニビースコーン サクサクの食感が魅力のニビースコーン。チョコレートではなくカカオニブを生地に練り込むことで、香りと食感にアクセントを付つけることができます。...

100年、150年と続くBean to Bar チョコレートメーカーを目指して - ダンデライ...
トッド・マソニス(左)とエレイン・ウェリー(右) 2022年11月末に、アメリカ・サンフランシスコより創業者であるトッド・マソニスと、その妻でブランディングを担うエレイン・ウェリーが来日しました。 2022年11月14日はダンデライオン・チョコレートの1号店であるバレンシア・ファクトリー & カフェ サンフランシスコが10周年を迎えた日。コロナ禍での久しぶりの来日となった2人に、これまでの思いとこれからの展望を聞きました。 10年前は、10日先のことしか考えていなかった 10周年を迎えたバレンシア・ファクトリー & カフェ サンフランシスコ ー10周年おめでとうございます。改めて今の気持ちを聞かせてください。 トッド:この10年間、サンフランシスコでチョコレートの歴史の1ページを作れたことを誇りに思っています。この3年ほどは新型コロナウイルスの影響も大きかったのですが、色々と目処も立ってきたので、また、ここから先の10年が新しいチャプターになりそうです。そこに向かっていくことにとても期待しています。 エレイン:コロナ禍では大変なことも多かったのですが、一緒に頑張ってくれた仲間たちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。バレンシアはとても思い出深い場所なので、10周年を迎えたことをとても幸せに感じています。 ー10年前に1号店をオープンした時、今のような景色を想像していたのでしょうか。 トッド:毎日のことに必死で、せいぜい10日先くらいのことしか考えられなかったですね。どうやって美味しいチョコレートをつくっていくか、このことで頭の中はいっぱいで、10年後のイメージは全くと言っていいほどなかったです。 エレイン:10年前は何も想像することができなかったですね。ただ、10周年を迎えて感じたのは、成功する上では、仲間やパートナーの存在がとても大きく、大切であるということです。自分達だけでは何もできないけれど、一緒に働いてくれるメンバー、ものづくりの中で関わってくれるパートナーのみなさん、カカオ豆の生産地の人々、そして日本のメンバーと、たくさんの仲間に支えてもらって、ここまでくることができました。本当にありがとうございます。 セイジのような人に出会うチャンスはもうないのでは ファクトリー&カフェ蔵前のオープン初日、店内は多くの人で活気に満ちていた ー日本に海外1号店のファクトリー&カフェ蔵前を出店した時の思い出があれば教えてください。 トッド:最初に日本への出店の提案を受けたとき、まだ海外への出店は難しいのではと感じていました。ただ、セイジ(※ダンデライオン・チョコレート・ジャパン CEO 堀淵清治)と話していく中で、彼の持つ明確なビジョンに惹かれ、前向きな気持ちになることができました。 エレイン:ここから先、もうセイジのような人に出会うチャンスはないんじゃないかと。正直最初は、彼の服装や、話す内容に少しびっくりしましたが(笑)。ファクトリー&カフェ蔵前がオープンする数日前に来日したのですが、内装がほぼ完成していたのには驚きました。アメリカでは工事が間に合わないことはよくあります。日本の職人の方々のきめ細やかな作業に感動し、クラフトマンシップを感じました。 トッド:久しぶりに来日し、今ファクトリー&カフェ蔵前の席に座っていますが、日本のメンバーのおかげで、たくさんのお客様で賑わっている店内のこの景色を見ることができていると思います。本当に感謝しています。 コロナ禍を経て、様々なことを学び、感じ取った2人。ここから先はBean to Bar チョコレートや、私たちのシグネチャー商品であるチョコレートバー、また今年人気を博しているボンボンショコラについても伺いました。 ワインのように産地や収穫年の個性を活かすこと...
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トッド・マソニス(左)とエレイン・ウェリー(右) 2022年11月末に、アメリカ・サンフランシスコより創業者であるトッド・マソニスと、その妻でブランディングを担うエレイン・ウェリーが来日しました。 2022年11月14日はダンデライオン・チョコレートの1号店であるバレンシア・ファクトリー & カフェ サンフランシスコが10周年を迎えた日。コロナ禍での久しぶりの来日となった2人に、これまでの思いとこれからの展望を聞きました。 10年前は、10日先のことしか考えていなかった 10周年を迎えたバレンシア・ファクトリー & カフェ サンフランシスコ ー10周年おめでとうございます。改めて今の気持ちを聞かせてください。 トッド:この10年間、サンフランシスコでチョコレートの歴史の1ページを作れたことを誇りに思っています。この3年ほどは新型コロナウイルスの影響も大きかったのですが、色々と目処も立ってきたので、また、ここから先の10年が新しいチャプターになりそうです。そこに向かっていくことにとても期待しています。 エレイン:コロナ禍では大変なことも多かったのですが、一緒に頑張ってくれた仲間たちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。バレンシアはとても思い出深い場所なので、10周年を迎えたことをとても幸せに感じています。 ー10年前に1号店をオープンした時、今のような景色を想像していたのでしょうか。 トッド:毎日のことに必死で、せいぜい10日先くらいのことしか考えられなかったですね。どうやって美味しいチョコレートをつくっていくか、このことで頭の中はいっぱいで、10年後のイメージは全くと言っていいほどなかったです。 エレイン:10年前は何も想像することができなかったですね。ただ、10周年を迎えて感じたのは、成功する上では、仲間やパートナーの存在がとても大きく、大切であるということです。自分達だけでは何もできないけれど、一緒に働いてくれるメンバー、ものづくりの中で関わってくれるパートナーのみなさん、カカオ豆の生産地の人々、そして日本のメンバーと、たくさんの仲間に支えてもらって、ここまでくることができました。本当にありがとうございます。 セイジのような人に出会うチャンスはもうないのでは ファクトリー&カフェ蔵前のオープン初日、店内は多くの人で活気に満ちていた ー日本に海外1号店のファクトリー&カフェ蔵前を出店した時の思い出があれば教えてください。 トッド:最初に日本への出店の提案を受けたとき、まだ海外への出店は難しいのではと感じていました。ただ、セイジ(※ダンデライオン・チョコレート・ジャパン CEO 堀淵清治)と話していく中で、彼の持つ明確なビジョンに惹かれ、前向きな気持ちになることができました。 エレイン:ここから先、もうセイジのような人に出会うチャンスはないんじゃないかと。正直最初は、彼の服装や、話す内容に少しびっくりしましたが(笑)。ファクトリー&カフェ蔵前がオープンする数日前に来日したのですが、内装がほぼ完成していたのには驚きました。アメリカでは工事が間に合わないことはよくあります。日本の職人の方々のきめ細やかな作業に感動し、クラフトマンシップを感じました。 トッド:久しぶりに来日し、今ファクトリー&カフェ蔵前の席に座っていますが、日本のメンバーのおかげで、たくさんのお客様で賑わっている店内のこの景色を見ることができていると思います。本当に感謝しています。 コロナ禍を経て、様々なことを学び、感じ取った2人。ここから先はBean to Bar チョコレートや、私たちのシグネチャー商品であるチョコレートバー、また今年人気を博しているボンボンショコラについても伺いました。 ワインのように産地や収穫年の個性を活かすこと...

【開発秘話】ヒントはお菓子の作り方にあり コラボレーションビール「Chocolate Brow...
今年も、伊勢角屋麦酒とのコラボレーションビールを発売します!昨年の「チョコレートブラウニースタウト」をアップデートした今年のビールは、2回目ならではの取り組みにより、さらにおいしく生まれ変わりました。 今回は、このビールの商品化までの道のりや今後の挑戦について、開発を担当した伊勢角屋麦酒ブルワー 山宮拓馬さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 伊勢角屋麦酒 天正3年(1575年)に舟着場の茶店として創業。大正時代には味噌・醤油づくりを始め、その醸造技術を活かして1997年にクラフトビール業界に参入。「伊勢から世界へ」を合言葉に国内外に多くのファンを持ち、世界中のビールコンペティションで金賞を受賞している、日本を代表するクラフトビールメーカーです。 関連商品 伊勢角屋麦酒 チョコレートブラウニースタウト ダンデライオン・チョコレートのベリーズ産カカオのカカオニブとチョコレートを使用したペイストリースタウト。 黒色モルトの比率を抑え、ミューニックモルト・クリスタルモルト・オーツモルトをバランスよく配合することで、まろやかな味わいで、チョコレートフレーバーやトフィー・レーズンといった濃色モルトの特徴がよく現れたインペリアルスタウトをベースとしています。 お菓子作りをヒントにした今年の「チョコレートブラウニースタウト」 伊勢角屋麦酒ブルワーの山宮拓馬さん(左)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(右)。山宮さんはもともとビールが好きで、大衆品にはないこだわりや価値観が込められているクラフトカルチャーにも興味があったことから、伊勢角屋麦酒に入社したそうです。 ━ 今回はどんなビールを作ろうと考えていましたか? 山宮:昨年の「チョコレートブラウニースタウト」は、チョコレートブラウニーをイメージした、スイーツのようなビールでした。今年も同じ方向性で進めることにしましたが、レシピは昨年の結果を踏まえて改良し、よりチョコレートらしさを出すようにしました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのスタッフからも、昨年のビールは大好評でした。僕たちのブラウニーを再現したような濃厚な味わいで、カカオニブの苦味もあっておいしい、という声が多かったです。 山宮:ありがとうございます。昨年のものはチョコレート感はありましたが、今年はもう少しカカオニブの香りを出したいと思っていました。そこで物江さんに相談したところ、カカオニブを液体と一緒に温めたほうが香りが移る、と教えていただきました。今回はその手法をビール作りにも応用しました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのお菓子作りで実際に行っているやり方がヒントになりましたね。カカオニブで香り付けしたパンナコッタを数パターン作って、それを伊勢角さんに検証していただきました。 山宮:みんなで実際にテイスティングして、製造工程を見直しました。前回はビール作りのセオリー通り、発酵が終わったビールにチョコレートとカカオニブを入れて香り付けしましたが、今回は発酵前の仕込み段階で、2回に分けてカカオニブを入れることにしました。1回目は麦汁を濾過する際、麦芽槽の中にカカオニブを入れて、2回目は麦汁が出来上がった最後の最後、酵母を投入する直前に、温めた麦汁にカカオニブを混ぜ、後から冷やした麦汁を加えて急冷して、香りを引き出したあとに発酵タンクに移しました。 カカオニブを投入する物江。 物江:1回目は手探りの部分もありましたが、2回目だからこそ、お互いアイディアを持ち寄って実現できましたよね。この先も色んなことに挑戦したくなるような作戦会議ができて、良い関係性が築けたと思います。 開発者の「好き」や挑戦が詰まったビールと、意外なペアリング 出来上がった麦汁を注ぐ山宮さん。通常のビール作りでは、麦汁の濾過、煮沸、煮詰める工程はバラバラに行いますが、今回は糖度を上げるために、麦汁を濾過した段階から煮詰めています。しっかりと煮詰められた麦汁はとっても甘くなりました! ━ 今回選んだカカオの産地は、前回と同じベリーズですが、何か理由はありますか? 山宮:ベリーズ産カカオの香りが好きだから、という単純な理由です(笑)。フレーバーノートにストロベリーチーズケーキ、とありますが、いちごの香りやこってりとした脂感を感じました。僕はホップもストラータ品種といういちごの香りがするものが好きなんです。 物江:個人的には伊勢角さんとコラボするのはもちろん、山宮さんとやるのが楽しかったですね。本人の好きなものが詰まったものが商品になるって、愛情が込められていてすごく素敵だと思います。 山宮:この1年はハイアルコールビールにも多く挑戦しました。伊勢角では飲みやすい適度なアルコール度数のビールが多いんですが、実績を積むことができ、今回はアルコール度数9%の飲みごたえのあるビールになったと思います。...
【開発秘話】ヒントはお菓子の作り方にあり コラボレーションビール「Chocolate Brow...
今年も、伊勢角屋麦酒とのコラボレーションビールを発売します!昨年の「チョコレートブラウニースタウト」をアップデートした今年のビールは、2回目ならではの取り組みにより、さらにおいしく生まれ変わりました。 今回は、このビールの商品化までの道のりや今後の挑戦について、開発を担当した伊勢角屋麦酒ブルワー 山宮拓馬さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 伊勢角屋麦酒 天正3年(1575年)に舟着場の茶店として創業。大正時代には味噌・醤油づくりを始め、その醸造技術を活かして1997年にクラフトビール業界に参入。「伊勢から世界へ」を合言葉に国内外に多くのファンを持ち、世界中のビールコンペティションで金賞を受賞している、日本を代表するクラフトビールメーカーです。 関連商品 伊勢角屋麦酒 チョコレートブラウニースタウト ダンデライオン・チョコレートのベリーズ産カカオのカカオニブとチョコレートを使用したペイストリースタウト。 黒色モルトの比率を抑え、ミューニックモルト・クリスタルモルト・オーツモルトをバランスよく配合することで、まろやかな味わいで、チョコレートフレーバーやトフィー・レーズンといった濃色モルトの特徴がよく現れたインペリアルスタウトをベースとしています。 お菓子作りをヒントにした今年の「チョコレートブラウニースタウト」 伊勢角屋麦酒ブルワーの山宮拓馬さん(左)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(右)。山宮さんはもともとビールが好きで、大衆品にはないこだわりや価値観が込められているクラフトカルチャーにも興味があったことから、伊勢角屋麦酒に入社したそうです。 ━ 今回はどんなビールを作ろうと考えていましたか? 山宮:昨年の「チョコレートブラウニースタウト」は、チョコレートブラウニーをイメージした、スイーツのようなビールでした。今年も同じ方向性で進めることにしましたが、レシピは昨年の結果を踏まえて改良し、よりチョコレートらしさを出すようにしました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのスタッフからも、昨年のビールは大好評でした。僕たちのブラウニーを再現したような濃厚な味わいで、カカオニブの苦味もあっておいしい、という声が多かったです。 山宮:ありがとうございます。昨年のものはチョコレート感はありましたが、今年はもう少しカカオニブの香りを出したいと思っていました。そこで物江さんに相談したところ、カカオニブを液体と一緒に温めたほうが香りが移る、と教えていただきました。今回はその手法をビール作りにも応用しました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのお菓子作りで実際に行っているやり方がヒントになりましたね。カカオニブで香り付けしたパンナコッタを数パターン作って、それを伊勢角さんに検証していただきました。 山宮:みんなで実際にテイスティングして、製造工程を見直しました。前回はビール作りのセオリー通り、発酵が終わったビールにチョコレートとカカオニブを入れて香り付けしましたが、今回は発酵前の仕込み段階で、2回に分けてカカオニブを入れることにしました。1回目は麦汁を濾過する際、麦芽槽の中にカカオニブを入れて、2回目は麦汁が出来上がった最後の最後、酵母を投入する直前に、温めた麦汁にカカオニブを混ぜ、後から冷やした麦汁を加えて急冷して、香りを引き出したあとに発酵タンクに移しました。 カカオニブを投入する物江。 物江:1回目は手探りの部分もありましたが、2回目だからこそ、お互いアイディアを持ち寄って実現できましたよね。この先も色んなことに挑戦したくなるような作戦会議ができて、良い関係性が築けたと思います。 開発者の「好き」や挑戦が詰まったビールと、意外なペアリング 出来上がった麦汁を注ぐ山宮さん。通常のビール作りでは、麦汁の濾過、煮沸、煮詰める工程はバラバラに行いますが、今回は糖度を上げるために、麦汁を濾過した段階から煮詰めています。しっかりと煮詰められた麦汁はとっても甘くなりました! ━ 今回選んだカカオの産地は、前回と同じベリーズですが、何か理由はありますか? 山宮:ベリーズ産カカオの香りが好きだから、という単純な理由です(笑)。フレーバーノートにストロベリーチーズケーキ、とありますが、いちごの香りやこってりとした脂感を感じました。僕はホップもストラータ品種といういちごの香りがするものが好きなんです。 物江:個人的には伊勢角さんとコラボするのはもちろん、山宮さんとやるのが楽しかったですね。本人の好きなものが詰まったものが商品になるって、愛情が込められていてすごく素敵だと思います。 山宮:この1年はハイアルコールビールにも多く挑戦しました。伊勢角では飲みやすい適度なアルコール度数のビールが多いんですが、実績を積むことができ、今回はアルコール度数9%の飲みごたえのあるビールになったと思います。...