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カカオの未利用資源を新たな商品に カカオハスクの活用法

カカオの未利用資源を新たな商品に カカオハスクの活用法

近年、食品ロスや廃棄物の削減に取り組むなかで、本来は捨てられるはずのものから新しいものを生み出す、アップサイクルが注目されています。実はチョコレートの生産過程でも、廃棄されてしまうものがあります。それがカカオ豆の外皮「カカオハスク」です。 現在ダンデライオン・チョコレートでは、さまざまなメーカーとともに、カカオハスクをおいしく楽しくアップサイクルできる商品づくりに取り組んでいます。今回は、カカオハスクがどのようにして新たな商品に生まれ変わるのか、活用事例についてご紹介します。 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオハスクとは? チョコレートの主原料であるカカオ。ラグビーボールほどの大きさの実からチョコレートに利用されるのは、実はほんのわずかです。カカオの実の中にある「種」を発酵、乾燥させたものが「カカオ豆」。このカカオ豆一粒一粒は、ピーナッツのような薄い外皮「カカオハスク」で覆われています。   【関連記事】 カカオ豆が私たちの手元に届くまで – 収穫から出荷までの長い道のり -   カカオハスクは繊維質で粉砕しにくく、チョコレートにしたときに口当たりが悪くなってしまうため、製造過程で必ず取り除かれる部分。お米は玄米の状態では「ぬか層」に包まれていますが、精米することで白米になります。カカオハスクは、お米でいう「ぬか層」にあたります。 カカオハスクができるまで 1. 選別 2. ロースト(焙煎) 3. ウィノウイング(風選) 4. メランジング(磨砕) 5. テンパリング・成形 チョコレートの製造工程は、カカオ豆の選別から始まり、ロースト(焙煎)、ウィノウイング(風選)、メランジング(磨砕)、テンパリング、成形です。 このなかでカカオハスクができるのは、ウィノウイングの工程。ローストしたカカオ豆をウィノワーという機械で細かく砕き、外皮と内側のカカオニブを分離します。そしてファンを使って風を当て、軽い外皮を吹き飛ばしてカカオニブを取り出します。 ローストしたカカオ豆からは、25-30%がカカオハスクとして分離されます。   【関連動画】 Bean...

カカオの未利用資源を新たな商品に カカオハスクの活用法

近年、食品ロスや廃棄物の削減に取り組むなかで、本来は捨てられるはずのものから新しいものを生み出す、アップサイクルが注目されています。実はチョコレートの生産過程でも、廃棄されてしまうものがあります。それがカカオ豆の外皮「カカオハスク」です。 現在ダンデライオン・チョコレートでは、さまざまなメーカーとともに、カカオハスクをおいしく楽しくアップサイクルできる商品づくりに取り組んでいます。今回は、カカオハスクがどのようにして新たな商品に生まれ変わるのか、活用事例についてご紹介します。 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら カカオハスクとは? チョコレートの主原料であるカカオ。ラグビーボールほどの大きさの実からチョコレートに利用されるのは、実はほんのわずかです。カカオの実の中にある「種」を発酵、乾燥させたものが「カカオ豆」。このカカオ豆一粒一粒は、ピーナッツのような薄い外皮「カカオハスク」で覆われています。   【関連記事】 カカオ豆が私たちの手元に届くまで – 収穫から出荷までの長い道のり -   カカオハスクは繊維質で粉砕しにくく、チョコレートにしたときに口当たりが悪くなってしまうため、製造過程で必ず取り除かれる部分。お米は玄米の状態では「ぬか層」に包まれていますが、精米することで白米になります。カカオハスクは、お米でいう「ぬか層」にあたります。 カカオハスクができるまで 1. 選別 2. ロースト(焙煎) 3. ウィノウイング(風選) 4. メランジング(磨砕) 5. テンパリング・成形 チョコレートの製造工程は、カカオ豆の選別から始まり、ロースト(焙煎)、ウィノウイング(風選)、メランジング(磨砕)、テンパリング、成形です。 このなかでカカオハスクができるのは、ウィノウイングの工程。ローストしたカカオ豆をウィノワーという機械で細かく砕き、外皮と内側のカカオニブを分離します。そしてファンを使って風を当て、軽い外皮を吹き飛ばしてカカオニブを取り出します。 ローストしたカカオ豆からは、25-30%がカカオハスクとして分離されます。   【関連動画】 Bean...

【夏休み親子向けワークショップ②】小学4年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

【夏休み親子向けワークショップ②】小学4年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

毎年7月から8月にかけて開催している、夏休みの親子向けワークショップ。多くの小学生のみなさんには、夏休みの自由研究に、という目的で参加していただいています。 今回は「【親子向け】チョコレートの歴史を体験しよう!」のクラスに参加していただいた、小学4年生の自由研究をご紹介します。 なんと、約50ページの超大作!ワークショップの体験だけでなく、自宅でカカオ豆からチョコレートを作ってみたり、フェアトレードについても調べたりしたそうです。 一部ですが、これだけでも十分読み応えのある内容です。ぜひじっくりご覧ください! チョコレートが「なぜ口の中で溶けるのか」「なぜ甘くて幸せな気持ちになるのか」、好きだからこその着眼点ですね。「目次」や「チョコレート」の文字がチョコレートのように溶けているのも凝っています。 カカオニブを食べた時の顔、味わいが伝わりますね。普段食べているチョコレートにはお砂糖がたくさん入っている、という気づきになりました。 自分でチョコレートを作ることでその大変さを体感し、その体験をもとに「なぜ安いチョコレートもあるのか」という疑問を持ち、さらにフェアトレードについて調べる探究心は素晴らしいことです。 ワークショップでは、とても興味津々な様子で取り組んでいたのが印象的でした。チョコレートについてたくさん調べたことを、一冊の本のような内容の濃いレポートにまとめていただき、私たちもとても嬉しくなりました。 またお店で会える日を、楽しみにしています。 親子で参加できるワークショップは、これから行事やイベントにあわせて開催します。どうぞお楽しみに! ご自宅でカカオ豆からチョコレートを作ることができる「Bean to Bar チョコレートメイキングキット」も好評発売中。 チョコレートの原材料である生のカカオ豆からチョコレートまで、自宅で一から作れるキットです。フードプロセッサーを使用し、ご家庭でBean to Bar チョコレート作りを体験できます。

【夏休み親子向けワークショップ②】小学4年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

毎年7月から8月にかけて開催している、夏休みの親子向けワークショップ。多くの小学生のみなさんには、夏休みの自由研究に、という目的で参加していただいています。 今回は「【親子向け】チョコレートの歴史を体験しよう!」のクラスに参加していただいた、小学4年生の自由研究をご紹介します。 なんと、約50ページの超大作!ワークショップの体験だけでなく、自宅でカカオ豆からチョコレートを作ってみたり、フェアトレードについても調べたりしたそうです。 一部ですが、これだけでも十分読み応えのある内容です。ぜひじっくりご覧ください! チョコレートが「なぜ口の中で溶けるのか」「なぜ甘くて幸せな気持ちになるのか」、好きだからこその着眼点ですね。「目次」や「チョコレート」の文字がチョコレートのように溶けているのも凝っています。 カカオニブを食べた時の顔、味わいが伝わりますね。普段食べているチョコレートにはお砂糖がたくさん入っている、という気づきになりました。 自分でチョコレートを作ることでその大変さを体感し、その体験をもとに「なぜ安いチョコレートもあるのか」という疑問を持ち、さらにフェアトレードについて調べる探究心は素晴らしいことです。 ワークショップでは、とても興味津々な様子で取り組んでいたのが印象的でした。チョコレートについてたくさん調べたことを、一冊の本のような内容の濃いレポートにまとめていただき、私たちもとても嬉しくなりました。 またお店で会える日を、楽しみにしています。 親子で参加できるワークショップは、これから行事やイベントにあわせて開催します。どうぞお楽しみに! ご自宅でカカオ豆からチョコレートを作ることができる「Bean to Bar チョコレートメイキングキット」も好評発売中。 チョコレートの原材料である生のカカオ豆からチョコレートまで、自宅で一から作れるキットです。フードプロセッサーを使用し、ご家庭でBean to Bar チョコレート作りを体験できます。

自社製造のチョコレートとコーヒーで再構築。伝統菓子「オペラ」の開発裏話

自社製造のチョコレートとコーヒーで再構築。伝統菓子「オペラ」の開発裏話

ダンデライオン・チョコレート各店で2022年10月1日より販売している「オペラ」。この商品は、私たちの初めての試みとなる「チョコレートもコーヒーも自社製造」のペストリーです。 今回このオペラの開発を担当したペストリーシェフの森本康志と、カフェマネージャーでコーヒー豆のローストを担当した鏑木拓人に、開発秘話と商品に込めた想いを聞きました。 【関連記事】 チョコレートの個性を最大限に活かしたスイーツづくりの舞台裏――1+1を3にする思考 「オペラ」とはどんなペストリー? オペラは、フランス・パリにあるオペラ座をモチーフに、建物の構造を模したデザインと、重厚な味わいで表現されている伝統菓子。パリの老舗菓子店、ダロワイヨが1955年に考案したとも言われています。 ビスキュイ、コーヒー風味のバタークリーム、チョコレートガナッシュを何層にも重ね合わせた、コーヒーとチョコレートの濃厚な味わいと、層の断面が美しく高級感のあるイメージのペストリーです。 開発担当者2人が語る「ダンデライオン・チョコレートらしいオペラ」って? 写真:鏑木 ダンデライオン・チョコレートでは、今年からコーヒー豆の焙煎機を導入しました。自家焙煎のコーヒーをどう「ダンデライオンらしく」表現できるか、森本と鏑木で話し合って生まれたのがこの「オペラ」です。 森本:オペラは以前、表参道店でも販売していましたが、当時はカカオの産地を軸にした3種類のナッツ系のオペラでした。自家焙煎のコーヒーがあるなら、クラシックなオペラを作っても絶対においしいものができると確信し、原点回帰して開発に踏み切りました。 鏑木:これまでペストリーに合わせてコーヒーの開発をしたことはありましたが、今回のオペラではひとつのパーツとしてコーヒーがどのように顔を出すか、実際にオペラを試作するまでわからなかったので、そこからの微調整は難しくもあり、楽しかったですね。 ダンデライオン・チョコレートのオペラに込めたこだわり ダンデライオン・チョコレートのオペラの構成は、ビスキュイ・ジョコンド※1、コーヒーバタークリーム、チョコレートガナッシュの順に重ね、最後に絞ったガナッシュの上にチョコレートをのせた、合計10層からなっています。 ※1ビスキュイ・ジョコンド:卵黄と卵白を別々に泡立てる「別立て法」で作るアーモンド入りの生地のこと。しっとりとして香ばしく、適度な弾力がありバタークリームやムースの底生地として使用されます。 森本:ビスキュイ・ジョコンドには、自家焙煎したコーヒー豆をエスプレッソ抽出してシロップを作り、生地に染み込ませています。生地を咀嚼するたびにコーヒーのニュアンスがしっとりエレガントに口のなかで広がります。 バタークリームは、パータ・ボンブ※2とイタリアン・メレンゲ※3で濃厚さと軽さを加え、同じくエスプレッソ抽出したコーヒーを加えています。※2パータ・ボンブ:卵黄に加熱したシロップを加えて泡立てたもの。※3イタリアン・メレンゲ:卵白に加熱したシロップを加えて泡立てたもの。 森本:バタークリームが分離しないギリギリまでコーヒー液を加えています。糖分も加わることで、コーヒーの風味とボディがしっかりと感じられます。 チョコレートガナッシュに使用したのはドミニカ共和国産のカカオ。さまざまなペストリーとの相性が良いドミニカ共和国産カカオ70%のチョコレートを、まろやかでなめらかな味わいに仕上げています。 森本:ドミニカ共和国産カカオは広く雄大な印象があります。なめらかで優しいガナッシュが、ビスキュイのシロップとバタークリームに注入されたコーヒーのニュアンスを受け止め、繋ぎ合わせてくれるようなイメージで組み立てました。 一番上の薄いチョコレートがパキッと割れ、なめらかなガナッシュとしっとりとした層が現れる、フォークを入れた瞬間からワクワクするオペラ。口に入れると、ガナッシュが自家焙煎コーヒーのフレーバーを優しく引き出し、余韻までコーヒーの果実味が残ります。 森本:本来オペラは7層で構成されていて、表面はグラサージュ※4になっているので、言ってしまえばオペラではないんです。※4グラサージュ:ケーキやムースの表面に艶や光沢を出すためにかけるコーティング ただ、僕のなかでオペラを再定義した結果が今回のもの。オペラを構成している要素は合っているし、グラサージュが「艶、輝き」であるならば、一番上にのせたチョコレートは正々堂々十分に艶めいて輝いていると思っています。ダンデライオン・チョコレートが「オペラ」を翻訳すると、こんな意味合いや表現ができるな、という遊び心を持ちながら考えました。 チョコレートと一緒に楽しむための自家焙煎コーヒーが決め手 今回使用したコーヒー豆はコロンビア産のもの。ローストを担当した鏑木は、新卒でコーヒーの輸入卸会社に就職しスペシャルティコーヒーに触れ、その後大手コーヒーチェーンでバリスタとして従事しながら、トレーナーとしてバリスタの育成も担当してきました。 鏑木:オペラに使用したコロンビア産のコーヒー豆は、プラムのような果実味があります。ドミニカ産カカオとバタークリームのコクに調和するように、酸味とロースト香のバランスを考慮して焙煎を工夫しています。今回オペラに使用したコーヒー豆は、ダンデライオン・チョコレート各店で販売している「プアオーバー」にも使用しています。 鏑木:コーヒーそのもののおいしさはもちろんですが、期間限定のペストリーを引き立て、ペアリングすることで季節感を感じてもらえるように意識しました。ぜひオペラと一緒に召し上がっていただけると嬉しいです。 森本:カカオ豆から作ったBean to Bar...

自社製造のチョコレートとコーヒーで再構築。伝統菓子「オペラ」の開発裏話

ダンデライオン・チョコレート各店で2022年10月1日より販売している「オペラ」。この商品は、私たちの初めての試みとなる「チョコレートもコーヒーも自社製造」のペストリーです。 今回このオペラの開発を担当したペストリーシェフの森本康志と、カフェマネージャーでコーヒー豆のローストを担当した鏑木拓人に、開発秘話と商品に込めた想いを聞きました。 【関連記事】 チョコレートの個性を最大限に活かしたスイーツづくりの舞台裏――1+1を3にする思考 「オペラ」とはどんなペストリー? オペラは、フランス・パリにあるオペラ座をモチーフに、建物の構造を模したデザインと、重厚な味わいで表現されている伝統菓子。パリの老舗菓子店、ダロワイヨが1955年に考案したとも言われています。 ビスキュイ、コーヒー風味のバタークリーム、チョコレートガナッシュを何層にも重ね合わせた、コーヒーとチョコレートの濃厚な味わいと、層の断面が美しく高級感のあるイメージのペストリーです。 開発担当者2人が語る「ダンデライオン・チョコレートらしいオペラ」って? 写真:鏑木 ダンデライオン・チョコレートでは、今年からコーヒー豆の焙煎機を導入しました。自家焙煎のコーヒーをどう「ダンデライオンらしく」表現できるか、森本と鏑木で話し合って生まれたのがこの「オペラ」です。 森本:オペラは以前、表参道店でも販売していましたが、当時はカカオの産地を軸にした3種類のナッツ系のオペラでした。自家焙煎のコーヒーがあるなら、クラシックなオペラを作っても絶対においしいものができると確信し、原点回帰して開発に踏み切りました。 鏑木:これまでペストリーに合わせてコーヒーの開発をしたことはありましたが、今回のオペラではひとつのパーツとしてコーヒーがどのように顔を出すか、実際にオペラを試作するまでわからなかったので、そこからの微調整は難しくもあり、楽しかったですね。 ダンデライオン・チョコレートのオペラに込めたこだわり ダンデライオン・チョコレートのオペラの構成は、ビスキュイ・ジョコンド※1、コーヒーバタークリーム、チョコレートガナッシュの順に重ね、最後に絞ったガナッシュの上にチョコレートをのせた、合計10層からなっています。 ※1ビスキュイ・ジョコンド:卵黄と卵白を別々に泡立てる「別立て法」で作るアーモンド入りの生地のこと。しっとりとして香ばしく、適度な弾力がありバタークリームやムースの底生地として使用されます。 森本:ビスキュイ・ジョコンドには、自家焙煎したコーヒー豆をエスプレッソ抽出してシロップを作り、生地に染み込ませています。生地を咀嚼するたびにコーヒーのニュアンスがしっとりエレガントに口のなかで広がります。 バタークリームは、パータ・ボンブ※2とイタリアン・メレンゲ※3で濃厚さと軽さを加え、同じくエスプレッソ抽出したコーヒーを加えています。※2パータ・ボンブ:卵黄に加熱したシロップを加えて泡立てたもの。※3イタリアン・メレンゲ:卵白に加熱したシロップを加えて泡立てたもの。 森本:バタークリームが分離しないギリギリまでコーヒー液を加えています。糖分も加わることで、コーヒーの風味とボディがしっかりと感じられます。 チョコレートガナッシュに使用したのはドミニカ共和国産のカカオ。さまざまなペストリーとの相性が良いドミニカ共和国産カカオ70%のチョコレートを、まろやかでなめらかな味わいに仕上げています。 森本:ドミニカ共和国産カカオは広く雄大な印象があります。なめらかで優しいガナッシュが、ビスキュイのシロップとバタークリームに注入されたコーヒーのニュアンスを受け止め、繋ぎ合わせてくれるようなイメージで組み立てました。 一番上の薄いチョコレートがパキッと割れ、なめらかなガナッシュとしっとりとした層が現れる、フォークを入れた瞬間からワクワクするオペラ。口に入れると、ガナッシュが自家焙煎コーヒーのフレーバーを優しく引き出し、余韻までコーヒーの果実味が残ります。 森本:本来オペラは7層で構成されていて、表面はグラサージュ※4になっているので、言ってしまえばオペラではないんです。※4グラサージュ:ケーキやムースの表面に艶や光沢を出すためにかけるコーティング ただ、僕のなかでオペラを再定義した結果が今回のもの。オペラを構成している要素は合っているし、グラサージュが「艶、輝き」であるならば、一番上にのせたチョコレートは正々堂々十分に艶めいて輝いていると思っています。ダンデライオン・チョコレートが「オペラ」を翻訳すると、こんな意味合いや表現ができるな、という遊び心を持ちながら考えました。 チョコレートと一緒に楽しむための自家焙煎コーヒーが決め手 今回使用したコーヒー豆はコロンビア産のもの。ローストを担当した鏑木は、新卒でコーヒーの輸入卸会社に就職しスペシャルティコーヒーに触れ、その後大手コーヒーチェーンでバリスタとして従事しながら、トレーナーとしてバリスタの育成も担当してきました。 鏑木:オペラに使用したコロンビア産のコーヒー豆は、プラムのような果実味があります。ドミニカ産カカオとバタークリームのコクに調和するように、酸味とロースト香のバランスを考慮して焙煎を工夫しています。今回オペラに使用したコーヒー豆は、ダンデライオン・チョコレート各店で販売している「プアオーバー」にも使用しています。 鏑木:コーヒーそのもののおいしさはもちろんですが、期間限定のペストリーを引き立て、ペアリングすることで季節感を感じてもらえるように意識しました。ぜひオペラと一緒に召し上がっていただけると嬉しいです。 森本:カカオ豆から作ったBean to Bar...

バレンタインデーだけじゃない!世界各国の「チョコレートを食べる日」

バレンタインデーだけじゃない!世界各国の「チョコレートを食べる日」

日本で「チョコレートの日」というと、誰しもが「バレンタインデー」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、諸説ありますが、日本のバレンタインデーはもともと広告やキャンペーンから生まれた独自の文化。世界の国々では、日本とは違う時期にチョコレートをもっとも食べる日があります。 今回はアメリカ、ドイツ、ブラジル、そして韓国のチョコレート事情についてご紹介します。また、世界で「チョコレートデー」として制定された日についても解説します。 【関連記事】 バレンタインデーの起源とは?海外と異なる日本のバレンタイン事情 アメリカで一番チョコレートが売れるのは「イースター」 アメリカでもっともチョコレートが食べられるのは、毎年3月から4月の間にある「イースター(復活祭)」です。この時期になると、店頭にはイースターエッグやうさぎのかたちをしたチョコレートが並びます。 イースターでは、庭や家の中に隠された卵を探しに行く「エッグハント」という遊びがあり、このエッグハントで使われるイースターエッグに、卵の形をしたチョコレートや卵型のカプセルにおもちゃが入っているものなどが使われます。 次にチョコレートが多く食べられるのはクリスマス、次いでバレンタイン、ハロウィンとのこと。日本ではあまり馴染みのないイースターにチョコレートがもっとも食べられているとは、意外な事実ではないでしょうか。 また、特定の日ではありませんが、サマーシーズンになるとキャンプファイヤーでスモアを楽しむのが定番。チョコレートは夏でも親しまれているようです。 【関連記事】 スモアとは?ダンデライオン・チョコレートの人気ペストリーを紹介 ドイツでもクリスマスより「イースター」 世界のなかでもチョコレート消費量がもっとも多い国のひとつであるドイツ。こちらもアメリカと同じく、イースターが一番のチョコレートシーズンです。家族だけでなく、カップルや友達どうしでもチョコレートを交換するなど、現在の日本のバレンタインデーにも似たイベントかもしれません。 ドイツで次にチョコレートを多く食べるのはクリスマス。しかし、シュトーレンやバームクーヘンなど、クリスマス関連のお菓子が多くあるため、イースターよりチョコレートの出番は少ないそうです(バウムクーヘンは、ドイツではクリスマススイーツです)。 ブラジルでは「クリスマス」。そして「恋人の日」も カカオの生産地でもある南米ブラジルでチョコレートがもっとも食べられるのはクリスマス。日本と違い真夏のクリスマスに食べるのが、イタリア系移民から伝わったとされるパネトーネで、チョコチップ入りのものやチョコレートブランドのクリスマス限定のパネトーネが店頭に多く並ぶそうです。 また、ブラジルのイースター「パスコア」や母の日などの記念日にもチョコレートの需要があります。 6月12日は恋人の日(Dia dos namorados)で、恋人同士が愛を確かめ合いプレゼントを交換する日。これが日本の昔からいうバレンタインデーやホワイトデーに近いのかもしれません。 韓国は日本と同じ「バレンタインデー」。「ペペロデー」や「両親の日」などの記念日も 韓国では、日本と同じくバレンタインデーがチョコレートの日として認知され、女性が男性にチョコレートを贈る日。 また、ホワイトデーには、バレンタインのお返しとして男性が女性にキャンディーを贈る日で、この日もチョコレートの需要があるそうです。ただ、最近は高価なバッグや小物のプレゼントに、チョコレートを添えて贈る傾向にあるとか。 また、韓国特有の文化として盛り上がるのが、11月11日の「ペペロデー」です。ペペロとは韓国版「ポッキー」といえるチョコレート菓子。この日は家族、友人、恋人どうしで、ペペロや、ペペロと同じ棒状の形をしたお菓子や雑貨を交換する日となりました。 ほかにも、日本の母の日や父の日にあたる5月8日の両親の日、5月15日の先生の日、旧正月やお正月にもチョコレートをギフトとして贈ることがあるそうです。 実は複数の「チョコレートデー」が制定されている? 日本では2月14日を「チョコレートの日」として、日本チョコレート・ココア協会が制定していますが、実は世界には複数のチョコレートデーが存在します。   7月7日 World Chocolate...

バレンタインデーだけじゃない!世界各国の「チョコレートを食べる日」

日本で「チョコレートの日」というと、誰しもが「バレンタインデー」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、諸説ありますが、日本のバレンタインデーはもともと広告やキャンペーンから生まれた独自の文化。世界の国々では、日本とは違う時期にチョコレートをもっとも食べる日があります。 今回はアメリカ、ドイツ、ブラジル、そして韓国のチョコレート事情についてご紹介します。また、世界で「チョコレートデー」として制定された日についても解説します。 【関連記事】 バレンタインデーの起源とは?海外と異なる日本のバレンタイン事情 アメリカで一番チョコレートが売れるのは「イースター」 アメリカでもっともチョコレートが食べられるのは、毎年3月から4月の間にある「イースター(復活祭)」です。この時期になると、店頭にはイースターエッグやうさぎのかたちをしたチョコレートが並びます。 イースターでは、庭や家の中に隠された卵を探しに行く「エッグハント」という遊びがあり、このエッグハントで使われるイースターエッグに、卵の形をしたチョコレートや卵型のカプセルにおもちゃが入っているものなどが使われます。 次にチョコレートが多く食べられるのはクリスマス、次いでバレンタイン、ハロウィンとのこと。日本ではあまり馴染みのないイースターにチョコレートがもっとも食べられているとは、意外な事実ではないでしょうか。 また、特定の日ではありませんが、サマーシーズンになるとキャンプファイヤーでスモアを楽しむのが定番。チョコレートは夏でも親しまれているようです。 【関連記事】 スモアとは?ダンデライオン・チョコレートの人気ペストリーを紹介 ドイツでもクリスマスより「イースター」 世界のなかでもチョコレート消費量がもっとも多い国のひとつであるドイツ。こちらもアメリカと同じく、イースターが一番のチョコレートシーズンです。家族だけでなく、カップルや友達どうしでもチョコレートを交換するなど、現在の日本のバレンタインデーにも似たイベントかもしれません。 ドイツで次にチョコレートを多く食べるのはクリスマス。しかし、シュトーレンやバームクーヘンなど、クリスマス関連のお菓子が多くあるため、イースターよりチョコレートの出番は少ないそうです(バウムクーヘンは、ドイツではクリスマススイーツです)。 ブラジルでは「クリスマス」。そして「恋人の日」も カカオの生産地でもある南米ブラジルでチョコレートがもっとも食べられるのはクリスマス。日本と違い真夏のクリスマスに食べるのが、イタリア系移民から伝わったとされるパネトーネで、チョコチップ入りのものやチョコレートブランドのクリスマス限定のパネトーネが店頭に多く並ぶそうです。 また、ブラジルのイースター「パスコア」や母の日などの記念日にもチョコレートの需要があります。 6月12日は恋人の日(Dia dos namorados)で、恋人同士が愛を確かめ合いプレゼントを交換する日。これが日本の昔からいうバレンタインデーやホワイトデーに近いのかもしれません。 韓国は日本と同じ「バレンタインデー」。「ペペロデー」や「両親の日」などの記念日も 韓国では、日本と同じくバレンタインデーがチョコレートの日として認知され、女性が男性にチョコレートを贈る日。 また、ホワイトデーには、バレンタインのお返しとして男性が女性にキャンディーを贈る日で、この日もチョコレートの需要があるそうです。ただ、最近は高価なバッグや小物のプレゼントに、チョコレートを添えて贈る傾向にあるとか。 また、韓国特有の文化として盛り上がるのが、11月11日の「ペペロデー」です。ペペロとは韓国版「ポッキー」といえるチョコレート菓子。この日は家族、友人、恋人どうしで、ペペロや、ペペロと同じ棒状の形をしたお菓子や雑貨を交換する日となりました。 ほかにも、日本の母の日や父の日にあたる5月8日の両親の日、5月15日の先生の日、旧正月やお正月にもチョコレートをギフトとして贈ることがあるそうです。 実は複数の「チョコレートデー」が制定されている? 日本では2月14日を「チョコレートの日」として、日本チョコレート・ココア協会が制定していますが、実は世界には複数のチョコレートデーが存在します。   7月7日 World Chocolate...

【夏休み親子向けワークショップ①】小学3年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

【夏休み親子向けワークショップ①】小学3年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

毎年7月から8月にかけて開催している、夏休みの親子向けワークショップ。多くの小学生のみなさんには、夏休みの自由研究に、という目的で参加していただいています。 チョコレートには長い歴史があり、製造工程も多く、すべてをまとめるには難しいように感じますが、毎年完成度の高い自由研究に私たちも驚かされます。 今年は「【親子向け】チョコレートのつくりかたを学ぼう!」のクラスに参加していただいた、小学3年生の自由研究をご紹介します。 参加したご本人はチョコレートが苦手でしたが、なぜ家族のみんなはチョコレートが好きなのだろう、と疑問に思い参加したそうです。 ご家族にインタビューをして、なぜそう思うのか、本でチョコレートの成分について調べて考察しています。 また、チョコレートの作り方からテイスティングの仕方まで、ワークショップで学んだことを細かく丁寧にまとめてくれました。 チョコレートのテイスティング中はお水を片手に、観察しながら慎重に食べ進めていました。苦手なチョコレート、いきなりカカオ分70%のものではちょっとハードルが高かったでしょうか? この自由研究を通して「好みのチョコレートをおすすめできるようになった」という頼もしい感想も。自身が苦手なことを敢えて自由研究の課題にする探究心はすばらしいと思います。また、「チョコレート好きな妹にも教えてあげるんだ」と言っていた姿も、素敵なお兄ちゃんだと思いました。 今年は計5回の夏休みワークショップを開催し、各回満席をいただきました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。 親子で参加できるワークショップは、これから行事やイベントにあわせて開催しようと思いますので、お楽しみに。 素敵なレポートをありがとうございました!またお店で会える日を、楽しみにしています。 Bean to Bar チョコレートメイキングキット チョコレートの原材料である生のカカオ豆からチョコレートまで、自宅で一から作れるキットです。フードプロセッサーを使用し、ご家庭でBean to Bar チョコレート作りを体験できます。 カカオ豆のフレーバーや甘さ、トッピングなどアレンジの仕方は無限大。オリジナルのチョコレート作りをぜひお楽しみください!

【夏休み親子向けワークショップ①】小学3年生 夏休みの自由研究レポートをご紹介

毎年7月から8月にかけて開催している、夏休みの親子向けワークショップ。多くの小学生のみなさんには、夏休みの自由研究に、という目的で参加していただいています。 チョコレートには長い歴史があり、製造工程も多く、すべてをまとめるには難しいように感じますが、毎年完成度の高い自由研究に私たちも驚かされます。 今年は「【親子向け】チョコレートのつくりかたを学ぼう!」のクラスに参加していただいた、小学3年生の自由研究をご紹介します。 参加したご本人はチョコレートが苦手でしたが、なぜ家族のみんなはチョコレートが好きなのだろう、と疑問に思い参加したそうです。 ご家族にインタビューをして、なぜそう思うのか、本でチョコレートの成分について調べて考察しています。 また、チョコレートの作り方からテイスティングの仕方まで、ワークショップで学んだことを細かく丁寧にまとめてくれました。 チョコレートのテイスティング中はお水を片手に、観察しながら慎重に食べ進めていました。苦手なチョコレート、いきなりカカオ分70%のものではちょっとハードルが高かったでしょうか? この自由研究を通して「好みのチョコレートをおすすめできるようになった」という頼もしい感想も。自身が苦手なことを敢えて自由研究の課題にする探究心はすばらしいと思います。また、「チョコレート好きな妹にも教えてあげるんだ」と言っていた姿も、素敵なお兄ちゃんだと思いました。 今年は計5回の夏休みワークショップを開催し、各回満席をいただきました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。 親子で参加できるワークショップは、これから行事やイベントにあわせて開催しようと思いますので、お楽しみに。 素敵なレポートをありがとうございました!またお店で会える日を、楽しみにしています。 Bean to Bar チョコレートメイキングキット チョコレートの原材料である生のカカオ豆からチョコレートまで、自宅で一から作れるキットです。フードプロセッサーを使用し、ご家庭でBean to Bar チョコレート作りを体験できます。 カカオ豆のフレーバーや甘さ、トッピングなどアレンジの仕方は無限大。オリジナルのチョコレート作りをぜひお楽しみください!

ワークショップ 2022年10月

ワークショップ 2022年10月

10月のワークショップの受講者募集が始まりました!今月も、チョコレートを楽しく学んで体験できる2つのクラスを開催します。 ファクトリー&カフェ蔵前で開催する少人数のクラスは、チョコレートの製造現場を覗けるワークショップルームで行います。臨場感のある雰囲気を味わいながらお楽しみください。 ダンデライオン・チョコレートのワークショップお申し込みはこちら ①Chocolate 101 このワークショップでは、実際にチョコレートを製造している様子を解説、”Bean to Bar” チョコレートとは何かをはじめ、チョコレートのおいしい食べ方、チョコレートの原材料を解説し、体験しながら学ぶクラスです。 チョコレートが好きで、食全般に対して関心がある方や、Bean to Bar チョコレートに興味をお持ちの方におすすめです。   【開催日時】 10月15日(土)11:00-12:30 ②Chocolate 103 このワークショップでは、5種類のチョコレートの食べ比べを体験します。カカオの生産地による味わいの違いを体験します。おいしいテイスティングの仕方や、カカオの生産地による味わいの違いを学ぶことができます。また、5種類の中からお好きなチョコレートバーを1種類、お土産としてお持ち帰りいただけます。 「テイスティング」というと難しく敷居が高く感じるかもしれませんが、このクラスは和気あいあいとチョコレートを食べ比べ、初心者の方でも楽しんでいただけます。   【開催日時】 10月22日(土)11:00-12:30 各回定員に限りがありますので、お早めにお申し込みください。今月もチョコレート好きのみなさまとお会いできるのを楽しみにしています! ダンデライオン・チョコレートのワークショップお申し込みはこちら

ワークショップ 2022年10月

10月のワークショップの受講者募集が始まりました!今月も、チョコレートを楽しく学んで体験できる2つのクラスを開催します。 ファクトリー&カフェ蔵前で開催する少人数のクラスは、チョコレートの製造現場を覗けるワークショップルームで行います。臨場感のある雰囲気を味わいながらお楽しみください。 ダンデライオン・チョコレートのワークショップお申し込みはこちら ①Chocolate 101 このワークショップでは、実際にチョコレートを製造している様子を解説、”Bean to Bar” チョコレートとは何かをはじめ、チョコレートのおいしい食べ方、チョコレートの原材料を解説し、体験しながら学ぶクラスです。 チョコレートが好きで、食全般に対して関心がある方や、Bean to Bar チョコレートに興味をお持ちの方におすすめです。   【開催日時】 10月15日(土)11:00-12:30 ②Chocolate 103 このワークショップでは、5種類のチョコレートの食べ比べを体験します。カカオの生産地による味わいの違いを体験します。おいしいテイスティングの仕方や、カカオの生産地による味わいの違いを学ぶことができます。また、5種類の中からお好きなチョコレートバーを1種類、お土産としてお持ち帰りいただけます。 「テイスティング」というと難しく敷居が高く感じるかもしれませんが、このクラスは和気あいあいとチョコレートを食べ比べ、初心者の方でも楽しんでいただけます。   【開催日時】 10月22日(土)11:00-12:30 各回定員に限りがありますので、お早めにお申し込みください。今月もチョコレート好きのみなさまとお会いできるのを楽しみにしています! ダンデライオン・チョコレートのワークショップお申し込みはこちら