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ダンデライオン・チョコレート主催のオンラインおやつ会 「#ガトーショコラの夜」開催!
シングルオリジン・チョコレートをふんだんに使った極上のガトーショコラをみんなで味わう。 2020年9月26日(土)にオンラインストアとInstagramライブを活用したオンラインおやつ会「#ガトーショコラの夜」を開催します。 「#ガトーショコラの夜」とは 「#ガトーショコラの夜」は、つくり手の解説を聞きながら全国同時多発でガトーショコラを楽しんでいただく、オンライン のおやつ会です。ダンデライオン・チョコレートのオリジナル商品であり、時に売り切れも出るほどの人気商品である「ガトー ショコラ」を、9月26日に合わせて通常より多くご用意いたします。当日21時、ご注文いただいたガトーショコラをお好みの 厚さに切り、お気に入りお皿にのせてもらえれば準備は万端です。わたしたちが、Instagramのライブ機能を使ってみなさん のおうちにお邪魔します。ダンデライオン・チョコレートのチョコレートメーカー伴野智映子をはじめ、ガトーショコラを開 発した辻舞シェフによる解説や開発秘話、おすすめペアリング情報などを聞きながら、ガトーショコラをより深く味わって いただくお時間をご提供します。 「#ガトーショコラの夜」開催の背景 おかげさまで発売以来ずっと人気のガトーショコラですが、実際に食べたことのある人にしか分からないその秘めた魅力を、 作り手自身の声と言葉を通じて、もっと多くの方に知っていただける機会を作りたいと常々考えて来ました。 ダンデライオン・チョコレートのガトーショコラは、常温、冷温、そしてオーブンであたためてと、その食べ方に応じてまっ たく違う表情を見せる奥深い商品であり、ノンアルコール・アルコールドリンクとのペアリングによって引き出される新鮮 なおいしさを持つ商品でもあります。 皆さんがおうち時間を楽しんでいらっしゃる今なら、わたしたちと一緒に、じっくりとこの驚きに満ちた自信作に向き合っ てもらえるのではないか。そんな風に考えて、「#ガトーショコラの夜」を企画いたしました。 開催概要 ダンデライオン・チョコレート・ジャパン Instagram 公式アカウントをご確認ください。 開催日時 2020年9月26日(土) 21:00~21:30 参加方法 9月22日(火)までにダンデライオン・チョコレート・ジャパンのオンラインストアから「ガトーショコラ 」をご購入ください。 9月26日(土)の夜、ガトーショコラをお好みの厚さに切り、食べたい温度に調整し、お好き なドリンクとともに用意します。...
ダンデライオン・チョコレート主催のオンラインおやつ会 「#ガトーショコラの夜」開催!
シングルオリジン・チョコレートをふんだんに使った極上のガトーショコラをみんなで味わう。 2020年9月26日(土)にオンラインストアとInstagramライブを活用したオンラインおやつ会「#ガトーショコラの夜」を開催します。 「#ガトーショコラの夜」とは 「#ガトーショコラの夜」は、つくり手の解説を聞きながら全国同時多発でガトーショコラを楽しんでいただく、オンライン のおやつ会です。ダンデライオン・チョコレートのオリジナル商品であり、時に売り切れも出るほどの人気商品である「ガトー ショコラ」を、9月26日に合わせて通常より多くご用意いたします。当日21時、ご注文いただいたガトーショコラをお好みの 厚さに切り、お気に入りお皿にのせてもらえれば準備は万端です。わたしたちが、Instagramのライブ機能を使ってみなさん のおうちにお邪魔します。ダンデライオン・チョコレートのチョコレートメーカー伴野智映子をはじめ、ガトーショコラを開 発した辻舞シェフによる解説や開発秘話、おすすめペアリング情報などを聞きながら、ガトーショコラをより深く味わって いただくお時間をご提供します。 「#ガトーショコラの夜」開催の背景 おかげさまで発売以来ずっと人気のガトーショコラですが、実際に食べたことのある人にしか分からないその秘めた魅力を、 作り手自身の声と言葉を通じて、もっと多くの方に知っていただける機会を作りたいと常々考えて来ました。 ダンデライオン・チョコレートのガトーショコラは、常温、冷温、そしてオーブンであたためてと、その食べ方に応じてまっ たく違う表情を見せる奥深い商品であり、ノンアルコール・アルコールドリンクとのペアリングによって引き出される新鮮 なおいしさを持つ商品でもあります。 皆さんがおうち時間を楽しんでいらっしゃる今なら、わたしたちと一緒に、じっくりとこの驚きに満ちた自信作に向き合っ てもらえるのではないか。そんな風に考えて、「#ガトーショコラの夜」を企画いたしました。 開催概要 ダンデライオン・チョコレート・ジャパン Instagram 公式アカウントをご確認ください。 開催日時 2020年9月26日(土) 21:00~21:30 参加方法 9月22日(火)までにダンデライオン・チョコレート・ジャパンのオンラインストアから「ガトーショコラ 」をご購入ください。 9月26日(土)の夜、ガトーショコラをお好みの厚さに切り、食べたい温度に調整し、お好き なドリンクとともに用意します。...

チョコレートの「ペアリング」について考える。
こんにちは。ペストリーシェフの森本です。皆さんは食べ物の「ペアリング」というと、どんなものを想像するでしょう?ワインの世界では、昔から「肉料理には赤、魚料理には白」と言われていますが、日本にも「抹茶に上生菓子」など、古くから親しまれているペアリングがあります。最近ではレストランやカフェなど、様々な場所で目や耳にする「ペアリング」という言葉。今日はこの言葉に注目しつつ、チョコレートにまつわるペアリングについて、お話させていただこうと思います。 1. そもそも、「ペアリング」って何のこと? 「ペアリング」と同じような使われ方をする言葉に「マリアージュ」があります。これらは共に「単体ではなく一緒に味わうことで相乗効果を引き出し、その美味しさを増幅させる食べ物の組み合わせ」を指す言葉。どちらも以前は、ワインと料理など、飲み物と食べ物の組み合わせに使用されることが多かったようです。そこから次第に、食品同士の組み合わせにも使われるようになったこれらの言葉ですが、厳密にいえば、ペアリングは「相性のよい最適の組み合わせ」、フランス語で結婚という意味を持つマリアージュは「新たな美味しさを生み出す組み合わせ」となるそう。では皆さんは、これらの言葉からどんな組み合わせを思い起こしますか?しっかり香りを抽出した紅茶とイチゴのショートケーキ、キンキンに冷えた生ビールと茹でたての枝豆、淹れたての緑茶と団子…...。食事をより一層美味しく楽しく感じることが出来る組み合わせを、皆さんもきっとご存じですよね。食品同士のペアリングについては、2011年に「フードペアリング理論」という食べ合わせについての論文も発表されています。ざっくりと言うと「食品同士のフレーバーの相性に注目すれば、美味しさを引き出すことができる」というこのサイエンス理論。今や三ツ星シェフも活用するほど、世界的に注目されているようです。科学的な視点からも、食べ物には最良の「ペアリング」が存在するということが証明されているんですね。 2. チョコレートの「ペアリング」を見つけよう。 ではここからは、チョコレートのペアリングについて考えてみましょう。よくイメージされるのは「チョコレート」×「コーヒー」ですが、これらはなぜ相性が良いのでしょうか?もちろん味わいのバランスというところもあります。心地良い苦味と香ばしい香り、お互いの味わいを助長してくれる濃度。その他、いわゆるフレイバーの部分以外にも、相性の良さにつながるものがあるのでは、と私は考えています。例えば、チョコレートとコーヒーは「プロセス(作られる経過)が似ている」ということ。どちらも元々は果実で、「発酵」、「乾燥」、「焙煎」とプロセスが似ていますよね。このように同じ要素を持つものはペアリングがしやすい傾向にあるのではないでしょうか。 3. 因数分解で紐解く、ペアリングの面白さ。 チョコレートを因数分解して紐解くことで、ペアリングをさせやすいモノを見つけられるとしたら、その他には、どんな切り口があるのでしょうか?1つは「産地」。ドミニカ共和国産のカカオ豆から作られたチョコレートには、同じドミニカ共和国産のラム酒を合わせてみるのはどうでしょう。そこには、同じ国で作られたというテロワール(気候風土)やストーリーが紐付くかもしれません。 次に「アロマ」。例えば、チェリーのようにジューシーな酸味を引き出す焙煎によって作られたチョコレートには、発酵させたサクランボから作られるブランデーのキルシュを。または、チェリーから連想される「色」から、華やかなピノ・ノワールの赤ワインを合わせるのもいいかもしれません。その他にも「作られる過程」に注目してみるのも面白いでしょう。作成プロセスにおける作業の強弱(急速な発酵なのか、緩やかな発酵なのか)や濃淡(しっかりとした深い焙煎なのか、じっくりと火入れする優しい焙煎なのか)によっても、そのチョコレートから感じる印象、風味は変わってきます。ここに注目すると、意外なペアリングが見つかるかもしれません。 4. ぜひ、あなたならではの「ペアリング」を。 このように、「チョコレート」という1つのモノにしっかりと向き合い、紐解いていけば、何通りもの「ペアリング」が見つかりそうです。自分好みのペアリングを見つける旅。ちょっと面白そうじゃありませんか?ちなみに私が試してみたいのは、表参道店限定の「H2Oチョコレートムース」×デザートワイン。その他、ダンデライオン・チョコレートのバーを開発したプロファイラーたちがおススメするペアリングは、以下のようになっています。 『ワンプゥ,ホンジュラス70%』× 赤ワイン(フルボディ)、白ワイン(フルボディ) 『マヤ・マウンテン,ベリーズ70%』× フルーティーな日本酒、煎茶 『ソルサル・コミュニタリオ,ドミニカ共和国70%』× カフェラテ 何から組み合わせればいいの?と迷ってしまった方は、上記のような、おすすめのペアリングを試すところからスタートしてもいいかもしれません。そして「いいな」と思うペアリングがあれば、それをぜひ因数分解してみてください。そこにはご自身の嗜好の軸、好みのペアリングを見つける鍵があるはずです。Bean to Barクラフトチョコレートでは、チョコレート自体にも産地は勿論、カカオ分や粒度、添加物など様々なバリエーションがあるので、ペアリングの探しがいがありそうです。ぜひ、自分なりの楽しい、美味しいペアリングを探してみてください。 関連商品 日本酒とチョコレートのペアリングセット¥8,140(税込)「作 凝縮 concentration H」とチョコレートバーのペアリングセット。フルーティーな酸味を持つマヤマウンテン, ベリーズ 70%とのペアリングでは、「作...
チョコレートの「ペアリング」について考える。
こんにちは。ペストリーシェフの森本です。皆さんは食べ物の「ペアリング」というと、どんなものを想像するでしょう?ワインの世界では、昔から「肉料理には赤、魚料理には白」と言われていますが、日本にも「抹茶に上生菓子」など、古くから親しまれているペアリングがあります。最近ではレストランやカフェなど、様々な場所で目や耳にする「ペアリング」という言葉。今日はこの言葉に注目しつつ、チョコレートにまつわるペアリングについて、お話させていただこうと思います。 1. そもそも、「ペアリング」って何のこと? 「ペアリング」と同じような使われ方をする言葉に「マリアージュ」があります。これらは共に「単体ではなく一緒に味わうことで相乗効果を引き出し、その美味しさを増幅させる食べ物の組み合わせ」を指す言葉。どちらも以前は、ワインと料理など、飲み物と食べ物の組み合わせに使用されることが多かったようです。そこから次第に、食品同士の組み合わせにも使われるようになったこれらの言葉ですが、厳密にいえば、ペアリングは「相性のよい最適の組み合わせ」、フランス語で結婚という意味を持つマリアージュは「新たな美味しさを生み出す組み合わせ」となるそう。では皆さんは、これらの言葉からどんな組み合わせを思い起こしますか?しっかり香りを抽出した紅茶とイチゴのショートケーキ、キンキンに冷えた生ビールと茹でたての枝豆、淹れたての緑茶と団子…...。食事をより一層美味しく楽しく感じることが出来る組み合わせを、皆さんもきっとご存じですよね。食品同士のペアリングについては、2011年に「フードペアリング理論」という食べ合わせについての論文も発表されています。ざっくりと言うと「食品同士のフレーバーの相性に注目すれば、美味しさを引き出すことができる」というこのサイエンス理論。今や三ツ星シェフも活用するほど、世界的に注目されているようです。科学的な視点からも、食べ物には最良の「ペアリング」が存在するということが証明されているんですね。 2. チョコレートの「ペアリング」を見つけよう。 ではここからは、チョコレートのペアリングについて考えてみましょう。よくイメージされるのは「チョコレート」×「コーヒー」ですが、これらはなぜ相性が良いのでしょうか?もちろん味わいのバランスというところもあります。心地良い苦味と香ばしい香り、お互いの味わいを助長してくれる濃度。その他、いわゆるフレイバーの部分以外にも、相性の良さにつながるものがあるのでは、と私は考えています。例えば、チョコレートとコーヒーは「プロセス(作られる経過)が似ている」ということ。どちらも元々は果実で、「発酵」、「乾燥」、「焙煎」とプロセスが似ていますよね。このように同じ要素を持つものはペアリングがしやすい傾向にあるのではないでしょうか。 3. 因数分解で紐解く、ペアリングの面白さ。 チョコレートを因数分解して紐解くことで、ペアリングをさせやすいモノを見つけられるとしたら、その他には、どんな切り口があるのでしょうか?1つは「産地」。ドミニカ共和国産のカカオ豆から作られたチョコレートには、同じドミニカ共和国産のラム酒を合わせてみるのはどうでしょう。そこには、同じ国で作られたというテロワール(気候風土)やストーリーが紐付くかもしれません。 次に「アロマ」。例えば、チェリーのようにジューシーな酸味を引き出す焙煎によって作られたチョコレートには、発酵させたサクランボから作られるブランデーのキルシュを。または、チェリーから連想される「色」から、華やかなピノ・ノワールの赤ワインを合わせるのもいいかもしれません。その他にも「作られる過程」に注目してみるのも面白いでしょう。作成プロセスにおける作業の強弱(急速な発酵なのか、緩やかな発酵なのか)や濃淡(しっかりとした深い焙煎なのか、じっくりと火入れする優しい焙煎なのか)によっても、そのチョコレートから感じる印象、風味は変わってきます。ここに注目すると、意外なペアリングが見つかるかもしれません。 4. ぜひ、あなたならではの「ペアリング」を。 このように、「チョコレート」という1つのモノにしっかりと向き合い、紐解いていけば、何通りもの「ペアリング」が見つかりそうです。自分好みのペアリングを見つける旅。ちょっと面白そうじゃありませんか?ちなみに私が試してみたいのは、表参道店限定の「H2Oチョコレートムース」×デザートワイン。その他、ダンデライオン・チョコレートのバーを開発したプロファイラーたちがおススメするペアリングは、以下のようになっています。 『ワンプゥ,ホンジュラス70%』× 赤ワイン(フルボディ)、白ワイン(フルボディ) 『マヤ・マウンテン,ベリーズ70%』× フルーティーな日本酒、煎茶 『ソルサル・コミュニタリオ,ドミニカ共和国70%』× カフェラテ 何から組み合わせればいいの?と迷ってしまった方は、上記のような、おすすめのペアリングを試すところからスタートしてもいいかもしれません。そして「いいな」と思うペアリングがあれば、それをぜひ因数分解してみてください。そこにはご自身の嗜好の軸、好みのペアリングを見つける鍵があるはずです。Bean to Barクラフトチョコレートでは、チョコレート自体にも産地は勿論、カカオ分や粒度、添加物など様々なバリエーションがあるので、ペアリングの探しがいがありそうです。ぜひ、自分なりの楽しい、美味しいペアリングを探してみてください。 関連商品 日本酒とチョコレートのペアリングセット¥8,140(税込)「作 凝縮 concentration H」とチョコレートバーのペアリングセット。フルーティーな酸味を持つマヤマウンテン, ベリーズ 70%とのペアリングでは、「作...

【ワークショップ レポート】明光学園オンライン特別授業
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はオンラインワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。今回は8月24日と25日、福岡県大牟田市にある私立明光学園高等学校の「フードデザイン」「家庭基礎」特別授業として、チョコレートのオンライン授業を行ったレポートです。ダンデライオン・チョコレートとしても初めての取り組みとなった、学校向けのオンライン授業。きっかけは明光学園家庭科の中島先生が、ダンデライオン・チョコレートのオンラインワークショップに参加されたことでした。明光学園高等学校はカトリック系の女子校で、国際的な教養や食育などを重視したカリキュラム構成になっています。その中にある「フードデザイン」という授業は選択科目として設定している学校が多い中、コース全員が履修しています。今回の特別授業については、「国際的問題の解決に近づくための方法を考えること」を目標に、様々な視点から学ぼうと社会科との合教科授業として実施しました。生徒さんは今回のオンライン授業の前に、私たちがチョコレートを口するまでの国際問題についても学んでいたようです。中島先生は、授業でチョコレートについて取り上げるためにワークショップに参加されていましたが、数ステップ連続して受講いただくうちに、管理栄養士の資格を持ちながらチョコレートの道に進んだ私のこれまでの経歴にも興味を持っていただき、直接生徒さんにお話しさせていただくことになりました。今回は8月24日に高校3年生「フードデザイン」の授業を、翌25日に高校1年生「家庭基礎」の授業を行い、チョコレートの原材料や分類について解説するStep 2の内容をベースに、一般的なチョコレートとBean to Bar チョコレートの食べ比べを交えてお話ししました。 生徒さんはタブレットでZoomに接続し、試食や質問はチャット機能を使うなど、まさに現代のオンライン授業。生徒さん一人一人の顔を見ることも出来て、遠く離れた福岡と東京の距離を全く感じることなく進めることが出来ました。 生徒さんのチョコレートの感想もとても興味深いものでした。普段のワークショップではある程度チョコレートに興味がある方にご参加いただいているため、カカオ分が高いほど反応が良かったり、Bean to Bar らしさを求めていただけるのですが、今回はダンデライオン・チョコレートもBean to Bar チョコレートも知らない生徒さんばかり。Bean to Bar のチョコレートに対して「新しい味」「後味の甘さがさっぱりしている」「お屠蘇っぽい」など新鮮な反応がありました。大学受験や進路を考える大事な時期である高校生。僭越ながら、最後に先輩社会人として私が大切にしていることをお伝えしました。 ・自分の経験は必ずどこかで活きる - 例え栄養学科を出て栄養士にならなくても、知識が活かせるお仕事や機会はたくさんある ・「好きなこと、やりたいこと」と、「向いていること」は違うけれど、チャレンジすることが大事 - 向いてないかも…と思わずとにかく挑戦することが大事。私もチョコレート作りには決して向いていないけれど、チョコレートを通じて新たな出会いや経験が出来ている・ご縁とタイミングを大切に - 今回のように、中島先生を通じてチョコレートの授業が出来るなんて滅多にない機会。毎日の出会いや人と過ごす時間を大切にしよう 初めての経験だった高校生向けのオンライン授業。受講後のアンケートでは、「チョコレートを作っている会社が、どんな事にこだわりを持っているのかを気にしながら買ってみたいです。」「ちょっとした味の違いに気付けるように、意識して食生活を送りたいなと思いました!素材の味を楽しむことも忘れないでいたいです。」「いつも何気なくチョコレートを食べているけれど、その製造の裏にはたくさんの人と人との関わりがあるのだと今回の授業を通して気づき、とても興味深いなと思いました。」「最後に先生がおっしゃられていた、「向いていることと好きなことは違うかもしれないけど、チャレンジすることを忘れてはならない」という言葉がとても心に残っています。進む道に迷った時はその言葉を参考にしたいと思いました。」と様々な感想をいただき、これからの生活でチョコレートの見かたが変わったり、将来を考えるときに少しでも思い出してもらえる一時になったら、と思います。今度は皆さんに直接会えますように。そしてこれを機に学校の授業でも、チョコレートのお話をする機会が増えると嬉しいです。オンラインワークショップは今後も継続して行います。皆さまぜひご参加ください! 詳細・空き状況確認、お申し込みはPeatixからオンライン授業のお問い合わせはchex@dandelionchocolate.jpまで
【ワークショップ レポート】明光学園オンライン特別授業
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はオンラインワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。今回は8月24日と25日、福岡県大牟田市にある私立明光学園高等学校の「フードデザイン」「家庭基礎」特別授業として、チョコレートのオンライン授業を行ったレポートです。ダンデライオン・チョコレートとしても初めての取り組みとなった、学校向けのオンライン授業。きっかけは明光学園家庭科の中島先生が、ダンデライオン・チョコレートのオンラインワークショップに参加されたことでした。明光学園高等学校はカトリック系の女子校で、国際的な教養や食育などを重視したカリキュラム構成になっています。その中にある「フードデザイン」という授業は選択科目として設定している学校が多い中、コース全員が履修しています。今回の特別授業については、「国際的問題の解決に近づくための方法を考えること」を目標に、様々な視点から学ぼうと社会科との合教科授業として実施しました。生徒さんは今回のオンライン授業の前に、私たちがチョコレートを口するまでの国際問題についても学んでいたようです。中島先生は、授業でチョコレートについて取り上げるためにワークショップに参加されていましたが、数ステップ連続して受講いただくうちに、管理栄養士の資格を持ちながらチョコレートの道に進んだ私のこれまでの経歴にも興味を持っていただき、直接生徒さんにお話しさせていただくことになりました。今回は8月24日に高校3年生「フードデザイン」の授業を、翌25日に高校1年生「家庭基礎」の授業を行い、チョコレートの原材料や分類について解説するStep 2の内容をベースに、一般的なチョコレートとBean to Bar チョコレートの食べ比べを交えてお話ししました。 生徒さんはタブレットでZoomに接続し、試食や質問はチャット機能を使うなど、まさに現代のオンライン授業。生徒さん一人一人の顔を見ることも出来て、遠く離れた福岡と東京の距離を全く感じることなく進めることが出来ました。 生徒さんのチョコレートの感想もとても興味深いものでした。普段のワークショップではある程度チョコレートに興味がある方にご参加いただいているため、カカオ分が高いほど反応が良かったり、Bean to Bar らしさを求めていただけるのですが、今回はダンデライオン・チョコレートもBean to Bar チョコレートも知らない生徒さんばかり。Bean to Bar のチョコレートに対して「新しい味」「後味の甘さがさっぱりしている」「お屠蘇っぽい」など新鮮な反応がありました。大学受験や進路を考える大事な時期である高校生。僭越ながら、最後に先輩社会人として私が大切にしていることをお伝えしました。 ・自分の経験は必ずどこかで活きる - 例え栄養学科を出て栄養士にならなくても、知識が活かせるお仕事や機会はたくさんある ・「好きなこと、やりたいこと」と、「向いていること」は違うけれど、チャレンジすることが大事 - 向いてないかも…と思わずとにかく挑戦することが大事。私もチョコレート作りには決して向いていないけれど、チョコレートを通じて新たな出会いや経験が出来ている・ご縁とタイミングを大切に - 今回のように、中島先生を通じてチョコレートの授業が出来るなんて滅多にない機会。毎日の出会いや人と過ごす時間を大切にしよう 初めての経験だった高校生向けのオンライン授業。受講後のアンケートでは、「チョコレートを作っている会社が、どんな事にこだわりを持っているのかを気にしながら買ってみたいです。」「ちょっとした味の違いに気付けるように、意識して食生活を送りたいなと思いました!素材の味を楽しむことも忘れないでいたいです。」「いつも何気なくチョコレートを食べているけれど、その製造の裏にはたくさんの人と人との関わりがあるのだと今回の授業を通して気づき、とても興味深いなと思いました。」「最後に先生がおっしゃられていた、「向いていることと好きなことは違うかもしれないけど、チャレンジすることを忘れてはならない」という言葉がとても心に残っています。進む道に迷った時はその言葉を参考にしたいと思いました。」と様々な感想をいただき、これからの生活でチョコレートの見かたが変わったり、将来を考えるときに少しでも思い出してもらえる一時になったら、と思います。今度は皆さんに直接会えますように。そしてこれを機に学校の授業でも、チョコレートのお話をする機会が増えると嬉しいです。オンラインワークショップは今後も継続して行います。皆さまぜひご参加ください! 詳細・空き状況確認、お申し込みはPeatixからオンライン授業のお問い合わせはchex@dandelionchocolate.jpまで

カカオニブコールドブリューのレシピ・作り方
今回ご紹介するレシピは、暑い季節にぴったりの誰でも簡単に作れる「カカオニブコールドブリュー」です。コールドブリュー特有のまろやかな味わいにカカオの風味がバランス良く調和している人気のドリンクメニューです。ペーパーフィルターで濾すことで、クリアな仕上がりになっています。作り方はとてもシンプルなので是非チャレンジしてみて下さい。 レシピ紹介 カカオニブコールドブリュー出来上がり量:約560ml(約4杯分)所要時間:8〜14時間 【材料】 コーヒー豆:70g(今回は浅煎りのコーヒーを中挽きして使用) カカオニブ:35g(産地:マヤ・マウンテン, ベリーズ) 水:700ml(できれば軟水)※素材の味がそのまま出ますので、いずれも鮮度の高いものをお使いください。 【必要な道具】 スケール ボトル ペーパーフィルター ドリッパー サーバー 【手順】 1. コーヒーの粉とカカオニブをボトルに入れる。 2. 水を注ぐ。 3. コーヒー豆全体に水をなじませる為にボトルを優しく揺らす。 4. 冷蔵庫で8時間〜14時間好みの味になるまで抽出。 5. ペーパーフィルターで漉す。 6. 出来上がり。 水を注いで一晩寝かせるだけなので、いつでも手軽にお楽しみ頂けます。ミネラルウォーターを使用する場合は、コーヒー豆とカカオニブのまろやかな美味しさを引き出すため、クセのない軟水がおすすめです。(地域にもよりますが、日本の水道水は一般的に軟水と言われています。)ぜひお試しください。 ご自宅で使用するカカオニブについて ローストしたカカオ豆を砕いたカカオニブは、ナッツのようなカリッとした食感が特徴で、酒のおつまみや料理のトッピングなど、様々な使い方が可能です。ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、グラノーラに混ぜるのもおすすめです。...
カカオニブコールドブリューのレシピ・作り方
今回ご紹介するレシピは、暑い季節にぴったりの誰でも簡単に作れる「カカオニブコールドブリュー」です。コールドブリュー特有のまろやかな味わいにカカオの風味がバランス良く調和している人気のドリンクメニューです。ペーパーフィルターで濾すことで、クリアな仕上がりになっています。作り方はとてもシンプルなので是非チャレンジしてみて下さい。 レシピ紹介 カカオニブコールドブリュー出来上がり量:約560ml(約4杯分)所要時間:8〜14時間 【材料】 コーヒー豆:70g(今回は浅煎りのコーヒーを中挽きして使用) カカオニブ:35g(産地:マヤ・マウンテン, ベリーズ) 水:700ml(できれば軟水)※素材の味がそのまま出ますので、いずれも鮮度の高いものをお使いください。 【必要な道具】 スケール ボトル ペーパーフィルター ドリッパー サーバー 【手順】 1. コーヒーの粉とカカオニブをボトルに入れる。 2. 水を注ぐ。 3. コーヒー豆全体に水をなじませる為にボトルを優しく揺らす。 4. 冷蔵庫で8時間〜14時間好みの味になるまで抽出。 5. ペーパーフィルターで漉す。 6. 出来上がり。 水を注いで一晩寝かせるだけなので、いつでも手軽にお楽しみ頂けます。ミネラルウォーターを使用する場合は、コーヒー豆とカカオニブのまろやかな美味しさを引き出すため、クセのない軟水がおすすめです。(地域にもよりますが、日本の水道水は一般的に軟水と言われています。)ぜひお試しください。 ご自宅で使用するカカオニブについて ローストしたカカオ豆を砕いたカカオニブは、ナッツのようなカリッとした食感が特徴で、酒のおつまみや料理のトッピングなど、様々な使い方が可能です。ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、グラノーラに混ぜるのもおすすめです。...

ホールセールレポート vol.4「Nomcraft Brewing」
ダンデライオン・チョコレートでは、企業さま向けにカカオ豆やチョコレートのWholesale(卸販売)を行っております。毎月、Bean to Bar メーカーはもちろん、カフェやお菓子屋さんなど様々なお客さまにニブやグラウンドチョコレートをお送りしています。「ホールセールレポート」は、わたしたちの商品をどのようなお店(企業)にどう使っていただいているのかを、お伝えするシリーズとなっております。 今回ご紹介するお客さまは、和歌山県 有田川町にある「Nomcraft Brewing」です。Nomcraft Brewingは、世界のクラフトビールの都と呼ばれるポートランド出身でマスターブリュワーのBenさん、Cicerone(ビールのソムリエ)の資格をお持ちのシカゴ出身Adamさん、そしてオーストラリアでの醸造インターンや岩手県での醸造研修経験をお持ちのTakumiさんが、農業と発酵・醸造文化が根付く町 有田川の保育所をリノベーションし、令和元年5月にオープンされたブルワリーです。 ビールの主原料である水には、高野山から流れ、日本で最も質の高い水の1つと言われる「空海水」を用いており、アメリカンスタイルのIPAやホッピーなものをベースに、日本一の生産量を誇る有田川のぶどう山椒や地元のデコポンを使用したクラフトビールなど、ポートランドやシカゴ、オーストラリアなどで彼らが積まれた経験を活かしたクラフトビールをたくさん作られています。お取引が始まったきっかけは、2019年11月。弊社までカカオハスクのお問い合わせをいただき、いくつかの産地のカカオハスクをお試しいただいた末、ドミニカ共和国産カカオハスクをご採用いただき、カカオハスクのアロマを引き出すためビールにふんだんにご使用いただきました。醸造日には、醸造の様子をすてきな写真と共にご報告いただきました。 そして6月に完成されたクラフトビールがこちらの「 CHOCO COCO COMBO (チョココココンボ)」です。 焙煎モルツとトーストされたココナッツを大量に使用して作られたCHOCO COCO COMBOの味わいの中には、ココナッツやチョコレートのようなアロマが感じられ、南国のイメージが思い浮かびます。これまで、ざっくりとダークビール=苦い というイメージを持ってたのですが、こちらはダークビール独特のモルト感がとても軽やかでさっぱりとしているためとても飲みやすく、ココナッツ感もありながら甘すぎない。夏の暑い日にもぴったりのビールです。いつもは捨てられてしまうカカオハスクですが、ビールの原料としてこんなにも力を発揮できることには驚きでした。ビールにもココナッツやチョコレート、シトラスやマンゴーのアロマがあるとより身近なものに感じられ、どれにしようかなととてもワクワクしてしまいます。特徴として書かれているアロマを探してみたり、それとはまた違うアロマが感じられたり…。いつも飲んでいる缶ビールよりも楽しむことができ、そしてちょっと贅沢な気分にもなり。もっといろいろなクラフトビールを試してみたいと興味を惹かれました。そういった面では、クラフトビールにはなんだかBean to Barチョコレートと通ずるものがあるなと感じます。また、Nomcraft Brewingの皆さんは、地元への「クラフトビールでまちづくり」という大きなプロジェクトにも取り組まれています。保育所だった建物をリノベーションして立ち上げられたブルワリーの隣には、Nomcraft Brewingのクラフトビールが常時飲めるカフェバーが作られたり、これからベーカリーやゲストハウス・シェアオフィスも入る予定だそうです。地元農家さんの食材を使ったクラフトビールを作られたり、地元のクラフトメーカーさん協力のもとオリジナルのコースターを制作したりなど、地域の方々と新しいアイディアに積極的に取り組まれ、有田川町を盛り上げていく姿はとても素敵ですね。今回ご紹介したCHOCO COCO COMBOをはじめとするクラフトビールは、Nomcraft Brewingのオンラインショップから購入可能です。みなさまも今年の夏はNomcraft Brewingのクラフトビールで乗り切りませんか。 ダンデライオン・チョコレートのWholesaleに興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。 Text by...
ホールセールレポート vol.4「Nomcraft Brewing」
ダンデライオン・チョコレートでは、企業さま向けにカカオ豆やチョコレートのWholesale(卸販売)を行っております。毎月、Bean to Bar メーカーはもちろん、カフェやお菓子屋さんなど様々なお客さまにニブやグラウンドチョコレートをお送りしています。「ホールセールレポート」は、わたしたちの商品をどのようなお店(企業)にどう使っていただいているのかを、お伝えするシリーズとなっております。 今回ご紹介するお客さまは、和歌山県 有田川町にある「Nomcraft Brewing」です。Nomcraft Brewingは、世界のクラフトビールの都と呼ばれるポートランド出身でマスターブリュワーのBenさん、Cicerone(ビールのソムリエ)の資格をお持ちのシカゴ出身Adamさん、そしてオーストラリアでの醸造インターンや岩手県での醸造研修経験をお持ちのTakumiさんが、農業と発酵・醸造文化が根付く町 有田川の保育所をリノベーションし、令和元年5月にオープンされたブルワリーです。 ビールの主原料である水には、高野山から流れ、日本で最も質の高い水の1つと言われる「空海水」を用いており、アメリカンスタイルのIPAやホッピーなものをベースに、日本一の生産量を誇る有田川のぶどう山椒や地元のデコポンを使用したクラフトビールなど、ポートランドやシカゴ、オーストラリアなどで彼らが積まれた経験を活かしたクラフトビールをたくさん作られています。お取引が始まったきっかけは、2019年11月。弊社までカカオハスクのお問い合わせをいただき、いくつかの産地のカカオハスクをお試しいただいた末、ドミニカ共和国産カカオハスクをご採用いただき、カカオハスクのアロマを引き出すためビールにふんだんにご使用いただきました。醸造日には、醸造の様子をすてきな写真と共にご報告いただきました。 そして6月に完成されたクラフトビールがこちらの「 CHOCO COCO COMBO (チョココココンボ)」です。 焙煎モルツとトーストされたココナッツを大量に使用して作られたCHOCO COCO COMBOの味わいの中には、ココナッツやチョコレートのようなアロマが感じられ、南国のイメージが思い浮かびます。これまで、ざっくりとダークビール=苦い というイメージを持ってたのですが、こちらはダークビール独特のモルト感がとても軽やかでさっぱりとしているためとても飲みやすく、ココナッツ感もありながら甘すぎない。夏の暑い日にもぴったりのビールです。いつもは捨てられてしまうカカオハスクですが、ビールの原料としてこんなにも力を発揮できることには驚きでした。ビールにもココナッツやチョコレート、シトラスやマンゴーのアロマがあるとより身近なものに感じられ、どれにしようかなととてもワクワクしてしまいます。特徴として書かれているアロマを探してみたり、それとはまた違うアロマが感じられたり…。いつも飲んでいる缶ビールよりも楽しむことができ、そしてちょっと贅沢な気分にもなり。もっといろいろなクラフトビールを試してみたいと興味を惹かれました。そういった面では、クラフトビールにはなんだかBean to Barチョコレートと通ずるものがあるなと感じます。また、Nomcraft Brewingの皆さんは、地元への「クラフトビールでまちづくり」という大きなプロジェクトにも取り組まれています。保育所だった建物をリノベーションして立ち上げられたブルワリーの隣には、Nomcraft Brewingのクラフトビールが常時飲めるカフェバーが作られたり、これからベーカリーやゲストハウス・シェアオフィスも入る予定だそうです。地元農家さんの食材を使ったクラフトビールを作られたり、地元のクラフトメーカーさん協力のもとオリジナルのコースターを制作したりなど、地域の方々と新しいアイディアに積極的に取り組まれ、有田川町を盛り上げていく姿はとても素敵ですね。今回ご紹介したCHOCO COCO COMBOをはじめとするクラフトビールは、Nomcraft Brewingのオンラインショップから購入可能です。みなさまも今年の夏はNomcraft Brewingのクラフトビールで乗り切りませんか。 ダンデライオン・チョコレートのWholesaleに興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。 Text by...

フェアトレードとダイレクトトレードの違いとは?
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はオンラインワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。今回は、オンラインワークショップでもご質問いただくことが多い、フェアトレードを取り上げてみます。「フェアトレード( = Fair Trade)」は、直訳すると「公平・公正な貿易」。立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みで、この考えに基づく認証制度はチョコレートの原材料であるカカオに限らず、コーヒーや紅茶、スパイス等、広く取り入れられています。しかし、ダンデライオン・チョコレートで使用する豆はフェアトレードではなく、「ダイレクトトレード」と定義しています。では、「フェアトレード」と「ダイレクトトレード」はどう異なるのでしょうか?ダンデライオン・チョコレートの取り組みを交えて、お伝えしようと思います。 1. フェアトレードとは? これまで発展途上国で作られた作物や製品は、不公平な市場価格に左右され、国際協力団体の援助があっても経済的持続性がなく、生産者は低賃金労働や児童労働、また地球環境に負荷を与える生産方法を取らざるを得ない状況でした。そこで、この状況を打破するために生まれたのが、フェアトレードという概念です。生産者や労働者の適切な労働環境や安定した生活をサポートできる公正な取引や対価を保証し、地球環境にも配慮したサステナブルな貿易の必要性を訴えました。フェアトレードの歴史は約70年以上も前に遡り、1946年にアメリカのNGOに勤める女性が、プエルトリコの女性たちが作った刺繍製品を本国で販売したのが最初の試みと言われています。1950年代には、イギリスのオックスファムが手工芸品の販売を始め、1958年にはアメリカにフェアトレードショップの第1号店が開店しました。1960年代から欧米で動きが加速し、1970年代になると手工芸品だけではなく、コーヒー豆や紅茶、チョコレート、バナナといった食料品にも広がりました。その後、世界各国に様々なフェアトレード・ラベル団体が発足し、ラベルや基準の統一が必要となったため、1997年に「国際フェアトレードラベル機構(FLO、Fairtrade Labelling Organizations International)」という、フェアトレードラベル運動組織を一つにまとめた国際ネットワーク組織が設立されます。FLOにより設けられた経済的・社会的・環境的基準をクリアした製品に対して、フェアトレード認証ラベルが与えられるようになりました。 その他にも、フェアトレードを行う団体に対して認証を行う世界フェアトレード機関(WFTO、World Fair Trade Organization)や、各企業や団体が独自で設定している認証制度があります。 フェアトレードには、各団体が設ける基準をクリアすることにより与えられる認証ラベルをもとに、私たちが安心してその商品を購入することが出来るというひとつのメリットがあります。 2. ダイレクトトレードとは? 一方、ダンデライオン・チョコレートで行っている「ダイレクトトレード」は、フェアトレードとは取り組み方が少し異なります。まず、私たちはカカオ豆の買い付け担当であるグレッグ・ダレサンドレを筆頭に、使用する産地に必ず訪れ、自らの目で生産地、生産者、生活環境、私たちがカカオ豆を手にするまでの商流を把握した上で、価格を交渉し、購入しています。 農園で生産者らと談義するグレッグ(右端) 生産国では最終製品であるチョコレートを口にすることが少なく、カカオは生産者にとって収穫後どのように加工、消費されていくかが見えにくい作物です。産地に赴くことで、私たちは生産者の顔を知り、生産者は私たちがどのようなチョコレートを作っているかを知る。お互いの取り組みや考え方を、直接会って理解し合うことを、私たちは大切にしています。生産者とコンタクトを取り始めてから現地を訪問し、実際に購入するまで、約3年ほどかかります。生産者との関係性を築き、適正な価格を話し合い、時には技術指導者を紹介して品質向上のお手伝いをし、ようやく手にするカカオ豆には自然と思い入れが強くなり、「このカカオ豆で美味しいチョコレートを作るんだ」と気合いが入ります。フェアトレードでは認証団体側が設けた基準をクリアする必要があります。また、フェアトレード認証を受け、登録を維持するには一定の費用がかかりますが、ダイレクトトレードでは認証のための時間や費用が生産者側にかかることはありません。私たちには認証ラベルはありませんが、生産者と私たちの直接の関係性や信頼こそが基準となっています。私たちは生産者の方々の思いを少しでも届けようと、産地を紹介するソーシングレポートを発行し、取引に関する情報を開示しています。それぞれの産地の個性豊かなダンデライオンのチョコレート。産地の情景や生産者の顔を思い浮かべながら、ぜひ召し上がってみてください。 3. まとめ フェアトレードとダイレクトトレード、どちらが良いということはありません。「身体に入れるものを自分自身できちんと把握する」という食のアプローチの点においては、どちらも共通する部分があると思います。ご自身が購入する食品選びの基準として、参考になると嬉しいです。最後に、今回のお話はオンラインワークショップ Step 5 産地を知るとより美味しい「カカオの生産地とチョコレート」でも、生産者の取り組みとして詳しく触れています。その他にもチョコレートやカカオにまつわるワークショップを開催しておりますので、ぜひご参加ください。詳細・空き状況確認、お申し込みはPeatixから 関連商品 チョコレートバー各種¥1,296(税込)シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。
フェアトレードとダイレクトトレードの違いとは?
こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はオンラインワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。今回は、オンラインワークショップでもご質問いただくことが多い、フェアトレードを取り上げてみます。「フェアトレード( = Fair Trade)」は、直訳すると「公平・公正な貿易」。立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みで、この考えに基づく認証制度はチョコレートの原材料であるカカオに限らず、コーヒーや紅茶、スパイス等、広く取り入れられています。しかし、ダンデライオン・チョコレートで使用する豆はフェアトレードではなく、「ダイレクトトレード」と定義しています。では、「フェアトレード」と「ダイレクトトレード」はどう異なるのでしょうか?ダンデライオン・チョコレートの取り組みを交えて、お伝えしようと思います。 1. フェアトレードとは? これまで発展途上国で作られた作物や製品は、不公平な市場価格に左右され、国際協力団体の援助があっても経済的持続性がなく、生産者は低賃金労働や児童労働、また地球環境に負荷を与える生産方法を取らざるを得ない状況でした。そこで、この状況を打破するために生まれたのが、フェアトレードという概念です。生産者や労働者の適切な労働環境や安定した生活をサポートできる公正な取引や対価を保証し、地球環境にも配慮したサステナブルな貿易の必要性を訴えました。フェアトレードの歴史は約70年以上も前に遡り、1946年にアメリカのNGOに勤める女性が、プエルトリコの女性たちが作った刺繍製品を本国で販売したのが最初の試みと言われています。1950年代には、イギリスのオックスファムが手工芸品の販売を始め、1958年にはアメリカにフェアトレードショップの第1号店が開店しました。1960年代から欧米で動きが加速し、1970年代になると手工芸品だけではなく、コーヒー豆や紅茶、チョコレート、バナナといった食料品にも広がりました。その後、世界各国に様々なフェアトレード・ラベル団体が発足し、ラベルや基準の統一が必要となったため、1997年に「国際フェアトレードラベル機構(FLO、Fairtrade Labelling Organizations International)」という、フェアトレードラベル運動組織を一つにまとめた国際ネットワーク組織が設立されます。FLOにより設けられた経済的・社会的・環境的基準をクリアした製品に対して、フェアトレード認証ラベルが与えられるようになりました。 その他にも、フェアトレードを行う団体に対して認証を行う世界フェアトレード機関(WFTO、World Fair Trade Organization)や、各企業や団体が独自で設定している認証制度があります。 フェアトレードには、各団体が設ける基準をクリアすることにより与えられる認証ラベルをもとに、私たちが安心してその商品を購入することが出来るというひとつのメリットがあります。 2. ダイレクトトレードとは? 一方、ダンデライオン・チョコレートで行っている「ダイレクトトレード」は、フェアトレードとは取り組み方が少し異なります。まず、私たちはカカオ豆の買い付け担当であるグレッグ・ダレサンドレを筆頭に、使用する産地に必ず訪れ、自らの目で生産地、生産者、生活環境、私たちがカカオ豆を手にするまでの商流を把握した上で、価格を交渉し、購入しています。 農園で生産者らと談義するグレッグ(右端) 生産国では最終製品であるチョコレートを口にすることが少なく、カカオは生産者にとって収穫後どのように加工、消費されていくかが見えにくい作物です。産地に赴くことで、私たちは生産者の顔を知り、生産者は私たちがどのようなチョコレートを作っているかを知る。お互いの取り組みや考え方を、直接会って理解し合うことを、私たちは大切にしています。生産者とコンタクトを取り始めてから現地を訪問し、実際に購入するまで、約3年ほどかかります。生産者との関係性を築き、適正な価格を話し合い、時には技術指導者を紹介して品質向上のお手伝いをし、ようやく手にするカカオ豆には自然と思い入れが強くなり、「このカカオ豆で美味しいチョコレートを作るんだ」と気合いが入ります。フェアトレードでは認証団体側が設けた基準をクリアする必要があります。また、フェアトレード認証を受け、登録を維持するには一定の費用がかかりますが、ダイレクトトレードでは認証のための時間や費用が生産者側にかかることはありません。私たちには認証ラベルはありませんが、生産者と私たちの直接の関係性や信頼こそが基準となっています。私たちは生産者の方々の思いを少しでも届けようと、産地を紹介するソーシングレポートを発行し、取引に関する情報を開示しています。それぞれの産地の個性豊かなダンデライオンのチョコレート。産地の情景や生産者の顔を思い浮かべながら、ぜひ召し上がってみてください。 3. まとめ フェアトレードとダイレクトトレード、どちらが良いということはありません。「身体に入れるものを自分自身できちんと把握する」という食のアプローチの点においては、どちらも共通する部分があると思います。ご自身が購入する食品選びの基準として、参考になると嬉しいです。最後に、今回のお話はオンラインワークショップ Step 5 産地を知るとより美味しい「カカオの生産地とチョコレート」でも、生産者の取り組みとして詳しく触れています。その他にもチョコレートやカカオにまつわるワークショップを開催しておりますので、ぜひご参加ください。詳細・空き状況確認、お申し込みはPeatixから 関連商品 チョコレートバー各種¥1,296(税込)シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。