OUR DAYS
日々の出来事
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暑い季節にもおすすめ!これからの季節にぴったりのチョコレートバーをご紹介
暑い時期は、甘く濃厚なチョコレートがちょっと重たく感じてしまうことも多いはず。しかし、シンプルなチョコレートでも使用しているカカオによって夏でも爽やかにおいしくお召し上がりいただけます。 今回は、チョコレートを製造しているチョコレート・プロダクションチームが厳選した、夏におすすめのチョコレートバーをご紹介。日々チョコレートに触れているスタッフだからこそ分かる夏に食べたいチョコレートバーと、夏場のチョコレートの保存方法についてお伝えします。 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧 ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国 70% 野鳥保護区レゼルバ・ソルサルを囲むカカオ農園から集めたカカオ豆で、生のカカオ豆からも多種多様なフレーバーを感じられます。甘さだけでなく、酸味や苦味のバランスを工夫してすっきりとした味わいに仕上げました。おすすめのペアリングは、柑橘系のフルーティーなジンやビール、緑茶や浅煎りのコーヒーなど。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国) サステナブルなカカオビジネス:ソルサル・カカオの取り組み 商品ページはこちら マヤ・マウンテン, ベリーズ 70% まろやかなチョコレート感のなかに、ストロベリージャムのような濃縮した果実味と華やかなはちみつの香りを感じる、明るい印象を持つ「マヤ・マウンテン, ベリーズ 70%」。浅煎りのなかでも酸味の柔らかいナッティよりのコールドブリュー(水出しコーヒー)、お酒ではシードル、甘めの白ワインなどとのペアリングがおすすめです。おやつにコーヒーと共に、または夜のデザートとしてお酒と一緒に楽しんでみてください。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(マヤ・マウンテン, ベリーズ) 商品ページはこちら...
暑い季節にもおすすめ!これからの季節にぴったりのチョコレートバーをご紹介
暑い時期は、甘く濃厚なチョコレートがちょっと重たく感じてしまうことも多いはず。しかし、シンプルなチョコレートでも使用しているカカオによって夏でも爽やかにおいしくお召し上がりいただけます。 今回は、チョコレートを製造しているチョコレート・プロダクションチームが厳選した、夏におすすめのチョコレートバーをご紹介。日々チョコレートに触れているスタッフだからこそ分かる夏に食べたいチョコレートバーと、夏場のチョコレートの保存方法についてお伝えします。 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧 ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国 70% 野鳥保護区レゼルバ・ソルサルを囲むカカオ農園から集めたカカオ豆で、生のカカオ豆からも多種多様なフレーバーを感じられます。甘さだけでなく、酸味や苦味のバランスを工夫してすっきりとした味わいに仕上げました。おすすめのペアリングは、柑橘系のフルーティーなジンやビール、緑茶や浅煎りのコーヒーなど。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国) サステナブルなカカオビジネス:ソルサル・カカオの取り組み 商品ページはこちら マヤ・マウンテン, ベリーズ 70% まろやかなチョコレート感のなかに、ストロベリージャムのような濃縮した果実味と華やかなはちみつの香りを感じる、明るい印象を持つ「マヤ・マウンテン, ベリーズ 70%」。浅煎りのなかでも酸味の柔らかいナッティよりのコールドブリュー(水出しコーヒー)、お酒ではシードル、甘めの白ワインなどとのペアリングがおすすめです。おやつにコーヒーと共に、または夜のデザートとしてお酒と一緒に楽しんでみてください。 【関連記事】 カカオの生産地を知ろう(マヤ・マウンテン, ベリーズ) 商品ページはこちら...
日本酒づくりの新たな可能性は「素人的視点とコラボレーション」 カカオのお酒「カカオの夏休み」開発秘話
haccoba -Craft Sake Brewery-とダンデライオン・チョコレートのコラボレーション酒 第3弾「カカオの夏休み」。 これまでのコラボレーションではバレンタイン時期に発売していましたが、今回は初めて夏真っ盛りの8月に発売することになりました。 冬のイメージが強い日本酒とチョコレートですが、そこには「クラフトサケブリュワリー」だからこその、日本酒に対する価値観や想いが込められています。 今回は、これまでのコラボレーションやhaccobaの成り立ち、そして「カカオの夏休み」の開発構想について、haccoba 代表 佐藤太亮さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 (※対談は「カカオの夏休み」製造前に行われました) haccoba -Craft Sake Brewery- 2021年2月に福島県南相馬市小高区で誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行っています。日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒「はなうたホップス」をメインに展開。かつてのどぶろくづくりにも通ずる、クラフトビールの自由なカルチャーで日本酒を再編集することで、日本酒のフロンティアを切り拓いています。 関連商品 「カカオの夏休み」と「酒粕ガトーショコラ」のセット 好きが高じて挑戦した、伝統産業のスタートアップ haccoba 代表の佐藤太亮さん(右)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(左)。 ー haccobaとダンデライオン・チョコレートが繋がったきっかけを教えてください。 佐藤:実は僕たちの酒蔵を設計したのが、ダンデライオン・チョコレートさんと同じ建築事務所のPuddleさんでした。僕はもともとチョコレートがとっても好きで、Bean to Barの流れやダンデライオン・チョコレートさんのことも個人的に追っていました。そこでご縁を感じて、Puddle代表の加藤さんに紹介していただきました。...
日本酒づくりの新たな可能性は「素人的視点とコラボレーション」 カカオのお酒「カカオの夏休み」開発秘話
haccoba -Craft Sake Brewery-とダンデライオン・チョコレートのコラボレーション酒 第3弾「カカオの夏休み」。 これまでのコラボレーションではバレンタイン時期に発売していましたが、今回は初めて夏真っ盛りの8月に発売することになりました。 冬のイメージが強い日本酒とチョコレートですが、そこには「クラフトサケブリュワリー」だからこその、日本酒に対する価値観や想いが込められています。 今回は、これまでのコラボレーションやhaccobaの成り立ち、そして「カカオの夏休み」の開発構想について、haccoba 代表 佐藤太亮さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 (※対談は「カカオの夏休み」製造前に行われました) haccoba -Craft Sake Brewery- 2021年2月に福島県南相馬市小高区で誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行っています。日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒「はなうたホップス」をメインに展開。かつてのどぶろくづくりにも通ずる、クラフトビールの自由なカルチャーで日本酒を再編集することで、日本酒のフロンティアを切り拓いています。 関連商品 「カカオの夏休み」と「酒粕ガトーショコラ」のセット 好きが高じて挑戦した、伝統産業のスタートアップ haccoba 代表の佐藤太亮さん(右)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(左)。 ー haccobaとダンデライオン・チョコレートが繋がったきっかけを教えてください。 佐藤:実は僕たちの酒蔵を設計したのが、ダンデライオン・チョコレートさんと同じ建築事務所のPuddleさんでした。僕はもともとチョコレートがとっても好きで、Bean to Barの流れやダンデライオン・チョコレートさんのことも個人的に追っていました。そこでご縁を感じて、Puddle代表の加藤さんに紹介していただきました。...
【開発秘話】”メジャーインディー”なクラフトマンシップから生まれる、持続可能なものづくりを目指して
関連商品 TAIKO アミキャップ カカオ染 靴下工場が作った無縫製ニットキャップ「アミキャップ」。肌触りの良いオーガニックコットン100%で編んでいます。 本品はダンデライオン・チョコレートの製造工程で出る「カカオハスク」を染色に活用したカカオ染の製品になります。本来は廃棄してしまう「カカオハスク」を使用した、アップサイクルな製品になりました。 ダンデライオン・チョコレートで使用しているカカオ豆から出た外皮(カカオハスク)を利用した無縫製ニットキャップ「アミキャップ」。 チョコレート作りの過程では廃棄されてしまうカカオハスクですが、実は草木染めのように、染め物にも活用することができます。 このカカオハスクを利用した、カカオ染めのニットキャップ製作に携わったのは、靴下を中心にニット関連商品の企画製造を行う株式会社タイコー。 今回は、このニットキャップ「アミキャップ」へのこだわりや想い、そして今後の挑戦について、開発を担当した株式会社タイコー プロダクトマネージャー 塚田克幸さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 株式会社タイコー 1949年の創業以来、長野県で約70年に渡り靴下を中心に手袋や帽子などニット関連商品の企画開発・製造を手掛けるメーカー。最先端の編み機を先駆けて導入し、一貫生産で得た幅広い技術力と長年培ってきた高い開発力で足袋型ソックスなど専門性の高い製品を数多く生み出してきました。「新しいものづくりや価値観を生み出したい」という想いをもとに、大量生産ではなく履き心地や機能性を重視したものづくりにこだわり、長く愛される製品を届けています。 クラフトマンシップへの共感と、細部にまでこだわった「アミキャップ」 株式会社タイコー プロダクトマネージャー 塚田克幸さん(右)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(左)。 ━ 今回の企画は何がきっかけで実現しましたか? 物江:塚田さんとの最初の出会いは、2021年10月の「heres market」というイベントでしたね。ダンデライオン・チョコレートのブースに来ていただいて、お話ししたのがきっかけだったと思います。 塚田:そうでしたね。奥さんに「チョコレート買ってきて」とお願いされて伺いました(笑)。 物江:そこでお互いのクラフトマンシップや、機械を導入しながらも大量生産ではない、”メジャーインディー”な規模感が合うんじゃないか、と意気投合しました。例えば捨てられてしまうカカオハスクを利用して一緒に何か作れたら、と。 塚田:話はとんとん拍子で進みましたが、実際の製品作りは1年ちょっとかけてじっくり大事に進めていきましたね。イベントで知り合ってノリで始めたというより、よく話し合ってお互い共感する部分があったから、今回の企画が生まれました。 物江:タイコーさんは靴下を中心に展開されていますが、今回はダンデライオン・チョコレートのスタッフも身に付けられるように、ニットキャップにしました。自分が身に付けることで愛着も沸くし、お客さまとお話しする際に何かしらのフックにもなるかな、と。 染色は草木染めの技法で一つひとつ手作業で染めています。 ━ 今回の商品作りで難しかった点やこだわった点、印象深かったことはありますか?...
【開発秘話】”メジャーインディー”なクラフトマンシップから生まれる、持続可能なものづくりを目指して
関連商品 TAIKO アミキャップ カカオ染 靴下工場が作った無縫製ニットキャップ「アミキャップ」。肌触りの良いオーガニックコットン100%で編んでいます。 本品はダンデライオン・チョコレートの製造工程で出る「カカオハスク」を染色に活用したカカオ染の製品になります。本来は廃棄してしまう「カカオハスク」を使用した、アップサイクルな製品になりました。 ダンデライオン・チョコレートで使用しているカカオ豆から出た外皮(カカオハスク)を利用した無縫製ニットキャップ「アミキャップ」。 チョコレート作りの過程では廃棄されてしまうカカオハスクですが、実は草木染めのように、染め物にも活用することができます。 このカカオハスクを利用した、カカオ染めのニットキャップ製作に携わったのは、靴下を中心にニット関連商品の企画製造を行う株式会社タイコー。 今回は、このニットキャップ「アミキャップ」へのこだわりや想い、そして今後の挑戦について、開発を担当した株式会社タイコー プロダクトマネージャー 塚田克幸さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 株式会社タイコー 1949年の創業以来、長野県で約70年に渡り靴下を中心に手袋や帽子などニット関連商品の企画開発・製造を手掛けるメーカー。最先端の編み機を先駆けて導入し、一貫生産で得た幅広い技術力と長年培ってきた高い開発力で足袋型ソックスなど専門性の高い製品を数多く生み出してきました。「新しいものづくりや価値観を生み出したい」という想いをもとに、大量生産ではなく履き心地や機能性を重視したものづくりにこだわり、長く愛される製品を届けています。 クラフトマンシップへの共感と、細部にまでこだわった「アミキャップ」 株式会社タイコー プロダクトマネージャー 塚田克幸さん(右)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(左)。 ━ 今回の企画は何がきっかけで実現しましたか? 物江:塚田さんとの最初の出会いは、2021年10月の「heres market」というイベントでしたね。ダンデライオン・チョコレートのブースに来ていただいて、お話ししたのがきっかけだったと思います。 塚田:そうでしたね。奥さんに「チョコレート買ってきて」とお願いされて伺いました(笑)。 物江:そこでお互いのクラフトマンシップや、機械を導入しながらも大量生産ではない、”メジャーインディー”な規模感が合うんじゃないか、と意気投合しました。例えば捨てられてしまうカカオハスクを利用して一緒に何か作れたら、と。 塚田:話はとんとん拍子で進みましたが、実際の製品作りは1年ちょっとかけてじっくり大事に進めていきましたね。イベントで知り合ってノリで始めたというより、よく話し合ってお互い共感する部分があったから、今回の企画が生まれました。 物江:タイコーさんは靴下を中心に展開されていますが、今回はダンデライオン・チョコレートのスタッフも身に付けられるように、ニットキャップにしました。自分が身に付けることで愛着も沸くし、お客さまとお話しする際に何かしらのフックにもなるかな、と。 染色は草木染めの技法で一つひとつ手作業で染めています。 ━ 今回の商品作りで難しかった点やこだわった点、印象深かったことはありますか?...
【開発秘話】ヒントはお菓子の作り方にあり コラボレーションビール「Chocolate Brow...
今年も、伊勢角屋麦酒とのコラボレーションビールを発売します!昨年の「チョコレートブラウニースタウト」をアップデートした今年のビールは、2回目ならではの取り組みにより、さらにおいしく生まれ変わりました。 今回は、このビールの商品化までの道のりや今後の挑戦について、開発を担当した伊勢角屋麦酒ブルワー 山宮拓馬さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 伊勢角屋麦酒 天正3年(1575年)に舟着場の茶店として創業。大正時代には味噌・醤油づくりを始め、その醸造技術を活かして1997年にクラフトビール業界に参入。「伊勢から世界へ」を合言葉に国内外に多くのファンを持ち、世界中のビールコンペティションで金賞を受賞している、日本を代表するクラフトビールメーカーです。 関連商品 伊勢角屋麦酒 チョコレートブラウニースタウト ダンデライオン・チョコレートのベリーズ産カカオのカカオニブとチョコレートを使用したペイストリースタウト。 黒色モルトの比率を抑え、ミューニックモルト・クリスタルモルト・オーツモルトをバランスよく配合することで、まろやかな味わいで、チョコレートフレーバーやトフィー・レーズンといった濃色モルトの特徴がよく現れたインペリアルスタウトをベースとしています。 お菓子作りをヒントにした今年の「チョコレートブラウニースタウト」 伊勢角屋麦酒ブルワーの山宮拓馬さん(左)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(右)。山宮さんはもともとビールが好きで、大衆品にはないこだわりや価値観が込められているクラフトカルチャーにも興味があったことから、伊勢角屋麦酒に入社したそうです。 ━ 今回はどんなビールを作ろうと考えていましたか? 山宮:昨年の「チョコレートブラウニースタウト」は、チョコレートブラウニーをイメージした、スイーツのようなビールでした。今年も同じ方向性で進めることにしましたが、レシピは昨年の結果を踏まえて改良し、よりチョコレートらしさを出すようにしました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのスタッフからも、昨年のビールは大好評でした。僕たちのブラウニーを再現したような濃厚な味わいで、カカオニブの苦味もあっておいしい、という声が多かったです。 山宮:ありがとうございます。昨年のものはチョコレート感はありましたが、今年はもう少しカカオニブの香りを出したいと思っていました。そこで物江さんに相談したところ、カカオニブを液体と一緒に温めたほうが香りが移る、と教えていただきました。今回はその手法をビール作りにも応用しました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのお菓子作りで実際に行っているやり方がヒントになりましたね。カカオニブで香り付けしたパンナコッタを数パターン作って、それを伊勢角さんに検証していただきました。 山宮:みんなで実際にテイスティングして、製造工程を見直しました。前回はビール作りのセオリー通り、発酵が終わったビールにチョコレートとカカオニブを入れて香り付けしましたが、今回は発酵前の仕込み段階で、2回に分けてカカオニブを入れることにしました。1回目は麦汁を濾過する際、麦芽槽の中にカカオニブを入れて、2回目は麦汁が出来上がった最後の最後、酵母を投入する直前に、温めた麦汁にカカオニブを混ぜ、後から冷やした麦汁を加えて急冷して、香りを引き出したあとに発酵タンクに移しました。 カカオニブを投入する物江。 物江:1回目は手探りの部分もありましたが、2回目だからこそ、お互いアイディアを持ち寄って実現できましたよね。この先も色んなことに挑戦したくなるような作戦会議ができて、良い関係性が築けたと思います。 開発者の「好き」や挑戦が詰まったビールと、意外なペアリング 出来上がった麦汁を注ぐ山宮さん。通常のビール作りでは、麦汁の濾過、煮沸、煮詰める工程はバラバラに行いますが、今回は糖度を上げるために、麦汁を濾過した段階から煮詰めています。しっかりと煮詰められた麦汁はとっても甘くなりました! ━ 今回選んだカカオの産地は、前回と同じベリーズですが、何か理由はありますか? 山宮:ベリーズ産カカオの香りが好きだから、という単純な理由です(笑)。フレーバーノートにストロベリーチーズケーキ、とありますが、いちごの香りやこってりとした脂感を感じました。僕はホップもストラータ品種といういちごの香りがするものが好きなんです。 物江:個人的には伊勢角さんとコラボするのはもちろん、山宮さんとやるのが楽しかったですね。本人の好きなものが詰まったものが商品になるって、愛情が込められていてすごく素敵だと思います。 山宮:この1年はハイアルコールビールにも多く挑戦しました。伊勢角では飲みやすい適度なアルコール度数のビールが多いんですが、実績を積むことができ、今回はアルコール度数9%の飲みごたえのあるビールになったと思います。...
【開発秘話】ヒントはお菓子の作り方にあり コラボレーションビール「Chocolate Brow...
今年も、伊勢角屋麦酒とのコラボレーションビールを発売します!昨年の「チョコレートブラウニースタウト」をアップデートした今年のビールは、2回目ならではの取り組みにより、さらにおいしく生まれ変わりました。 今回は、このビールの商品化までの道のりや今後の挑戦について、開発を担当した伊勢角屋麦酒ブルワー 山宮拓馬さんと、ダンデライオン・チョコレート 物江の対談をお届けします。 伊勢角屋麦酒 天正3年(1575年)に舟着場の茶店として創業。大正時代には味噌・醤油づくりを始め、その醸造技術を活かして1997年にクラフトビール業界に参入。「伊勢から世界へ」を合言葉に国内外に多くのファンを持ち、世界中のビールコンペティションで金賞を受賞している、日本を代表するクラフトビールメーカーです。 関連商品 伊勢角屋麦酒 チョコレートブラウニースタウト ダンデライオン・チョコレートのベリーズ産カカオのカカオニブとチョコレートを使用したペイストリースタウト。 黒色モルトの比率を抑え、ミューニックモルト・クリスタルモルト・オーツモルトをバランスよく配合することで、まろやかな味わいで、チョコレートフレーバーやトフィー・レーズンといった濃色モルトの特徴がよく現れたインペリアルスタウトをベースとしています。 お菓子作りをヒントにした今年の「チョコレートブラウニースタウト」 伊勢角屋麦酒ブルワーの山宮拓馬さん(左)と、ダンデライオン・チョコレートの物江(右)。山宮さんはもともとビールが好きで、大衆品にはないこだわりや価値観が込められているクラフトカルチャーにも興味があったことから、伊勢角屋麦酒に入社したそうです。 ━ 今回はどんなビールを作ろうと考えていましたか? 山宮:昨年の「チョコレートブラウニースタウト」は、チョコレートブラウニーをイメージした、スイーツのようなビールでした。今年も同じ方向性で進めることにしましたが、レシピは昨年の結果を踏まえて改良し、よりチョコレートらしさを出すようにしました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのスタッフからも、昨年のビールは大好評でした。僕たちのブラウニーを再現したような濃厚な味わいで、カカオニブの苦味もあっておいしい、という声が多かったです。 山宮:ありがとうございます。昨年のものはチョコレート感はありましたが、今年はもう少しカカオニブの香りを出したいと思っていました。そこで物江さんに相談したところ、カカオニブを液体と一緒に温めたほうが香りが移る、と教えていただきました。今回はその手法をビール作りにも応用しました。 物江:ダンデライオン・チョコレートのお菓子作りで実際に行っているやり方がヒントになりましたね。カカオニブで香り付けしたパンナコッタを数パターン作って、それを伊勢角さんに検証していただきました。 山宮:みんなで実際にテイスティングして、製造工程を見直しました。前回はビール作りのセオリー通り、発酵が終わったビールにチョコレートとカカオニブを入れて香り付けしましたが、今回は発酵前の仕込み段階で、2回に分けてカカオニブを入れることにしました。1回目は麦汁を濾過する際、麦芽槽の中にカカオニブを入れて、2回目は麦汁が出来上がった最後の最後、酵母を投入する直前に、温めた麦汁にカカオニブを混ぜ、後から冷やした麦汁を加えて急冷して、香りを引き出したあとに発酵タンクに移しました。 カカオニブを投入する物江。 物江:1回目は手探りの部分もありましたが、2回目だからこそ、お互いアイディアを持ち寄って実現できましたよね。この先も色んなことに挑戦したくなるような作戦会議ができて、良い関係性が築けたと思います。 開発者の「好き」や挑戦が詰まったビールと、意外なペアリング 出来上がった麦汁を注ぐ山宮さん。通常のビール作りでは、麦汁の濾過、煮沸、煮詰める工程はバラバラに行いますが、今回は糖度を上げるために、麦汁を濾過した段階から煮詰めています。しっかりと煮詰められた麦汁はとっても甘くなりました! ━ 今回選んだカカオの産地は、前回と同じベリーズですが、何か理由はありますか? 山宮:ベリーズ産カカオの香りが好きだから、という単純な理由です(笑)。フレーバーノートにストロベリーチーズケーキ、とありますが、いちごの香りやこってりとした脂感を感じました。僕はホップもストラータ品種といういちごの香りがするものが好きなんです。 物江:個人的には伊勢角さんとコラボするのはもちろん、山宮さんとやるのが楽しかったですね。本人の好きなものが詰まったものが商品になるって、愛情が込められていてすごく素敵だと思います。 山宮:この1年はハイアルコールビールにも多く挑戦しました。伊勢角では飲みやすい適度なアルコール度数のビールが多いんですが、実績を積むことができ、今回はアルコール度数9%の飲みごたえのあるビールになったと思います。...
カカオとビールが溶け合うコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」...
コエドブルワリーとダンデライオン・チョコレートの冬の風物詩となっているコラボレーションビールも、今年で5回目になりました。今年はどんなビールが発売されるか、毎年楽しみにしてくださっている方も多く、私たちも年々おいしさと奥深さが増していくコラボレーションビールの出来上がりにワクワクしています。今回、一昨年からこのコラボレーションビールの開発を担当しているCOEDO クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんに、商品開発の想いやこだわりをインタビューしました。 【関連記事】 クラフトビールと、チョコレートと(第4弾) チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 今年のコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」はどんなビール? 毎年何か新しい挑戦を続けているこのコラボレーションビール。今年はこれまで使ったことのない、カカオパルプ(カカオの果肉部分)を使用することにしました。 藤咲:当初はカカオを丸ごと(カカオハスク、パルプ、カカオニブ、チョコレート)使用したビールはどうか、という提案もいただきました。 そのなかで、まだ扱ったことのないカカオパルプを主役に添えたビールを作ろう、と決めました。 ビールのスタイルはコラボレーションを始めてから初となるサワービール。カカオパルプの甘酸っぱい雰囲気と合いそうなスタイルを探した結果、サワースタイルになりました。 藤咲:カカオパルプに合わせて、カカオニブはグアテマラ産のものを選びました。カカオパルプの甘酸っぱさに、深みとコクを与えるようなものがいいなと思い、白ワインやヨーグルトのような特徴を持つグアテマラ産カカオを選びました。また、このビールに対する私のイメージのなかに、フランダースレッド(樽熟成したサワーエールの一種)があり、カカオニブから樽熟成のような雰囲気が出せたらいいなと思いました。 想像を巡らせ手間暇かけた、愛着のあるビール ビールは樽の大きさや仕込み方法により、試作したものを実際の生産で忠実に再現することは難しいそうです。藤咲さんは、既存のビールを元にカカオパルプの使用量を検討しながら、今回のビールのイメージを具現化してきました。 藤咲:カカオニブの抽出方法については、今までは発酵後にカカオニブを入れていましたが、そうするとカカオニブの味わいが全面に出てきてしまうと考えました。そこで、今回はあえてカカオニブの使用量を減らし、仕込み段階で投入することで、カカオの香りをほのかに出しつつ、甘渋酸っぱいカカオニブの味を抽出するようにしました。 また、今回選んだモルトや酵母を使用する際、難しかったと感じるところもあったそうです。 藤咲:濃色のモルトを組み合わせることで、ビールの色から甘酸っぱさを想起させる、きれいな赤色にしたかったのですが、最終的に茶色に近い赤になりました。これはこれで良い色ですが、なかなか難しかったですね。また、今回はフィリーサワーという酵母を使用しましたが、この酵母は発酵がゆっくり進むため最後まで問題なく発酵するか、終了するまで目が離せませんでした。でも手がかかった分、愛着が湧きました! 落ち着きのある雰囲気と甘酸っぱいものを合わせて 全体的にさっぱりとして酸味がしっかりあり、カカオの風味も感じられる今回のビール。藤咲さんにおすすめのペアリングを伺いました。 藤咲:酸味があるので甘いチョコレートとはもちろん、チーズケーキやチーズとも相性が良さそうな気がします。あとはドライフルーツやスペアリブ、魚介のマリネ、甘酸っぱいものとは合いそうです。 ビールの味わいからイメージする、おすすめのシチュエーションも教えていただきました。 藤咲:個人的には全体的に落ち着きのある雰囲気が合いそうだと思います。落ち葉の散っている公園や仕事終わりのこたつ、ビアパブの3杯目、ゆったりとしたワインバル、昼間のカフェなど・・・。 とても具体的なイメージで、今の時期にもぴったりなビールになりました。最後に、出来上がりの満足度と感想を伺いました。 藤咲:ばっちり狙い通りというわけではなかったのですが、新しい試みとしてはおもしろいものができたと思います。かなりさっぱりとした酸味が感じられる仕上がりになっているので、個人的にはもう少しカカオパルプの味わいが強かったり、甘みを残して酸味とバランスを取ったりしても良かったと思いました。アロマに関しては、注ぎたてはカカオニブの香りから始まり、3分ほどでカカオパルプのアロマが立ってくる印象です。 カカオの実(カカオポッド)から、カカオパルプやカカオニブ、ビールが溶け合いながら完成した、というイメージから命名された「Melting Pod(メルティングポッド)」。藤咲さんはセーヌ川の日没や茜色の夕日の情景を思い描いたそうです。...
カカオとビールが溶け合うコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」...
コエドブルワリーとダンデライオン・チョコレートの冬の風物詩となっているコラボレーションビールも、今年で5回目になりました。今年はどんなビールが発売されるか、毎年楽しみにしてくださっている方も多く、私たちも年々おいしさと奥深さが増していくコラボレーションビールの出来上がりにワクワクしています。今回、一昨年からこのコラボレーションビールの開発を担当しているCOEDO クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんに、商品開発の想いやこだわりをインタビューしました。 【関連記事】 クラフトビールと、チョコレートと(第4弾) チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 今年のコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」はどんなビール? 毎年何か新しい挑戦を続けているこのコラボレーションビール。今年はこれまで使ったことのない、カカオパルプ(カカオの果肉部分)を使用することにしました。 藤咲:当初はカカオを丸ごと(カカオハスク、パルプ、カカオニブ、チョコレート)使用したビールはどうか、という提案もいただきました。 そのなかで、まだ扱ったことのないカカオパルプを主役に添えたビールを作ろう、と決めました。 ビールのスタイルはコラボレーションを始めてから初となるサワービール。カカオパルプの甘酸っぱい雰囲気と合いそうなスタイルを探した結果、サワースタイルになりました。 藤咲:カカオパルプに合わせて、カカオニブはグアテマラ産のものを選びました。カカオパルプの甘酸っぱさに、深みとコクを与えるようなものがいいなと思い、白ワインやヨーグルトのような特徴を持つグアテマラ産カカオを選びました。また、このビールに対する私のイメージのなかに、フランダースレッド(樽熟成したサワーエールの一種)があり、カカオニブから樽熟成のような雰囲気が出せたらいいなと思いました。 想像を巡らせ手間暇かけた、愛着のあるビール ビールは樽の大きさや仕込み方法により、試作したものを実際の生産で忠実に再現することは難しいそうです。藤咲さんは、既存のビールを元にカカオパルプの使用量を検討しながら、今回のビールのイメージを具現化してきました。 藤咲:カカオニブの抽出方法については、今までは発酵後にカカオニブを入れていましたが、そうするとカカオニブの味わいが全面に出てきてしまうと考えました。そこで、今回はあえてカカオニブの使用量を減らし、仕込み段階で投入することで、カカオの香りをほのかに出しつつ、甘渋酸っぱいカカオニブの味を抽出するようにしました。 また、今回選んだモルトや酵母を使用する際、難しかったと感じるところもあったそうです。 藤咲:濃色のモルトを組み合わせることで、ビールの色から甘酸っぱさを想起させる、きれいな赤色にしたかったのですが、最終的に茶色に近い赤になりました。これはこれで良い色ですが、なかなか難しかったですね。また、今回はフィリーサワーという酵母を使用しましたが、この酵母は発酵がゆっくり進むため最後まで問題なく発酵するか、終了するまで目が離せませんでした。でも手がかかった分、愛着が湧きました! 落ち着きのある雰囲気と甘酸っぱいものを合わせて 全体的にさっぱりとして酸味がしっかりあり、カカオの風味も感じられる今回のビール。藤咲さんにおすすめのペアリングを伺いました。 藤咲:酸味があるので甘いチョコレートとはもちろん、チーズケーキやチーズとも相性が良さそうな気がします。あとはドライフルーツやスペアリブ、魚介のマリネ、甘酸っぱいものとは合いそうです。 ビールの味わいからイメージする、おすすめのシチュエーションも教えていただきました。 藤咲:個人的には全体的に落ち着きのある雰囲気が合いそうだと思います。落ち葉の散っている公園や仕事終わりのこたつ、ビアパブの3杯目、ゆったりとしたワインバル、昼間のカフェなど・・・。 とても具体的なイメージで、今の時期にもぴったりなビールになりました。最後に、出来上がりの満足度と感想を伺いました。 藤咲:ばっちり狙い通りというわけではなかったのですが、新しい試みとしてはおもしろいものができたと思います。かなりさっぱりとした酸味が感じられる仕上がりになっているので、個人的にはもう少しカカオパルプの味わいが強かったり、甘みを残して酸味とバランスを取ったりしても良かったと思いました。アロマに関しては、注ぎたてはカカオニブの香りから始まり、3分ほどでカカオパルプのアロマが立ってくる印象です。 カカオの実(カカオポッド)から、カカオパルプやカカオニブ、ビールが溶け合いながら完成した、というイメージから命名された「Melting Pod(メルティングポッド)」。藤咲さんはセーヌ川の日没や茜色の夕日の情景を思い描いたそうです。...
ビールに合うチョコレートを開発「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」
三菱UFJ信託銀行が手がけるユーザーデータサービス「Dprime」とマイクロブルワリーAJB Co.の「Waste 2 Beer」プロジェクトの一環として、ダンデライオン・チョコレートのカカオハスクを使用したビール「我」が発売されました。このビールは、チョコレートを製造する上で廃棄されるカカオハスク(カカオ豆の外皮)をアップサイクルして作られたものです。 今回ダンデライオン・チョコレートでは、このビールに合わせたチョコレートバーを開発。ビールとチョコレート両方に同じドミニカ共和国産カカオを使用し、「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」として、オンラインストアにて販売中です。 ビールに合わせたチョコレートのフレーバーを作り出すという、いつもとは異なるアプローチで開発されたこのチョコレートバーについて、チョコレートプロダクションチーム マネージャーの古野真理子にインタビューしました。 【関連記事】 カカオの未利用資源を新たな商品に カカオハスクの活用法 カカオハスクビールに合うチョコレートの味わいを求めて ダンデライオン・チョコレートでチョコレートを開発するときは、通常一人の開発担当者がそのカカオ豆のフレーバーを最大限引き出せるよう、サンプルの試作とスタッフによるテイスティングを繰り返し、最終的な味わいを決定します。 今回は、最終的な味わいが「カカオハスクビールに合うフレーバー」ということが決まっていたため、通常とは逆の手順で開発を進めることになりました。 古野:カカオハスクを使用したビールの味わいに合わせ、ビールとチョコレートの相乗効果によるおいしさだけでなく、チョコレート単体でも楽しんでいただけるように、これまでの実績を参考にして開発を進めていきました。ビール自体に濃厚さがあるので、軽く食べられるようなチョコレートを意識して試飲と試食を重ね、チームの皆でイメージしながら作りました。 【関連記事】 チョコレートバーの開発ってどう進めるの? カカオ豆ときび砂糖のみでつくったチョコレート、なぜここまで味わいが違う? 開発する上では、ビールに合わせるが故に難しかったことや、普段とは違うこだわったポイントもあったそうです。 古野:今回はカカオニブをすり潰す工程において、砂糖を入れるタイミングを決めるのが難しかったですね。開発中もチョコレートにえぐみが残ってしまっていて、それをどう和らげて食べやすいチョコレートにするのか、砂糖の投入タイミングを見極めました。ビール独特のキレを損なわず、かつチョコレートのフレーバーをしっかりと感じられるようなペアリングになるように心がけました。 出来上がったチョコレートバーのフレーバーは「ブラウニー、キャラメルクリーム、オレンジピール」。モルト由来のロースト風味とカカオの香りがする濃厚なインペリアルスタウトに寄り添う、バランスの良いチョコレートに仕上がりました。 古野:チョコレートの甘さのなかにオレンジピールのような酸味と苦味のあるフルーティーな要素も併せ持ち、コクのあるキャラメルのようなフレーバーもあります。ビールに負けず、でも主張し過ぎず包み込むような、優しさと可憐さのあるフレーバーになったと思います。 インペリアルスタウトの苦味と、チョコレートのオレンジのような酸味が口の中で混ざり合うことによって、お互いの良さが消えず、逆に甘みが際立ち、最後はキリッと締まる、おいしさの相乗効果が生まれました。 ビールとチョコレートをおいしくテイスティングする方法 チョコレートは舌の上で溶けることで、フレーバーを感じることができます。そのため、通常冷たくして飲むビールとペアリングをするときには、ちょっとした工夫をすると良いそうです。 古野:このビールはキンキンに冷やさなくてもとってもおいしいので、少し室温に戻しておくのがおすすめです。まずはチョコレートを先に一口食べ、少し口の中で溶かしてからビールを飲むと、どちらもおいしく楽しめると思います。ビールの温度変化とともに味わいも少しずつ変化するので、時間をかけて楽しめるビールとチョコレートになっています。 【関連記事】 チョコレートのおいしい食べ方は?テイスティングや保存方法を紹介 こんな場所でこんな方におすすめ「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」の楽しみ方 最後に、このペアリングセットを楽しむシチュエーションや、どんな方におすすめしたいか、聞いてみました。 古野:実際にテイスティングしてみると、チームメンバーからはさまざまなイメージが膨らんできました。共通していたのは、「ゆっくりとした時間に大切な人とシェアしながら」ということ。なかには、「焚き火の前で語らう時に、このビールとチョコレートがあったら最高」という具体的な声も(笑)。自分へのご褒美ももちろん良いですが、仕事終わりや休みの日などに、このビールとチョコレートで、いつもとは違う楽しい時間が過ごせるのではないかと思います。プレゼントするなら、ビールに詳しい方や、お酒好きのシックな方におすすめです。このペアリングセットはビール好きにもチョコレート好きにも、年齢、性別を問わず楽しんでいただけると思います。ぜひ、このペアリングセットでくつろぎの時間をお過ごしください。...
ビールに合うチョコレートを開発「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」
三菱UFJ信託銀行が手がけるユーザーデータサービス「Dprime」とマイクロブルワリーAJB Co.の「Waste 2 Beer」プロジェクトの一環として、ダンデライオン・チョコレートのカカオハスクを使用したビール「我」が発売されました。このビールは、チョコレートを製造する上で廃棄されるカカオハスク(カカオ豆の外皮)をアップサイクルして作られたものです。 今回ダンデライオン・チョコレートでは、このビールに合わせたチョコレートバーを開発。ビールとチョコレート両方に同じドミニカ共和国産カカオを使用し、「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」として、オンラインストアにて販売中です。 ビールに合わせたチョコレートのフレーバーを作り出すという、いつもとは異なるアプローチで開発されたこのチョコレートバーについて、チョコレートプロダクションチーム マネージャーの古野真理子にインタビューしました。 【関連記事】 カカオの未利用資源を新たな商品に カカオハスクの活用法 カカオハスクビールに合うチョコレートの味わいを求めて ダンデライオン・チョコレートでチョコレートを開発するときは、通常一人の開発担当者がそのカカオ豆のフレーバーを最大限引き出せるよう、サンプルの試作とスタッフによるテイスティングを繰り返し、最終的な味わいを決定します。 今回は、最終的な味わいが「カカオハスクビールに合うフレーバー」ということが決まっていたため、通常とは逆の手順で開発を進めることになりました。 古野:カカオハスクを使用したビールの味わいに合わせ、ビールとチョコレートの相乗効果によるおいしさだけでなく、チョコレート単体でも楽しんでいただけるように、これまでの実績を参考にして開発を進めていきました。ビール自体に濃厚さがあるので、軽く食べられるようなチョコレートを意識して試飲と試食を重ね、チームの皆でイメージしながら作りました。 【関連記事】 チョコレートバーの開発ってどう進めるの? カカオ豆ときび砂糖のみでつくったチョコレート、なぜここまで味わいが違う? 開発する上では、ビールに合わせるが故に難しかったことや、普段とは違うこだわったポイントもあったそうです。 古野:今回はカカオニブをすり潰す工程において、砂糖を入れるタイミングを決めるのが難しかったですね。開発中もチョコレートにえぐみが残ってしまっていて、それをどう和らげて食べやすいチョコレートにするのか、砂糖の投入タイミングを見極めました。ビール独特のキレを損なわず、かつチョコレートのフレーバーをしっかりと感じられるようなペアリングになるように心がけました。 出来上がったチョコレートバーのフレーバーは「ブラウニー、キャラメルクリーム、オレンジピール」。モルト由来のロースト風味とカカオの香りがする濃厚なインペリアルスタウトに寄り添う、バランスの良いチョコレートに仕上がりました。 古野:チョコレートの甘さのなかにオレンジピールのような酸味と苦味のあるフルーティーな要素も併せ持ち、コクのあるキャラメルのようなフレーバーもあります。ビールに負けず、でも主張し過ぎず包み込むような、優しさと可憐さのあるフレーバーになったと思います。 インペリアルスタウトの苦味と、チョコレートのオレンジのような酸味が口の中で混ざり合うことによって、お互いの良さが消えず、逆に甘みが際立ち、最後はキリッと締まる、おいしさの相乗効果が生まれました。 ビールとチョコレートをおいしくテイスティングする方法 チョコレートは舌の上で溶けることで、フレーバーを感じることができます。そのため、通常冷たくして飲むビールとペアリングをするときには、ちょっとした工夫をすると良いそうです。 古野:このビールはキンキンに冷やさなくてもとってもおいしいので、少し室温に戻しておくのがおすすめです。まずはチョコレートを先に一口食べ、少し口の中で溶かしてからビールを飲むと、どちらもおいしく楽しめると思います。ビールの温度変化とともに味わいも少しずつ変化するので、時間をかけて楽しめるビールとチョコレートになっています。 【関連記事】 チョコレートのおいしい食べ方は?テイスティングや保存方法を紹介 こんな場所でこんな方におすすめ「カカオハスクビールとチョコレートのペアリングセット」の楽しみ方 最後に、このペアリングセットを楽しむシチュエーションや、どんな方におすすめしたいか、聞いてみました。 古野:実際にテイスティングしてみると、チームメンバーからはさまざまなイメージが膨らんできました。共通していたのは、「ゆっくりとした時間に大切な人とシェアしながら」ということ。なかには、「焚き火の前で語らう時に、このビールとチョコレートがあったら最高」という具体的な声も(笑)。自分へのご褒美ももちろん良いですが、仕事終わりや休みの日などに、このビールとチョコレートで、いつもとは違う楽しい時間が過ごせるのではないかと思います。プレゼントするなら、ビールに詳しい方や、お酒好きのシックな方におすすめです。このペアリングセットはビール好きにもチョコレート好きにも、年齢、性別を問わず楽しんでいただけると思います。ぜひ、このペアリングセットでくつろぎの時間をお過ごしください。...