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Bean to Bar チョコレートとの出会いで広がる世界、チョコレートを通して驚きと感動を伝えたい

Bean to Bar チョコレートとの出会いで広がる世界、チョコレートを通して驚きと感動を伝えたい

イベントやワークショップを通じて、チョコレートの奥深さやダンデライオン・チョコレートの魅力を発信しているスポークスパーソン・伴野智映子。彼女は、ダンデライオン・チョコレートの日本上陸のタイミングに入社し、その後の躍進を支えてきた立役者でもあります。「ダンデライオン・チョコレートで働き始めて、広い世界を知った」と話す伴野に、立ち上げ時のことやこれまでの変遷、今後の展望を聞きました。 <これまでのスタッフインタビューはこちら> CEO・堀淵清治なぜダンデライオン・チョコレートを日本に?“オタク感”あふれるチョコレートづくりと空気感を徹底再現 ペストリーシェフ・森本康志チョコレートの個性を最大限に活かしたスイーツづくりの舞台裏――1+1を3にする思考 ダンデライオン・チョコレート公式オンラインストア その他 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 全国一律送料無料キャンペーン中 伴野智映子(ばんの ちえこ)ダンデライオン・チョコレート・ジャパン チョコレート・エクスペリエンスチーム マネージャー 東京農業大学応用生物科学部栄養科学科を卒業後、洋菓子メーカーやスパイス開発会社、某チョコレートブランドに勤務。2015年、アメリカはポートランドで一人旅をしていたときにBean to Bar チョコレートに出会う。2016年にダンデライオン・チョコレート・ジャパン入社。チョコレートバーの開発をはじめ、さまざまな業務に携わる。現在は、チョコレート・エクスペリエンスチームのマネージャーとして、ワークショップの講師やブログ記事の執筆などを行う。 ポートランドで出会ったBean to Bar チョコレートに魅せられて ──ダンデライオン・チョコレートの日本上陸と同時に入社されたんですよね。2016年の1月に入社したので、日本1号店が蔵前にオープンする1ヵ月前ですね。当時はアルバイトスタッフを含めて、20名程でのスタートでしたが、2021年現在は、総勢70名を超えました。――それまでも食に関わるお仕事をされていたのですか?はい。大学の栄養科学科を卒業後、洋菓子メーカーを経てスパイスの開発会社へ転職。3年にわたって開発や品質保証を担当した後、大手チョコレートブランドで4年半程働き、ダンデライオン・チョコレートに入社しています。――ダンデライオン・チョコレートに入社した経緯は?旅先のポートランドで、カカオ豆の焙煎からすべての工程を自社で一貫して行うBean to Bar チョコレートというものを初めて知ったんです。当時、私は大手チョコレートブランドで品質保証を担当していて、ベルギーの工場などにも視察に行っていたのですが、そこでは大きなタンクに入ったチョコレートがホースでどんどん型に流し込まれていくのが普通の光景で…。――なるほど。チョコレートブランドにいながら、チョコレートの作り方を知らなかったことにも、チョコレートの製造工程の奥深さにも衝撃を受けたんです。世界中に展開しているブランドだったので、各国に流通できる賞味期限を確保し、輸送にも耐えうる商品設計にしないといけないこともあり、「食の本質ってなんだろう」と考えていて、ポートランドでの出会いはまさにその答えをもらった感じで、余計心を動かされたのかもしれません。――そして、ダンデライオン・チョコレートとの出会いがあったわけですね。その旅から帰国後、偶然にも知り合いから「サンフランシスコのBean to Bar チョコレートメーカーが日本で事業展開するらしい」と、ダンデライオン・チョコレートのことを聞いたんです。お菓子を作るペストリーチームやカフェを担当するチームなどの募集があったのですが、私はチョコレートを作るプロダクションチームに応募して、採用されました。 戸惑いの日々でも心を動かされる発見があり、世界が広がっていった ――ダンデライオン・チョコレートのオープン当時のことを聞かせてください。日本でオープンする前から、サンフランシスコ本店のスタッフだった方が日本に来て、チョコレートづくりのインストラクターをしてくれました。彼女は英語しか話せないので、私が通訳してみんなに伝えることになったのですが、日本では多くのことが整っていない中でスタートしているので、戸惑うことも多かったですね。日本とアメリカでは常識が違うことも多く、アメリカから来てくれたインストラクターと日本のスタッフのあいだで板挟みになることもありました。――伴野さん自身も入社したばかりでありながら、チームをまとめ、通訳をしつつチョコレートづくりも覚えていかなければならないのは、大変だったと思います。そうですね。でも、チョコレートづくりは工程もシンプルなので覚えやすいですし、何よりその工程の一つひとつがおもしろくて。「本当にカカオ豆ときび砂糖だけでできるんだ」と驚いたり、チョコレートが一気に液体に変わる瞬間を見て感動したり…。毎日、何かしら心を動かされる発見があって、気づいたらハマっていた感じです。 チョコレートを繰り返し食べるうちに味覚が鍛えられていくのも実感しましたし、カカオ豆の産地ごとの味の違いもだんだん言葉で表現できるようになっていきました。Bean to...

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イベントやワークショップを通じて、チョコレートの奥深さやダンデライオン・チョコレートの魅力を発信しているスポークスパーソン・伴野智映子。彼女は、ダンデライオン・チョコレートの日本上陸のタイミングに入社し、その後の躍進を支えてきた立役者でもあります。「ダンデライオン・チョコレートで働き始めて、広い世界を知った」と話す伴野に、立ち上げ時のことやこれまでの変遷、今後の展望を聞きました。 <これまでのスタッフインタビューはこちら> CEO・堀淵清治なぜダンデライオン・チョコレートを日本に?“オタク感”あふれるチョコレートづくりと空気感を徹底再現 ペストリーシェフ・森本康志チョコレートの個性を最大限に活かしたスイーツづくりの舞台裏――1+1を3にする思考 ダンデライオン・チョコレート公式オンラインストア その他 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら 全国一律送料無料キャンペーン中 伴野智映子(ばんの ちえこ)ダンデライオン・チョコレート・ジャパン チョコレート・エクスペリエンスチーム マネージャー 東京農業大学応用生物科学部栄養科学科を卒業後、洋菓子メーカーやスパイス開発会社、某チョコレートブランドに勤務。2015年、アメリカはポートランドで一人旅をしていたときにBean to Bar チョコレートに出会う。2016年にダンデライオン・チョコレート・ジャパン入社。チョコレートバーの開発をはじめ、さまざまな業務に携わる。現在は、チョコレート・エクスペリエンスチームのマネージャーとして、ワークショップの講師やブログ記事の執筆などを行う。 ポートランドで出会ったBean to Bar チョコレートに魅せられて ──ダンデライオン・チョコレートの日本上陸と同時に入社されたんですよね。2016年の1月に入社したので、日本1号店が蔵前にオープンする1ヵ月前ですね。当時はアルバイトスタッフを含めて、20名程でのスタートでしたが、2021年現在は、総勢70名を超えました。――それまでも食に関わるお仕事をされていたのですか?はい。大学の栄養科学科を卒業後、洋菓子メーカーを経てスパイスの開発会社へ転職。3年にわたって開発や品質保証を担当した後、大手チョコレートブランドで4年半程働き、ダンデライオン・チョコレートに入社しています。――ダンデライオン・チョコレートに入社した経緯は?旅先のポートランドで、カカオ豆の焙煎からすべての工程を自社で一貫して行うBean to Bar チョコレートというものを初めて知ったんです。当時、私は大手チョコレートブランドで品質保証を担当していて、ベルギーの工場などにも視察に行っていたのですが、そこでは大きなタンクに入ったチョコレートがホースでどんどん型に流し込まれていくのが普通の光景で…。――なるほど。チョコレートブランドにいながら、チョコレートの作り方を知らなかったことにも、チョコレートの製造工程の奥深さにも衝撃を受けたんです。世界中に展開しているブランドだったので、各国に流通できる賞味期限を確保し、輸送にも耐えうる商品設計にしないといけないこともあり、「食の本質ってなんだろう」と考えていて、ポートランドでの出会いはまさにその答えをもらった感じで、余計心を動かされたのかもしれません。――そして、ダンデライオン・チョコレートとの出会いがあったわけですね。その旅から帰国後、偶然にも知り合いから「サンフランシスコのBean to Bar チョコレートメーカーが日本で事業展開するらしい」と、ダンデライオン・チョコレートのことを聞いたんです。お菓子を作るペストリーチームやカフェを担当するチームなどの募集があったのですが、私はチョコレートを作るプロダクションチームに応募して、採用されました。 戸惑いの日々でも心を動かされる発見があり、世界が広がっていった ――ダンデライオン・チョコレートのオープン当時のことを聞かせてください。日本でオープンする前から、サンフランシスコ本店のスタッフだった方が日本に来て、チョコレートづくりのインストラクターをしてくれました。彼女は英語しか話せないので、私が通訳してみんなに伝えることになったのですが、日本では多くのことが整っていない中でスタートしているので、戸惑うことも多かったですね。日本とアメリカでは常識が違うことも多く、アメリカから来てくれたインストラクターと日本のスタッフのあいだで板挟みになることもありました。――伴野さん自身も入社したばかりでありながら、チームをまとめ、通訳をしつつチョコレートづくりも覚えていかなければならないのは、大変だったと思います。そうですね。でも、チョコレートづくりは工程もシンプルなので覚えやすいですし、何よりその工程の一つひとつがおもしろくて。「本当にカカオ豆ときび砂糖だけでできるんだ」と驚いたり、チョコレートが一気に液体に変わる瞬間を見て感動したり…。毎日、何かしら心を動かされる発見があって、気づいたらハマっていた感じです。 チョコレートを繰り返し食べるうちに味覚が鍛えられていくのも実感しましたし、カカオ豆の産地ごとの味の違いもだんだん言葉で表現できるようになっていきました。Bean to...

【パン・オ・ショコラ】チョコレートと生地の食感バランスに注目!

【パン・オ・ショコラ】チョコレートと生地の食感バランスに注目!

月に1度、ダンデライオン・チョコレートのファクトリー&カフェ蔵前のキッチンで一つひとつ丁寧に作られたパンをお届けする「パン詰め合わせ」。オンラインストアのみの限定商品となり、ご好評をいただいています。セットの内容は、毎月替わる限定パンと定番のパン4種類の計5種類(7個)。いずれもチョコレートを主役に、ダンデライオン・チョコレートならではのこだわりが詰まったパンに仕上がっておりますので、ここではこれらを1点ずつご紹介していきます。まずは、パン詰め合わせの中でもファンが多い定番「パン・オ・ショコラ」をピックアップ。一般的なパン・オ・ショコラとはどういう物なのかを解説しつつ、ファクトリー&カフェ蔵前のシェフ・辻舞(つじ まい)が、ダンデライオン・チョコレートで展開するパン・オ・ショコラのこだわりポイントを紹介します。 パン詰め合わせ(7個) ¥3,456(税込)朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。 パン・オ・ショコラはフランスの日常に根差した国民的なパン フランスで誕生したパン・オ・ショコラは、「チョコレート入りのパン」という意味で、元々は子どものおやつとしてパンにチョコレートを入れたのが始まりといわれています。しかし、その起源は明確ではなく、フランス国内でも諸説あるそう。クロワッサン生地にチョコレートが入っているため、チョコクロワッサンと同じ物かと思われがちですが、パン・オ・ショコラには「四角く成形したクロワッサン生地の中に、2筋のチョコレートだけが詰められている物」という定義があります。パン・オ・ショコラは、同じクロワッサン生地とチョコレートを使った、菱形や三日月型のチョコクロワッサンとは形が異なりますので、この2つは別物なのです。 ちなみに、フランスでパン・オ・ショコラと呼ぶのは主に北フランスで、フランス南西部では「ショコラティーヌ」と呼ばれています。どちらも同じ物を指しますが、南西部に位置するボルドーやトゥールーズのパン屋さんでパン・オ・ショコラと伝えても取り合ってもらえない可能性がある他、2018年には呼び方をめぐって国民議会に修正案が提出されたこともあるのだとか。実際に議会で取り上げられることはありませんでしたが、このエピソードからも、フランス人がパン・オ・ショコラに対して深い愛情と誇りを持っているのが伝わってきますね。 パン・オ・ショコラは温めて食べるのが本場流 フランスでは、子どもたちのおやつとして食べられる他、朝食や昼食の定番になっているパン・オ・ショコラ。本場フランスでは、クロワッサンの隣で売られているのが一般的です。お店によっては、温めた状態で売られていたり、注文を受けた後にオーブンで温めてから手渡されたりと、温かい状態が最もおいしいとされているんですね。また、パン・オ・ショコラの人気は、フランスだけにとどまりません。フランスに近いヨーロッパ各国はもちろん、イランやカナダ、そして日本と、世界各国で愛されています。中でもアメリカでは、フランス同様に朝食の定番。中のチョコレートがとろけるほど温めることもあるそうですよ。続いては、ダンデライオン・チョコレートのパン・オ・ショコラについて、開発者の辻シェフがご紹介します。 「チョコレートと合わせたときにバランスの良い生地の食感」を求めて試行錯誤 クロワッサン生地とチョコレートというシンプルな組み合わせのパン・オ・ショコラ。ダンデライオン・チョコレートで特にこだわっているのは、やはりチョコレートです。「パン・オ・ショコラで使用しているチョコレートは、ドミニカ共和国産のカカオ豆を使っています。味の特徴としては、かなり主張のあるチョコレートになるため、ヘーゼルナッツプラリネを加えることでカカオ本来のフレーバーを引き出しつつ、全体的に優しい味わいになるように工夫しています」プラリネを加えるのは、味のためだけではありません。「ダンデライオン・チョコレートで使用するチョコレートは、カカオときび砂糖のみで作られています。油分や乳脂肪分を一切加えていないので、そのまま広い範囲に味わいを加えたいと考えた時にチョコレート自体の粘性が高く、パン・オ・ショコラにしたときに固くて食べにくくなってしまいました。プラリネを加えたことによって滑らかさが生まれ口当たりが良くなり、うちが表現したいパン・オ・ショコラになります」さらに、クロワッサン生地にもさまざまな研究を重ねています。「クロワッサン生地は、お店によってさまざまな工夫が凝らされていると思いますが、ダンデライオン・チョコレートでもかなり試行錯誤しました。生地の層が詰まりすぎず、かといってフワフワになりすぎないよう、生地を折る回数を当初いろいろ試しました。中に入れるチョコレートがしっかりしている分、生地の目が詰まっていると重たく感じてしまう一方、生地がフワフワでも食べたときの食感がアンバランスになってしまわないように、主役のチョコレートに合うものを目指して、仕上げました。」 サクサク生地と濃厚なチョコレートのハーモニーを楽しんで 毎月5種類をお届けするダンデライオン・チョコレートの「パン詰め合わせ」の中でも人気を誇るのが、このパン・オ・ショコラ。ご購入いただいた方の多くが「チョコレートがおいしい!」とおっしゃってくださいます。「パン詰め合わせ」のパンは急速冷凍してお届けしますので、ご自宅のトースターで温めて、焼き立てのような状態でお召しあがりいただけます。パン・オ・ショコラのサクサクとした生地と濃厚なチョコレートのハーモニーを、ぜひ堪能してみてください。 パン詰め合わせ(7個)¥3,456(税込)朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。

【パン・オ・ショコラ】チョコレートと生地の食感バランスに注目!

月に1度、ダンデライオン・チョコレートのファクトリー&カフェ蔵前のキッチンで一つひとつ丁寧に作られたパンをお届けする「パン詰め合わせ」。オンラインストアのみの限定商品となり、ご好評をいただいています。セットの内容は、毎月替わる限定パンと定番のパン4種類の計5種類(7個)。いずれもチョコレートを主役に、ダンデライオン・チョコレートならではのこだわりが詰まったパンに仕上がっておりますので、ここではこれらを1点ずつご紹介していきます。まずは、パン詰め合わせの中でもファンが多い定番「パン・オ・ショコラ」をピックアップ。一般的なパン・オ・ショコラとはどういう物なのかを解説しつつ、ファクトリー&カフェ蔵前のシェフ・辻舞(つじ まい)が、ダンデライオン・チョコレートで展開するパン・オ・ショコラのこだわりポイントを紹介します。 パン詰め合わせ(7個) ¥3,456(税込)朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。 パン・オ・ショコラはフランスの日常に根差した国民的なパン フランスで誕生したパン・オ・ショコラは、「チョコレート入りのパン」という意味で、元々は子どものおやつとしてパンにチョコレートを入れたのが始まりといわれています。しかし、その起源は明確ではなく、フランス国内でも諸説あるそう。クロワッサン生地にチョコレートが入っているため、チョコクロワッサンと同じ物かと思われがちですが、パン・オ・ショコラには「四角く成形したクロワッサン生地の中に、2筋のチョコレートだけが詰められている物」という定義があります。パン・オ・ショコラは、同じクロワッサン生地とチョコレートを使った、菱形や三日月型のチョコクロワッサンとは形が異なりますので、この2つは別物なのです。 ちなみに、フランスでパン・オ・ショコラと呼ぶのは主に北フランスで、フランス南西部では「ショコラティーヌ」と呼ばれています。どちらも同じ物を指しますが、南西部に位置するボルドーやトゥールーズのパン屋さんでパン・オ・ショコラと伝えても取り合ってもらえない可能性がある他、2018年には呼び方をめぐって国民議会に修正案が提出されたこともあるのだとか。実際に議会で取り上げられることはありませんでしたが、このエピソードからも、フランス人がパン・オ・ショコラに対して深い愛情と誇りを持っているのが伝わってきますね。 パン・オ・ショコラは温めて食べるのが本場流 フランスでは、子どもたちのおやつとして食べられる他、朝食や昼食の定番になっているパン・オ・ショコラ。本場フランスでは、クロワッサンの隣で売られているのが一般的です。お店によっては、温めた状態で売られていたり、注文を受けた後にオーブンで温めてから手渡されたりと、温かい状態が最もおいしいとされているんですね。また、パン・オ・ショコラの人気は、フランスだけにとどまりません。フランスに近いヨーロッパ各国はもちろん、イランやカナダ、そして日本と、世界各国で愛されています。中でもアメリカでは、フランス同様に朝食の定番。中のチョコレートがとろけるほど温めることもあるそうですよ。続いては、ダンデライオン・チョコレートのパン・オ・ショコラについて、開発者の辻シェフがご紹介します。 「チョコレートと合わせたときにバランスの良い生地の食感」を求めて試行錯誤 クロワッサン生地とチョコレートというシンプルな組み合わせのパン・オ・ショコラ。ダンデライオン・チョコレートで特にこだわっているのは、やはりチョコレートです。「パン・オ・ショコラで使用しているチョコレートは、ドミニカ共和国産のカカオ豆を使っています。味の特徴としては、かなり主張のあるチョコレートになるため、ヘーゼルナッツプラリネを加えることでカカオ本来のフレーバーを引き出しつつ、全体的に優しい味わいになるように工夫しています」プラリネを加えるのは、味のためだけではありません。「ダンデライオン・チョコレートで使用するチョコレートは、カカオときび砂糖のみで作られています。油分や乳脂肪分を一切加えていないので、そのまま広い範囲に味わいを加えたいと考えた時にチョコレート自体の粘性が高く、パン・オ・ショコラにしたときに固くて食べにくくなってしまいました。プラリネを加えたことによって滑らかさが生まれ口当たりが良くなり、うちが表現したいパン・オ・ショコラになります」さらに、クロワッサン生地にもさまざまな研究を重ねています。「クロワッサン生地は、お店によってさまざまな工夫が凝らされていると思いますが、ダンデライオン・チョコレートでもかなり試行錯誤しました。生地の層が詰まりすぎず、かといってフワフワになりすぎないよう、生地を折る回数を当初いろいろ試しました。中に入れるチョコレートがしっかりしている分、生地の目が詰まっていると重たく感じてしまう一方、生地がフワフワでも食べたときの食感がアンバランスになってしまわないように、主役のチョコレートに合うものを目指して、仕上げました。」 サクサク生地と濃厚なチョコレートのハーモニーを楽しんで 毎月5種類をお届けするダンデライオン・チョコレートの「パン詰め合わせ」の中でも人気を誇るのが、このパン・オ・ショコラ。ご購入いただいた方の多くが「チョコレートがおいしい!」とおっしゃってくださいます。「パン詰め合わせ」のパンは急速冷凍してお届けしますので、ご自宅のトースターで温めて、焼き立てのような状態でお召しあがりいただけます。パン・オ・ショコラのサクサクとした生地と濃厚なチョコレートのハーモニーを、ぜひ堪能してみてください。 パン詰め合わせ(7個)¥3,456(税込)朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。

カカオの生産地を知ろう(ワンプゥ, ホンジュラス)

カカオの生産地を知ろう(ワンプゥ, ホンジュラス)

Sold out 生産者:Cacao Direct生産国:ホンジュラス地域:ワンプシルピ事業形態:中央発酵施設を持つ社会的企業カカオ豆:200軒以上のカカオ農家からウェットビーンズを購入発酵方式:並べた木箱乾燥方法:ビニールハウス内の木製乾燥台カカオ豆のフレーバー:キャラメリゼしたナッツ、ココア ホンジュラスはどんな国? ホンジュラス共和国は中央アメリカ中部に位置し、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアに囲まれ、北はカリブ海、南は太平洋に面している国です。国土の面積は約11.2万㎢、日本の約1/3の大きさです。人口は974.6万人(2019年)で、公用語はスペイン語。ちなみに「ホンジュラス」という国名はスペイン語では「オンドゥラス」と発音し、16世紀初頭にコロンブスが来航した際、海が深すぎていかりが降ろせなかったことからスペイン語の「​​hondura(深み)」と称したことに由来するそうです。世界遺産に登録されている未開の熱帯雨林や、世界で最も美しいビーチのひとつに選ばれたこともあるロアタン島、マヤ文明のコパン遺跡など素晴らしい自然や観光名所がありながらも、麻薬の運び屋やギャングが集まり犯罪率が非常に高い「世界一危険な国のひとつ」とも言われる国です。 ホンジュラスのカカオ事情 国の主要産業は​​コーヒー、バナナなどの​​農林水産業で、中でもコーヒーは世界の生産量の4%を占め、国土の大部分が山岳地帯であることから品質の良いコーヒー豆が多いとも言われています。カカオについては、考古学的調査によると数千年もの間栽培されていて、紀元前1150年からはカカオが人類によって消費されていたという説もあります。しかし、1900年代後半になると経済成長やハリケーンなど自然災害の影響を受け、古くからある固有品種は絶滅の危機に瀕します。今ではカカオの生産量は年間約1,500トンと、世界の生産量の約0.04%しかありません。かつては多くの国際団体がこの地域の貧困問題を解決する手段のひとつとしてカカオの栽培に着手してきましたが、カカオは栽培期間が長くすぐに収入に繋がるものではないため、多くの農家がカカオの木や発酵箱とともに置き去りにされてきた歴史もあります。しかし、今ではホンジュラスに古くからある絶滅寸前だった品種を復活させたマヤン・レッドを含め、親木から接木をして農園を復活させる活動が少しずつ増えてきています。【関連記事】●シングルオリジンだからこそ、カカオの「産地」を大切に カカオ・ダイレクトについて カカオ・ダイレクトの創業者ジョージ・シュミットは、アメリカ陸軍としてワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼ばれています)で活動していました。滞在中、カカオ農園の荒れ果てた現状を知ったジョージは、除隊後ワンプシルピに帰還し、自らカカオ農家を一軒一軒訪ね、もう一度カカオの栽培をやらないかと協力を仰ぎました。ホンジュラス東部に位置するワンプシルピは、想像を絶する遠隔地にあります。近隣には1982年に世界自然遺産に登録された「リオ・プラタノ生物圏保護区」がありますが、この地域にはごく限られたアクセスしかなく、カカオ農園に辿り着くにはピパンテという丸太をくり抜いて作ったカヌーに乗り、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡らないといけません。そんな僻地でしたがジョージは諦めずカカオ農家に説得を続け、農家との間に仲介者がいないことを条件に、収穫後の生のカカオ豆(ウェットビーンズ)を購入し、発酵から乾燥、出荷までを行うカカオ・ダイレクトを創設しました。カカオ農家の多くは5ha以下の農地を所有する小規模農家。彼らはウェットビーンズをビニール袋に詰め、カカオ・ダイレクトが受け取る際にその場で現金収入を得ています。お互い直接顔を合わせ取り引きすることで、信頼性とカカオ豆の品質向上に繋がっています。 カカオ・ダイレクトがカカオを通して目指すこと 辺境の地でもあるワンプシルピはほぼ自給自足の生活でしたが、カカオ・ダイレクトはワンプシルピ初の企業体となり、彼らの取り組みによってワンプシルピの生活に紙幣が使われるようになりました。これは大きな変革です。さらに、2016年のCocoa of Excellence(カカオ豆のコンテスト)では見事優勝し、その賞金で学校に屋根と窓を取り付けるなど、地域全体の生活向上に寄与しています。カカオ・ダイレクトは市場価格よりも高い価格(ウェットビーンズで約$3.08/kg)で農家からカカオ豆を購入しています(ちなみに、すでに発酵・乾燥済みのカカオ豆の市場価格が$1.47/kgです)。そのカカオ豆を丁寧に発酵、乾燥することで、高品質のカカオ豆を高価格で販売することができます。Bean to Bar チョコレートで使用するカカオ豆の中では珍しい、全く酸味のない、熱帯雨林を彷彿とさせるミネラル感と土壌感のあるワンプゥ, ホンジュラスのカカオ豆。今では日本、アメリカ、ヨーロッパでもファンの多いカカオ豆になりました。彼らは全ての農家の顔を知っていることはもちろん、カカオ栽培の技術支援や道具のサポートも行い、長期的にカカオ農園をサポートし、更なるカカオ豆の品質向上に取り組んでいます。 ホンジュラスのBean to Bar チョコレートメーカー ・PALATO CHOCOLATE シェフ出身のモニが自国で採れる高品質のカカオ豆を使ってチョコレートを作りたいと思い立ち上げたBean to Bar チョコレートメーカー。ワンプゥ, ホンジュラスのカカオ豆を使用しています。 関連商品...

カカオの生産地を知ろう(ワンプゥ, ホンジュラス)

Sold out 生産者:Cacao Direct生産国:ホンジュラス地域:ワンプシルピ事業形態:中央発酵施設を持つ社会的企業カカオ豆:200軒以上のカカオ農家からウェットビーンズを購入発酵方式:並べた木箱乾燥方法:ビニールハウス内の木製乾燥台カカオ豆のフレーバー:キャラメリゼしたナッツ、ココア ホンジュラスはどんな国? ホンジュラス共和国は中央アメリカ中部に位置し、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアに囲まれ、北はカリブ海、南は太平洋に面している国です。国土の面積は約11.2万㎢、日本の約1/3の大きさです。人口は974.6万人(2019年)で、公用語はスペイン語。ちなみに「ホンジュラス」という国名はスペイン語では「オンドゥラス」と発音し、16世紀初頭にコロンブスが来航した際、海が深すぎていかりが降ろせなかったことからスペイン語の「​​hondura(深み)」と称したことに由来するそうです。世界遺産に登録されている未開の熱帯雨林や、世界で最も美しいビーチのひとつに選ばれたこともあるロアタン島、マヤ文明のコパン遺跡など素晴らしい自然や観光名所がありながらも、麻薬の運び屋やギャングが集まり犯罪率が非常に高い「世界一危険な国のひとつ」とも言われる国です。 ホンジュラスのカカオ事情 国の主要産業は​​コーヒー、バナナなどの​​農林水産業で、中でもコーヒーは世界の生産量の4%を占め、国土の大部分が山岳地帯であることから品質の良いコーヒー豆が多いとも言われています。カカオについては、考古学的調査によると数千年もの間栽培されていて、紀元前1150年からはカカオが人類によって消費されていたという説もあります。しかし、1900年代後半になると経済成長やハリケーンなど自然災害の影響を受け、古くからある固有品種は絶滅の危機に瀕します。今ではカカオの生産量は年間約1,500トンと、世界の生産量の約0.04%しかありません。かつては多くの国際団体がこの地域の貧困問題を解決する手段のひとつとしてカカオの栽培に着手してきましたが、カカオは栽培期間が長くすぐに収入に繋がるものではないため、多くの農家がカカオの木や発酵箱とともに置き去りにされてきた歴史もあります。しかし、今ではホンジュラスに古くからある絶滅寸前だった品種を復活させたマヤン・レッドを含め、親木から接木をして農園を復活させる活動が少しずつ増えてきています。【関連記事】●シングルオリジンだからこそ、カカオの「産地」を大切に カカオ・ダイレクトについて カカオ・ダイレクトの創業者ジョージ・シュミットは、アメリカ陸軍としてワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼ばれています)で活動していました。滞在中、カカオ農園の荒れ果てた現状を知ったジョージは、除隊後ワンプシルピに帰還し、自らカカオ農家を一軒一軒訪ね、もう一度カカオの栽培をやらないかと協力を仰ぎました。ホンジュラス東部に位置するワンプシルピは、想像を絶する遠隔地にあります。近隣には1982年に世界自然遺産に登録された「リオ・プラタノ生物圏保護区」がありますが、この地域にはごく限られたアクセスしかなく、カカオ農園に辿り着くにはピパンテという丸太をくり抜いて作ったカヌーに乗り、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡らないといけません。そんな僻地でしたがジョージは諦めずカカオ農家に説得を続け、農家との間に仲介者がいないことを条件に、収穫後の生のカカオ豆(ウェットビーンズ)を購入し、発酵から乾燥、出荷までを行うカカオ・ダイレクトを創設しました。カカオ農家の多くは5ha以下の農地を所有する小規模農家。彼らはウェットビーンズをビニール袋に詰め、カカオ・ダイレクトが受け取る際にその場で現金収入を得ています。お互い直接顔を合わせ取り引きすることで、信頼性とカカオ豆の品質向上に繋がっています。 カカオ・ダイレクトがカカオを通して目指すこと 辺境の地でもあるワンプシルピはほぼ自給自足の生活でしたが、カカオ・ダイレクトはワンプシルピ初の企業体となり、彼らの取り組みによってワンプシルピの生活に紙幣が使われるようになりました。これは大きな変革です。さらに、2016年のCocoa of Excellence(カカオ豆のコンテスト)では見事優勝し、その賞金で学校に屋根と窓を取り付けるなど、地域全体の生活向上に寄与しています。カカオ・ダイレクトは市場価格よりも高い価格(ウェットビーンズで約$3.08/kg)で農家からカカオ豆を購入しています(ちなみに、すでに発酵・乾燥済みのカカオ豆の市場価格が$1.47/kgです)。そのカカオ豆を丁寧に発酵、乾燥することで、高品質のカカオ豆を高価格で販売することができます。Bean to Bar チョコレートで使用するカカオ豆の中では珍しい、全く酸味のない、熱帯雨林を彷彿とさせるミネラル感と土壌感のあるワンプゥ, ホンジュラスのカカオ豆。今では日本、アメリカ、ヨーロッパでもファンの多いカカオ豆になりました。彼らは全ての農家の顔を知っていることはもちろん、カカオ栽培の技術支援や道具のサポートも行い、長期的にカカオ農園をサポートし、更なるカカオ豆の品質向上に取り組んでいます。 ホンジュラスのBean to Bar チョコレートメーカー ・PALATO CHOCOLATE シェフ出身のモニが自国で採れる高品質のカカオ豆を使ってチョコレートを作りたいと思い立ち上げたBean to Bar チョコレートメーカー。ワンプゥ, ホンジュラスのカカオ豆を使用しています。 関連商品...

カカオの生産地を知ろう(アンバンジャ, マダガスカル)

カカオの生産地を知ろう(アンバンジャ, マダガスカル)

Sold out 生産者:ベジョーホ農園生産国:マダガスカル地域:サンビラノ・バレー事業形態:私有地の農園と発酵施設カカオ豆:私有地で栽培発酵方式:4段のひな壇式発酵箱乾燥方法:木製の乾燥台とセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:甘い果実、酸味のある乳製品 マダガスカルはどんな国? マダガスカル共和国はアフリカ大陸の東海岸から400km離れた島国で、島国としては世界で4番目の大きさ(約59万㎢で日本の面積の約1.6倍)です。人口は2,697万人(2019年)で、日本の約0.19倍になります。「星の王子様」にも登場するバオバブの並木道やドリームワークスの映画でもおなじみ、大自然に囲まれて動植物が豊かに生息する島には、マダガスカルのみに生息する固有種が約8割を占めるとも言われています。公用語はマダガスカル語の他にフランスの植民地であったことからフランス語、そして2007年からは英語も公用語に加わりました。ちなみに、マダガスカルの地形は左足の形をしていますが、これは神が地球を創造する際、最初に左足を踏み込んだ場所がマダガスカルであったため、という言い伝えがあり、マダガスカルは別名「神の左足」とも表されるそうです。 マダガスカルのカカオ事情 国の主要産業は農林水産業、鉱山業、観光業で、その中でカカオは世界の生産量第22位(約0.16%)と決して多くはありません(2019年:約11トン)。マダガスカルというとバニラビーンズが有名ですが、他にもコーヒー、そして意外にも米が主要作物となっています。マダガスカルにカカオが持ち込まれたのは1800年代、フランスの植民地としてカカオの栽培が始まりました。多くは小さな家族経営の農園ですが、中には自身のカカオ農園でカカオを栽培し、収穫したものを発酵から乾燥してカカオ豆に加工する施設、そしてチョコレートを作る製造施設まで併設している場合もあります。マダガスカル産カカオは、一度食べたら忘れられないフルーティーな酸味が特徴で、その品質の高さから世界中の多くのBean to Bar チョコレートメーカーが好んで購入する産地となっています。 ベジョーホ農園について ベジョーホ農園があるサンビラノ・バレーはマダガスカルの北西に位置し、マダガスカルのカカオ生産では有名な地域です。多くのカカオ農園は個人経営で、何世代にも渡って続く昔ながらの農法でカカオを育てています。ベジョーホ農園は1920年代からカカオを栽培しており、樹齢80年以上の木々で覆われた600ヘクタールの土地からなる、単一農園としては規模の大きい農園です。バーティル・アケッソンズ氏が運営するこの農園では、カカオの収穫後の工程で重要視している点が2つあります。一つは、収穫したカカオをすぐに発酵作業に移すこと。カカオは収穫後腐敗しやすいため、収穫後1時間以内に発酵箱に移しています。これは農園と発酵施設が同じ場所にあるからこそ実現することで、他の農園では発酵施設まで数時間かかる場合もあります。そしてもう一つは、カカオ豆の乾燥です。マダガスカルの強い直射日光で日干しすることで、発酵によって出来た酢酸が揮発する前にカカオ豆自体が乾燥し、独特の鮮やかでフルーティーな酸味を生み出しています。 ベジョーホ農園が目指すカカオ産業 ベジョーホ農園のカカオ豆は、毎年フルーツのような味わいとパンチのある酸味が特徴ですが、袋ごとのフレーバーのばらつきがなく、とても安定しています。バーティルがカカオ生産を始めた頃は、多くのチョコレートメーカーが「チョコレートらしい」味わいを求めていました。しかし、今ではその個性的で魅力的なカカオ豆のフレーバーに多くのチョコレートメーカーが惚れ込み、このカカオ豆で作ったチョコレートを初めて食べてクラフトチョコレートの世界に飛び込んだメーカーもいるほどです。そして、このような個性的なフレーバーを持つカカオ豆の需要があることを知り、他のカカオ生産者たちも個性ある味わいを持つカカオの開発を始めるようになりました。このような点からも、バーティルはBean to Bar チョコレート業界においてパイオニア的存在と言えます。現在マダガスカル以外の国々でも様々なプロジェクトに携わるバーティル。今後カカオ業界にどのような影響を与えるか、とても楽しみです。 マダガスカルのBean to Bar チョコレートメーカー AKKESON’S ベジョーホ農園を経営するバーティル・アケッソンズのチョコレートブランド。自身の農園で収穫したマダガスカル産カカオはもちろん、中米、アジアのカカオ豆を使用したチョコレートも製造しています。日本での購入先はこちら。 関連商品 アンバンジャ, マダガスカル 70%¥1,400(税込)〜 マダガスカル北岸にあるバーティル・アケッソンズのベジョーホ農園で2017年に収穫されたカカオ豆です。初めて開発に携わったリリーは、やや強めのローストをすることで、南国への旅を思わせる明るくてトロピカルな果実味を引き出しました。ハーブティーや甘めの白ワインとよく合います。 チョコレートバー各種¥1,400(税込)〜 シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。 【他の産地の記事】・ハシエンダ・アズール,...

カカオの生産地を知ろう(アンバンジャ, マダガスカル)

Sold out 生産者:ベジョーホ農園生産国:マダガスカル地域:サンビラノ・バレー事業形態:私有地の農園と発酵施設カカオ豆:私有地で栽培発酵方式:4段のひな壇式発酵箱乾燥方法:木製の乾燥台とセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:甘い果実、酸味のある乳製品 マダガスカルはどんな国? マダガスカル共和国はアフリカ大陸の東海岸から400km離れた島国で、島国としては世界で4番目の大きさ(約59万㎢で日本の面積の約1.6倍)です。人口は2,697万人(2019年)で、日本の約0.19倍になります。「星の王子様」にも登場するバオバブの並木道やドリームワークスの映画でもおなじみ、大自然に囲まれて動植物が豊かに生息する島には、マダガスカルのみに生息する固有種が約8割を占めるとも言われています。公用語はマダガスカル語の他にフランスの植民地であったことからフランス語、そして2007年からは英語も公用語に加わりました。ちなみに、マダガスカルの地形は左足の形をしていますが、これは神が地球を創造する際、最初に左足を踏み込んだ場所がマダガスカルであったため、という言い伝えがあり、マダガスカルは別名「神の左足」とも表されるそうです。 マダガスカルのカカオ事情 国の主要産業は農林水産業、鉱山業、観光業で、その中でカカオは世界の生産量第22位(約0.16%)と決して多くはありません(2019年:約11トン)。マダガスカルというとバニラビーンズが有名ですが、他にもコーヒー、そして意外にも米が主要作物となっています。マダガスカルにカカオが持ち込まれたのは1800年代、フランスの植民地としてカカオの栽培が始まりました。多くは小さな家族経営の農園ですが、中には自身のカカオ農園でカカオを栽培し、収穫したものを発酵から乾燥してカカオ豆に加工する施設、そしてチョコレートを作る製造施設まで併設している場合もあります。マダガスカル産カカオは、一度食べたら忘れられないフルーティーな酸味が特徴で、その品質の高さから世界中の多くのBean to Bar チョコレートメーカーが好んで購入する産地となっています。 ベジョーホ農園について ベジョーホ農園があるサンビラノ・バレーはマダガスカルの北西に位置し、マダガスカルのカカオ生産では有名な地域です。多くのカカオ農園は個人経営で、何世代にも渡って続く昔ながらの農法でカカオを育てています。ベジョーホ農園は1920年代からカカオを栽培しており、樹齢80年以上の木々で覆われた600ヘクタールの土地からなる、単一農園としては規模の大きい農園です。バーティル・アケッソンズ氏が運営するこの農園では、カカオの収穫後の工程で重要視している点が2つあります。一つは、収穫したカカオをすぐに発酵作業に移すこと。カカオは収穫後腐敗しやすいため、収穫後1時間以内に発酵箱に移しています。これは農園と発酵施設が同じ場所にあるからこそ実現することで、他の農園では発酵施設まで数時間かかる場合もあります。そしてもう一つは、カカオ豆の乾燥です。マダガスカルの強い直射日光で日干しすることで、発酵によって出来た酢酸が揮発する前にカカオ豆自体が乾燥し、独特の鮮やかでフルーティーな酸味を生み出しています。 ベジョーホ農園が目指すカカオ産業 ベジョーホ農園のカカオ豆は、毎年フルーツのような味わいとパンチのある酸味が特徴ですが、袋ごとのフレーバーのばらつきがなく、とても安定しています。バーティルがカカオ生産を始めた頃は、多くのチョコレートメーカーが「チョコレートらしい」味わいを求めていました。しかし、今ではその個性的で魅力的なカカオ豆のフレーバーに多くのチョコレートメーカーが惚れ込み、このカカオ豆で作ったチョコレートを初めて食べてクラフトチョコレートの世界に飛び込んだメーカーもいるほどです。そして、このような個性的なフレーバーを持つカカオ豆の需要があることを知り、他のカカオ生産者たちも個性ある味わいを持つカカオの開発を始めるようになりました。このような点からも、バーティルはBean to Bar チョコレート業界においてパイオニア的存在と言えます。現在マダガスカル以外の国々でも様々なプロジェクトに携わるバーティル。今後カカオ業界にどのような影響を与えるか、とても楽しみです。 マダガスカルのBean to Bar チョコレートメーカー AKKESON’S ベジョーホ農園を経営するバーティル・アケッソンズのチョコレートブランド。自身の農園で収穫したマダガスカル産カカオはもちろん、中米、アジアのカカオ豆を使用したチョコレートも製造しています。日本での購入先はこちら。 関連商品 アンバンジャ, マダガスカル 70%¥1,400(税込)〜 マダガスカル北岸にあるバーティル・アケッソンズのベジョーホ農園で2017年に収穫されたカカオ豆です。初めて開発に携わったリリーは、やや強めのローストをすることで、南国への旅を思わせる明るくてトロピカルな果実味を引き出しました。ハーブティーや甘めの白ワインとよく合います。 チョコレートバー各種¥1,400(税込)〜 シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。 【他の産地の記事】・ハシエンダ・アズール,...

抽選でアイスクリーム&ソルベをプレゼント!公式Twitterにて「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」キャンペーン開催!

抽選でアイスクリーム&ソルベをプレゼント!公式Twitterにて「#ダンデライオン・チョコレー...

Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントで、「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」キャンペーンを開催いたします。暦の上では立秋を迎えましたが、いまだ残暑の厳しい毎日。暑い日は、冷たくておいしいものが食べたくなりますよね。そこで、Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントでは、「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」と題しキャンペーンを開催。「アイスを食べる際のお好きなシチュエーション」をTwitterにご投稿いただいた中から選ばれた3名の方に、9月8日(水)にアイスクリーム&ソルベ(6個セット)をお届けいたします!※詳しい情報に関しましては、Dandelion Chocolate Japan公式Twitterアカウントと、こちらのページで逐次更新いたしますのでお見逃しなく。【キャンペーン概要】■応募方法
①Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントをフォロー。アイスを食べる際のお好きなシチュエーションを記入し、ハッシュタグ「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」を付けて、引用リツイートで応募完了となります。
②応募いただいた方の中から抽選で3名さまに、9月8日(水)に「アイスクリーム&ソルベ(6個セット)」をプレゼントいたします。■応募期間
2021年8月20日(金)~8月29日(日)23:59まで
※上記期間内にフォロー、キャンペーンに参加いただいたアカウントが選考の対象です。■応募場所
Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウント「@DandelionChocoJ」■賞品
アイスクリーム&ソルベ(6個セット)https://dandelionchocolate.jp/products/ice02■当選発表と連絡方法について
①応募期間終了後、厳正なる審査の結果、当選した方に公式Twitterアカウントよりダイレクトメールをお送りいたします。
②受付期間内に当選ダイレクトメールに必要事項をご記入いただき送信後、当選確定とさせていただきます。■応募規約
ご応募資格 / 規約( 必ずご確認下さい )この規約は、Dandelion Chocolate Japan 株式会社(@DandelionChocoJ)が展開する「##アイスクリーム&ソルベで残暑を乗り切ろう」キャンペーンに適用されるものです。
・ご応募は期間中お一人さま1回限りとさせていただきます。
・日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。・ご応募の際のインターネット接続料および通信費等はご自身のご負担になります。
・本キャンペーンの参加は、応募者自らの判断と責任において行うものとし、応募に際して応募者に何らかの障害が生じた場合、当社の故意または重過失に起因するものを除きその責任を一切負いません。
・やむを得ない事情により、賞品の内容等が変更になる場合があります。
・本キャンペーンに掲載される全ての内容(文章・画像等)に関する権利は、当社ないしその委託先等が著作権等の知的財産権、またはその使用権その他の権利を有しております。応募のためにリツイートをされる場合および著作権法で認められている範囲を超えて、本キャンペーンに掲載されているコンテンツを著作権者に無断で使用することはできません。■注意事項(必ずご確認下さい)
本キャンペーンの運営を事前の予告なく中断・中止・終了する場合があります。又本キャンペーンに掲載されている内容を変更する場合があります。あらかじめご了承願います。これらの中断・中止・変更・終了等によってお客様に生じた損害について、当社は一切の責任を負いません
。・応募規約の内容は変更されることがあります。その際は、随時、本サイト上で告知いたしますので、最新の内容をご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
・抽選の結果、当選者なしとなる場合がございます。
・Twitterキャンペーン実施についてのガイドラインに基づき、1日に複数回応募した場合は無効となります。
・ご応募いただいた内容に関しての有効・無効の問合せや当落についてのお問合せはお受けしておりません。
・諸事情により賞品の発送が遅れる場合がございますので、ご了承願います。
・Twitterのダイレクトメールが解放されていない場合など、お客さまの都合によりダイレクトメールを送信できない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。
■その他
・本キャンペーンは、Twitter 社の提供・協賛によるものではありません。
・お預かりした個人情報は、当社のプライバシーポリシーに基づき利用いたします。
【本キャンペーンに関するお問い合わせ先】Dandelion Chocolate Japan SNS担当 sns@dandelionchocolate.co.jp
※ 土日祝日は対応しておりませんのでご了承ください。

抽選でアイスクリーム&ソルベをプレゼント!公式Twitterにて「#ダンデライオン・チョコレー...

Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントで、「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」キャンペーンを開催いたします。暦の上では立秋を迎えましたが、いまだ残暑の厳しい毎日。暑い日は、冷たくておいしいものが食べたくなりますよね。そこで、Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントでは、「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」と題しキャンペーンを開催。「アイスを食べる際のお好きなシチュエーション」をTwitterにご投稿いただいた中から選ばれた3名の方に、9月8日(水)にアイスクリーム&ソルベ(6個セット)をお届けいたします!※詳しい情報に関しましては、Dandelion Chocolate Japan公式Twitterアカウントと、こちらのページで逐次更新いたしますのでお見逃しなく。【キャンペーン概要】■応募方法
①Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウントをフォロー。アイスを食べる際のお好きなシチュエーションを記入し、ハッシュタグ「#ダンデライオン・チョコレートのアイスクリームで残暑を乗り切ろう」を付けて、引用リツイートで応募完了となります。
②応募いただいた方の中から抽選で3名さまに、9月8日(水)に「アイスクリーム&ソルベ(6個セット)」をプレゼントいたします。■応募期間
2021年8月20日(金)~8月29日(日)23:59まで
※上記期間内にフォロー、キャンペーンに参加いただいたアカウントが選考の対象です。■応募場所
Dandelion Chocolate Japan 公式Twitterアカウント「@DandelionChocoJ」■賞品
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①応募期間終了後、厳正なる審査の結果、当選した方に公式Twitterアカウントよりダイレクトメールをお送りいたします。
②受付期間内に当選ダイレクトメールに必要事項をご記入いただき送信後、当選確定とさせていただきます。■応募規約
ご応募資格 / 規約( 必ずご確認下さい )この規約は、Dandelion Chocolate Japan 株式会社(@DandelionChocoJ)が展開する「##アイスクリーム&ソルベで残暑を乗り切ろう」キャンペーンに適用されるものです。
・ご応募は期間中お一人さま1回限りとさせていただきます。
・日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。・ご応募の際のインターネット接続料および通信費等はご自身のご負担になります。
・本キャンペーンの参加は、応募者自らの判断と責任において行うものとし、応募に際して応募者に何らかの障害が生じた場合、当社の故意または重過失に起因するものを除きその責任を一切負いません。
・やむを得ない事情により、賞品の内容等が変更になる場合があります。
・本キャンペーンに掲載される全ての内容(文章・画像等)に関する権利は、当社ないしその委託先等が著作権等の知的財産権、またはその使用権その他の権利を有しております。応募のためにリツイートをされる場合および著作権法で認められている範囲を超えて、本キャンペーンに掲載されているコンテンツを著作権者に無断で使用することはできません。■注意事項(必ずご確認下さい)
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。・応募規約の内容は変更されることがあります。その際は、随時、本サイト上で告知いたしますので、最新の内容をご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
・抽選の結果、当選者なしとなる場合がございます。
・Twitterキャンペーン実施についてのガイドラインに基づき、1日に複数回応募した場合は無効となります。
・ご応募いただいた内容に関しての有効・無効の問合せや当落についてのお問合せはお受けしておりません。
・諸事情により賞品の発送が遅れる場合がございますので、ご了承願います。
・Twitterのダイレクトメールが解放されていない場合など、お客さまの都合によりダイレクトメールを送信できない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。
■その他
・本キャンペーンは、Twitter 社の提供・協賛によるものではありません。
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※ 土日祝日は対応しておりませんのでご了承ください。

カカオの生産地を知ろう(コスタ・エスメラルダス, エクアドル)

カカオの生産地を知ろう(コスタ・エスメラルダス, エクアドル)

Sold out 生産者:Costa Esmeraldas生産国:エクアドル地域:アタカメス事業形態:私有地の農園と発酵施設カカオ豆:私有地で栽培発酵方式:5段のひな壇式発酵箱乾燥方法:メッシュの乾燥台とビニールハウス内のセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:チョコレートファッジ、甘いフルーツ エクアドルはどんな国? 南アメリカ大陸の北西部、コロンビアとペルーに接し、西は太平洋に面している赤道直下の国です。国土の面積は約25.6万㎢で、日本の本州と九州を合わせた広さ。人口は1,737万人(2019年)で、日本の約1/10になります。国土の中央をアンデス山脈が縦断しており、その両側に盆地があります。そのため気候も複雑で、標高などによって4つの地域に分類されており、中央のアンデス山脈が縦断する地域である「シエラ」、太平洋に面する亜熱帯低地である「コスタ」、東部のアマゾン川上流熱帯雨林が広がる地域である「オリエンテ」、そしてガラパゴス諸島、となっています。公用語はスペイン語、ちなみに「エクアドル」という名前はスペイン語で「赤道」という意味だそうです。 エクアドルのカカオ事情 国の主要産業は石油などの鉱業、農業、水産業と言われていますが、その中でカカオは世界の生産量第5位(約5%)、南米では最もカカオ豆の生産量が多い国です(2019年:284千トン)。現在の考古学的研究によると、実はカカオの起源はエクアドルと言われています。そんなエクアドルにはアリバ・ナシオナルという独特のフローラルな香りが特徴であるエクアドル固有の品種があります。しかし今から50年ほど前、ある農学者によってCCN-51という改良品種が開発されたことで、エクアドルのカカオ生産は一変します。CCN-51は大きな実をつける分その中の種の数も多く、また病害虫の耐性が強いため、生産性の高い品種です。同じカカオを育てるなら収益性の高い品種を育てたいと、アリバ・ナシオナル種からCNN-51に乗り換える農家が増え、アリバ・ナシオナル種は一時衰退の一途をたどっていました。エクアドルの固有種に立ち返り栽培に尽力する生産者や、CNN-51をより美味しく加工しスベシャルティカカオとして販売する生産者など、エクアドル全体のカカオの品質価値向上に努める生産者が多くいます。一口に「エクアドル産カカオ」と言ってもフレーバーがそれぞれ異なるため、どんな生産者かまで知ることで、よりそのカカオの味わいを深く感じることができるでしょう。 コスタ・エスメラルダスについて コスタ・エスメラルダスの「コスタ」は「海岸」の意味。エクアドルの北端、海岸沿いに位置するエスメラルダス郡に、サラザール一家が10年ほど前に土地を購入し始めた、家族経営のカカオ生産者です。手付かずの土地から始めたカカオ栽培は苦難の連続でした。道路も整備されていない乾燥した牧草地は決してカカオを栽培するのに適した土地ではなく、小さな農園では適切なアドバイスを受けることも難しく、サラザール家は一時農園を手放すことを考えなくてはいけなくなるほどひどい赤字状態になりました。しかし、サラザール家の息子フレディが経営に参画したことで、状況が少しずつ改善されました。フレディはビジネススクールで学んだことを農園経営に当てはめ、農園のマネージメント強化と栽培技術や知識の向上に努めました。土作りから発酵に至るまで研究を重ね、現在はCCN-51をコモディティカカオとして、ネオ・ナシオナル種(アリバ・ナシオナルと、病気に強く生産性の高い品種の掛け合わせ)をスペシャルティカカオとして栽培・加工し、両方を育てながら、カカオ豆の品質向上と、農園の長期安定化に取り組んでいます。若くしてコスタ・エスメラルダスの取締役で農場長も務めるフレディのカカオ豆は毎年安定した品質とフレーバーで、多くの努力を重ねたからこそ生まれる自信みなぎる味わいに、私たちも魅了されています。 コスタ・エスメラルダスが目指すカカオ農園 フレディは自らの事業を進める上で、周囲のコミュニティと共存共生することを最も大事にしています。例えば、現在も土地の一部でバナナや柑橘類を生産しているほか、野生動植物の繁殖地となっている原生林も残しています。2017年に農園を拡大した際には、周囲の環境への影響を細かく分析し、またチョコレートメーカーが将来必要になるであろうカカオの品種を選定するなど、周囲で関わる全ての人たちにとって良い結果が生まれるように配慮しています。発酵の専門家ダン・オドハティが設計した理想的な発酵・乾燥施設から生まれるフレディのカカオ豆は、安定的かつ繊細で複雑な香りを持ち合わせており、海外の多くのチョコレートメーカーから愛されるカカオ豆となっています。 エクアドルのBean to Bar チョコレートメーカー ・PACARIエクアドルにチョコレートの歴史を変えることを目標として” Santiago Peralta”と” Carla Barbotó”によって2002年に作成された家族経営の会社です。直接取引で仕入れたカカオ豆を使用し、エクアドルの中でも産地の異なるもの、また様々なフレーバー展開も楽しめます。日本での購入先はこちら。 関連商品 コスタ・エスメラルダス, エクアドル 70%¥1,400(税込)〜エクアドル北岸に近いフレディ・サラザールの農園で作られたカカオ豆です。開発を担当したエリックはこの農園を訪れた際、収穫から乾燥に至る品質へのこだわりに感銘を受け、こってりとした甘みと果実味を感じる味わいに仕上げました。軽めか重めのビールとのペアリングがおすすめです。 チョコレートバー各種¥1,400(税込)〜シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。 【他の産地の記事】・ハシエンダ・アズール, コスタリカ・アンバンジャ, マダガスカル・ワンプゥ, ホンジュラス...

カカオの生産地を知ろう(コスタ・エスメラルダス, エクアドル)

Sold out 生産者:Costa Esmeraldas生産国:エクアドル地域:アタカメス事業形態:私有地の農園と発酵施設カカオ豆:私有地で栽培発酵方式:5段のひな壇式発酵箱乾燥方法:メッシュの乾燥台とビニールハウス内のセメントのパティオカカオ豆のフレーバー:チョコレートファッジ、甘いフルーツ エクアドルはどんな国? 南アメリカ大陸の北西部、コロンビアとペルーに接し、西は太平洋に面している赤道直下の国です。国土の面積は約25.6万㎢で、日本の本州と九州を合わせた広さ。人口は1,737万人(2019年)で、日本の約1/10になります。国土の中央をアンデス山脈が縦断しており、その両側に盆地があります。そのため気候も複雑で、標高などによって4つの地域に分類されており、中央のアンデス山脈が縦断する地域である「シエラ」、太平洋に面する亜熱帯低地である「コスタ」、東部のアマゾン川上流熱帯雨林が広がる地域である「オリエンテ」、そしてガラパゴス諸島、となっています。公用語はスペイン語、ちなみに「エクアドル」という名前はスペイン語で「赤道」という意味だそうです。 エクアドルのカカオ事情 国の主要産業は石油などの鉱業、農業、水産業と言われていますが、その中でカカオは世界の生産量第5位(約5%)、南米では最もカカオ豆の生産量が多い国です(2019年:284千トン)。現在の考古学的研究によると、実はカカオの起源はエクアドルと言われています。そんなエクアドルにはアリバ・ナシオナルという独特のフローラルな香りが特徴であるエクアドル固有の品種があります。しかし今から50年ほど前、ある農学者によってCCN-51という改良品種が開発されたことで、エクアドルのカカオ生産は一変します。CCN-51は大きな実をつける分その中の種の数も多く、また病害虫の耐性が強いため、生産性の高い品種です。同じカカオを育てるなら収益性の高い品種を育てたいと、アリバ・ナシオナル種からCNN-51に乗り換える農家が増え、アリバ・ナシオナル種は一時衰退の一途をたどっていました。エクアドルの固有種に立ち返り栽培に尽力する生産者や、CNN-51をより美味しく加工しスベシャルティカカオとして販売する生産者など、エクアドル全体のカカオの品質価値向上に努める生産者が多くいます。一口に「エクアドル産カカオ」と言ってもフレーバーがそれぞれ異なるため、どんな生産者かまで知ることで、よりそのカカオの味わいを深く感じることができるでしょう。 コスタ・エスメラルダスについて コスタ・エスメラルダスの「コスタ」は「海岸」の意味。エクアドルの北端、海岸沿いに位置するエスメラルダス郡に、サラザール一家が10年ほど前に土地を購入し始めた、家族経営のカカオ生産者です。手付かずの土地から始めたカカオ栽培は苦難の連続でした。道路も整備されていない乾燥した牧草地は決してカカオを栽培するのに適した土地ではなく、小さな農園では適切なアドバイスを受けることも難しく、サラザール家は一時農園を手放すことを考えなくてはいけなくなるほどひどい赤字状態になりました。しかし、サラザール家の息子フレディが経営に参画したことで、状況が少しずつ改善されました。フレディはビジネススクールで学んだことを農園経営に当てはめ、農園のマネージメント強化と栽培技術や知識の向上に努めました。土作りから発酵に至るまで研究を重ね、現在はCCN-51をコモディティカカオとして、ネオ・ナシオナル種(アリバ・ナシオナルと、病気に強く生産性の高い品種の掛け合わせ)をスペシャルティカカオとして栽培・加工し、両方を育てながら、カカオ豆の品質向上と、農園の長期安定化に取り組んでいます。若くしてコスタ・エスメラルダスの取締役で農場長も務めるフレディのカカオ豆は毎年安定した品質とフレーバーで、多くの努力を重ねたからこそ生まれる自信みなぎる味わいに、私たちも魅了されています。 コスタ・エスメラルダスが目指すカカオ農園 フレディは自らの事業を進める上で、周囲のコミュニティと共存共生することを最も大事にしています。例えば、現在も土地の一部でバナナや柑橘類を生産しているほか、野生動植物の繁殖地となっている原生林も残しています。2017年に農園を拡大した際には、周囲の環境への影響を細かく分析し、またチョコレートメーカーが将来必要になるであろうカカオの品種を選定するなど、周囲で関わる全ての人たちにとって良い結果が生まれるように配慮しています。発酵の専門家ダン・オドハティが設計した理想的な発酵・乾燥施設から生まれるフレディのカカオ豆は、安定的かつ繊細で複雑な香りを持ち合わせており、海外の多くのチョコレートメーカーから愛されるカカオ豆となっています。 エクアドルのBean to Bar チョコレートメーカー ・PACARIエクアドルにチョコレートの歴史を変えることを目標として” Santiago Peralta”と” Carla Barbotó”によって2002年に作成された家族経営の会社です。直接取引で仕入れたカカオ豆を使用し、エクアドルの中でも産地の異なるもの、また様々なフレーバー展開も楽しめます。日本での購入先はこちら。 関連商品 コスタ・エスメラルダス, エクアドル 70%¥1,400(税込)〜エクアドル北岸に近いフレディ・サラザールの農園で作られたカカオ豆です。開発を担当したエリックはこの農園を訪れた際、収穫から乾燥に至る品質へのこだわりに感銘を受け、こってりとした甘みと果実味を感じる味わいに仕上げました。軽めか重めのビールとのペアリングがおすすめです。 チョコレートバー各種¥1,400(税込)〜シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。 【他の産地の記事】・ハシエンダ・アズール, コスタリカ・アンバンジャ, マダガスカル・ワンプゥ, ホンジュラス...