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カカオとビールが溶け合うコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」開発者インタビュー

カカオとビールが溶け合うコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」...

コエドブルワリーとダンデライオン・チョコレートの冬の風物詩となっているコラボレーションビールも、今年で5回目になりました。今年はどんなビールが発売されるか、毎年楽しみにしてくださっている方も多く、私たちも年々おいしさと奥深さが増していくコラボレーションビールの出来上がりにワクワクしています。今回、一昨年からこのコラボレーションビールの開発を担当しているCOEDO クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんに、商品開発の想いやこだわりをインタビューしました。   【関連記事】 クラフトビールと、チョコレートと(第4弾) チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 今年のコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」はどんなビール? 毎年何か新しい挑戦を続けているこのコラボレーションビール。今年はこれまで使ったことのない、カカオパルプ(カカオの果肉部分)を使用することにしました。 藤咲:当初はカカオを丸ごと(カカオハスク、パルプ、カカオニブ、チョコレート)使用したビールはどうか、という提案もいただきました。 そのなかで、まだ扱ったことのないカカオパルプを主役に添えたビールを作ろう、と決めました。 ビールのスタイルはコラボレーションを始めてから初となるサワービール。カカオパルプの甘酸っぱい雰囲気と合いそうなスタイルを探した結果、サワースタイルになりました。 藤咲:カカオパルプに合わせて、カカオニブはグアテマラ産のものを選びました。カカオパルプの甘酸っぱさに、深みとコクを与えるようなものがいいなと思い、白ワインやヨーグルトのような特徴を持つグアテマラ産カカオを選びました。また、このビールに対する私のイメージのなかに、フランダースレッド(樽熟成したサワーエールの一種)があり、カカオニブから樽熟成のような雰囲気が出せたらいいなと思いました。 想像を巡らせ手間暇かけた、愛着のあるビール ビールは樽の大きさや仕込み方法により、試作したものを実際の生産で忠実に再現することは難しいそうです。藤咲さんは、既存のビールを元にカカオパルプの使用量を検討しながら、今回のビールのイメージを具現化してきました。 藤咲:カカオニブの抽出方法については、今までは発酵後にカカオニブを入れていましたが、そうするとカカオニブの味わいが全面に出てきてしまうと考えました。そこで、今回はあえてカカオニブの使用量を減らし、仕込み段階で投入することで、カカオの香りをほのかに出しつつ、甘渋酸っぱいカカオニブの味を抽出するようにしました。 また、今回選んだモルトや酵母を使用する際、難しかったと感じるところもあったそうです。 藤咲:濃色のモルトを組み合わせることで、ビールの色から甘酸っぱさを想起させる、きれいな赤色にしたかったのですが、最終的に茶色に近い赤になりました。これはこれで良い色ですが、なかなか難しかったですね。また、今回はフィリーサワーという酵母を使用しましたが、この酵母は発酵がゆっくり進むため最後まで問題なく発酵するか、終了するまで目が離せませんでした。でも手がかかった分、愛着が湧きました! 落ち着きのある雰囲気と甘酸っぱいものを合わせて 全体的にさっぱりとして酸味がしっかりあり、カカオの風味も感じられる今回のビール。藤咲さんにおすすめのペアリングを伺いました。 藤咲:酸味があるので甘いチョコレートとはもちろん、チーズケーキやチーズとも相性が良さそうな気がします。あとはドライフルーツやスペアリブ、魚介のマリネ、甘酸っぱいものとは合いそうです。   ビールの味わいからイメージする、おすすめのシチュエーションも教えていただきました。 藤咲:個人的には全体的に落ち着きのある雰囲気が合いそうだと思います。落ち葉の散っている公園や仕事終わりのこたつ、ビアパブの3杯目、ゆったりとしたワインバル、昼間のカフェなど・・・。   とても具体的なイメージで、今の時期にもぴったりなビールになりました。最後に、出来上がりの満足度と感想を伺いました。 藤咲:ばっちり狙い通りというわけではなかったのですが、新しい試みとしてはおもしろいものができたと思います。かなりさっぱりとした酸味が感じられる仕上がりになっているので、個人的にはもう少しカカオパルプの味わいが強かったり、甘みを残して酸味とバランスを取ったりしても良かったと思いました。アロマに関しては、注ぎたてはカカオニブの香りから始まり、3分ほどでカカオパルプのアロマが立ってくる印象です。   カカオの実(カカオポッド)から、カカオパルプやカカオニブ、ビールが溶け合いながら完成した、というイメージから命名された「Melting Pod(メルティングポッド)」。藤咲さんはセーヌ川の日没や茜色の夕日の情景を思い描いたそうです。...

カカオとビールが溶け合うコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」...

コエドブルワリーとダンデライオン・チョコレートの冬の風物詩となっているコラボレーションビールも、今年で5回目になりました。今年はどんなビールが発売されるか、毎年楽しみにしてくださっている方も多く、私たちも年々おいしさと奥深さが増していくコラボレーションビールの出来上がりにワクワクしています。今回、一昨年からこのコラボレーションビールの開発を担当しているCOEDO クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんに、商品開発の想いやこだわりをインタビューしました。   【関連記事】 クラフトビールと、チョコレートと(第4弾) チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 今年のコラボレーションビール「Melting Pod(メルティングポッド)」はどんなビール? 毎年何か新しい挑戦を続けているこのコラボレーションビール。今年はこれまで使ったことのない、カカオパルプ(カカオの果肉部分)を使用することにしました。 藤咲:当初はカカオを丸ごと(カカオハスク、パルプ、カカオニブ、チョコレート)使用したビールはどうか、という提案もいただきました。 そのなかで、まだ扱ったことのないカカオパルプを主役に添えたビールを作ろう、と決めました。 ビールのスタイルはコラボレーションを始めてから初となるサワービール。カカオパルプの甘酸っぱい雰囲気と合いそうなスタイルを探した結果、サワースタイルになりました。 藤咲:カカオパルプに合わせて、カカオニブはグアテマラ産のものを選びました。カカオパルプの甘酸っぱさに、深みとコクを与えるようなものがいいなと思い、白ワインやヨーグルトのような特徴を持つグアテマラ産カカオを選びました。また、このビールに対する私のイメージのなかに、フランダースレッド(樽熟成したサワーエールの一種)があり、カカオニブから樽熟成のような雰囲気が出せたらいいなと思いました。 想像を巡らせ手間暇かけた、愛着のあるビール ビールは樽の大きさや仕込み方法により、試作したものを実際の生産で忠実に再現することは難しいそうです。藤咲さんは、既存のビールを元にカカオパルプの使用量を検討しながら、今回のビールのイメージを具現化してきました。 藤咲:カカオニブの抽出方法については、今までは発酵後にカカオニブを入れていましたが、そうするとカカオニブの味わいが全面に出てきてしまうと考えました。そこで、今回はあえてカカオニブの使用量を減らし、仕込み段階で投入することで、カカオの香りをほのかに出しつつ、甘渋酸っぱいカカオニブの味を抽出するようにしました。 また、今回選んだモルトや酵母を使用する際、難しかったと感じるところもあったそうです。 藤咲:濃色のモルトを組み合わせることで、ビールの色から甘酸っぱさを想起させる、きれいな赤色にしたかったのですが、最終的に茶色に近い赤になりました。これはこれで良い色ですが、なかなか難しかったですね。また、今回はフィリーサワーという酵母を使用しましたが、この酵母は発酵がゆっくり進むため最後まで問題なく発酵するか、終了するまで目が離せませんでした。でも手がかかった分、愛着が湧きました! 落ち着きのある雰囲気と甘酸っぱいものを合わせて 全体的にさっぱりとして酸味がしっかりあり、カカオの風味も感じられる今回のビール。藤咲さんにおすすめのペアリングを伺いました。 藤咲:酸味があるので甘いチョコレートとはもちろん、チーズケーキやチーズとも相性が良さそうな気がします。あとはドライフルーツやスペアリブ、魚介のマリネ、甘酸っぱいものとは合いそうです。   ビールの味わいからイメージする、おすすめのシチュエーションも教えていただきました。 藤咲:個人的には全体的に落ち着きのある雰囲気が合いそうだと思います。落ち葉の散っている公園や仕事終わりのこたつ、ビアパブの3杯目、ゆったりとしたワインバル、昼間のカフェなど・・・。   とても具体的なイメージで、今の時期にもぴったりなビールになりました。最後に、出来上がりの満足度と感想を伺いました。 藤咲:ばっちり狙い通りというわけではなかったのですが、新しい試みとしてはおもしろいものができたと思います。かなりさっぱりとした酸味が感じられる仕上がりになっているので、個人的にはもう少しカカオパルプの味わいが強かったり、甘みを残して酸味とバランスを取ったりしても良かったと思いました。アロマに関しては、注ぎたてはカカオニブの香りから始まり、3分ほどでカカオパルプのアロマが立ってくる印象です。   カカオの実(カカオポッド)から、カカオパルプやカカオニブ、ビールが溶け合いながら完成した、というイメージから命名された「Melting Pod(メルティングポッド)」。藤咲さんはセーヌ川の日没や茜色の夕日の情景を思い描いたそうです。...

ワクワクをお届け「Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2022」の楽しみ方

ワクワクをお届け「Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2022」の楽しみ方

ダンデライオン・チョコレートがクリスマスのスペシャルギフトとしてお届けする「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2022」。11月1日(火)より、オンラインストアにてご予約を開始しました(ご好評につきすでに完売しています)。 今年も、日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった25種類のチョコレートを詰め合わせています。 今回は、このアドベントカレンダーのこだわりと楽しみ方をご紹介します。クリスマスを迎えるまでの25日間を、毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 【関連記事】 【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021 2019 Advent Calendar vol.01、vol.02、vol.03 アドベントカレンダーはどんなもの? アドベントカレンダーとは、クリスマスまでの期間を数えるためのカレンダーのこと。12月1日から毎日、日付が書かれた小箱を開けてカウントダウンしていき、そのなかにはお菓子などの小さな贈り物が詰められています。 ちなみに、アメリカでは12月25日までのカレンダーが主流ですが、ヨーロッパでは12月24日までのものが多いそうです。 ◎まずは星や天体現象のストーリーに触れてみよう 今年のアドベントカレンダーのテーマは、「Moonlight & Daylight」。サンフランシスコにあるカリフォルニア科学アカデミー監修のもと、クリスマスまでに起こる12月の特異な天体現象に焦点を当て、この期間に見える星座と月の満ち欠けのイラストが、一つひとつの小箱に描かれています。 付属のブックレットには、それぞれの星座の物語や天体現象の解説が記載されています。チョコレートを食べながら、冬の夜空と星座に纏わるストーリーに触れてみてはいかがでしょうか。 また、この25個の小箱にはリボンがついており、クリスマスオーナメントとして飾ることができます。クリスマスツリーのデコレーションに、そして食べ終わった後はちょっとしたプレゼントの小箱にもなりますよ。 ◎星座早見盤を使ってみよう 今回のアドベントカレンダーでは、付録として「星座早見盤」が付いています。 星座早見盤とは、夜空の星を調べたり、その日に見える星座を探したりできる道具のこと。日付と時刻を合わせることで、その時に見られる星を調べることができます。...

ワクワクをお届け「Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2022」の楽しみ方

ダンデライオン・チョコレートがクリスマスのスペシャルギフトとしてお届けする「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2022」。11月1日(火)より、オンラインストアにてご予約を開始しました(ご好評につきすでに完売しています)。 今年も、日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった25種類のチョコレートを詰め合わせています。 今回は、このアドベントカレンダーのこだわりと楽しみ方をご紹介します。クリスマスを迎えるまでの25日間を、毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 【関連記事】 【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021 2019 Advent Calendar vol.01、vol.02、vol.03 アドベントカレンダーはどんなもの? アドベントカレンダーとは、クリスマスまでの期間を数えるためのカレンダーのこと。12月1日から毎日、日付が書かれた小箱を開けてカウントダウンしていき、そのなかにはお菓子などの小さな贈り物が詰められています。 ちなみに、アメリカでは12月25日までのカレンダーが主流ですが、ヨーロッパでは12月24日までのものが多いそうです。 ◎まずは星や天体現象のストーリーに触れてみよう 今年のアドベントカレンダーのテーマは、「Moonlight & Daylight」。サンフランシスコにあるカリフォルニア科学アカデミー監修のもと、クリスマスまでに起こる12月の特異な天体現象に焦点を当て、この期間に見える星座と月の満ち欠けのイラストが、一つひとつの小箱に描かれています。 付属のブックレットには、それぞれの星座の物語や天体現象の解説が記載されています。チョコレートを食べながら、冬の夜空と星座に纏わるストーリーに触れてみてはいかがでしょうか。 また、この25個の小箱にはリボンがついており、クリスマスオーナメントとして飾ることができます。クリスマスツリーのデコレーションに、そして食べ終わった後はちょっとしたプレゼントの小箱にもなりますよ。 ◎星座早見盤を使ってみよう 今回のアドベントカレンダーでは、付録として「星座早見盤」が付いています。 星座早見盤とは、夜空の星を調べたり、その日に見える星座を探したりできる道具のこと。日付と時刻を合わせることで、その時に見られる星を調べることができます。...

クラフトビールと、チョコレートと

クラフトビールと、チョコレートと

私たちダンデライオン・チョコレートと同じく「モノ」を通してお客さまに楽しくワクワクする体験を届けている素敵なブランドと、お互いのこだわりや大事にしていることを深堀りする対談企画「◯◯と、チョコレートと」。自身のブランドを今後どのように発展していきたいかなど、社内で語られるような普段聞けない「うちに秘めた想い」を中心に発信しています。 第4回は「クラフトビールと、チョコレートと」。コエドビールを手がけるコエドブルワリーとの対談です。2019年から始まったコラボレーションビールも今年で4回目。毎年さまざまな変遷を経てきたからこそ生まれる新たな味わいのビールは、私たちダンデライオン・チョコレートのなかでは「冬の風物詩」となっています。 関連記事:チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら クラフトビールと、チョコレートと ドミニカ共和国産カカオを使用した今年の「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」 2019年はタンザニア産カカオを使用した「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」、2020年はベリーズ産カカオの「CHOCOLATE WEIZEN(チョコレート・ヴァイツェン)」を経て、原点回帰となった2021年は、ビールのベースをブラッシュアップし、ドミニカ共和国産カカオを組み合わせた「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を発売。Australian International Beer Awards 2021ではFlavoured Specialty Beer "Chocolate"部門でゴールドを受賞しました。今年は、その「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を更にブラッシュアップし、親しみやすいチョコレートの甘さが活かされた、クラシカルなビー ルに仕上げました。 今回、COEDO 広報の田邊真さんとクラフトビール共創チームでこのビールの開発者である藤咲湖南さん、ダンデライオン・チョコレートの物江徹と伴野智映子が、商品やこれからのブランド像について話しました。 チョコレート・デュンケルを注文する 誰もがイメージできる、「チョコレートらしい」チョコレートビールを 今回使用するホップをタンクに投入する物江。私たちが作ったチョコレートと一緒にビールができあがると思うと、一層愛着が湧きます。 伴野:今回4回目のコラボレーションビールは前回と同じデュンケルですが、醸造するにあたりこだわったことはありますか?   藤咲:まずは自分がおいしいな、と思ったデュンケルにカカオニブを実際入れてみるなどしながらイメージを膨らませました。「チョコレートらしさ」がイメージしやすいように、麦芽の種類を調整して色や甘さ、焙煎香を吟味しています。あとは昨年同様ホップガンを使用して、カカオニブをビールの中で循環させることによってチョコレートの香りがビール全体にしっかりと残るようにしています。   物江:ビールと言えば夏のイメージが強いですが、ダンデライオン・チョコレートでは冬が来ると「今年もコエドビールの季節がやってきた」と冬の風物詩になっています。実際に工場を見学させていただいたり、年を重ねるごとにお互いの距離感も近づいてきて、それが商品にも反映されているように感じます。...

クラフトビールと、チョコレートと

私たちダンデライオン・チョコレートと同じく「モノ」を通してお客さまに楽しくワクワクする体験を届けている素敵なブランドと、お互いのこだわりや大事にしていることを深堀りする対談企画「◯◯と、チョコレートと」。自身のブランドを今後どのように発展していきたいかなど、社内で語られるような普段聞けない「うちに秘めた想い」を中心に発信しています。 第4回は「クラフトビールと、チョコレートと」。コエドビールを手がけるコエドブルワリーとの対談です。2019年から始まったコラボレーションビールも今年で4回目。毎年さまざまな変遷を経てきたからこそ生まれる新たな味わいのビールは、私たちダンデライオン・チョコレートのなかでは「冬の風物詩」となっています。 関連記事:チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾 ダンデライオン・チョコレートの商品一覧はこちら クラフトビールと、チョコレートと ドミニカ共和国産カカオを使用した今年の「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」 2019年はタンザニア産カカオを使用した「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」、2020年はベリーズ産カカオの「CHOCOLATE WEIZEN(チョコレート・ヴァイツェン)」を経て、原点回帰となった2021年は、ビールのベースをブラッシュアップし、ドミニカ共和国産カカオを組み合わせた「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を発売。Australian International Beer Awards 2021ではFlavoured Specialty Beer "Chocolate"部門でゴールドを受賞しました。今年は、その「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を更にブラッシュアップし、親しみやすいチョコレートの甘さが活かされた、クラシカルなビー ルに仕上げました。 今回、COEDO 広報の田邊真さんとクラフトビール共創チームでこのビールの開発者である藤咲湖南さん、ダンデライオン・チョコレートの物江徹と伴野智映子が、商品やこれからのブランド像について話しました。 チョコレート・デュンケルを注文する 誰もがイメージできる、「チョコレートらしい」チョコレートビールを 今回使用するホップをタンクに投入する物江。私たちが作ったチョコレートと一緒にビールができあがると思うと、一層愛着が湧きます。 伴野:今回4回目のコラボレーションビールは前回と同じデュンケルですが、醸造するにあたりこだわったことはありますか?   藤咲:まずは自分がおいしいな、と思ったデュンケルにカカオニブを実際入れてみるなどしながらイメージを膨らませました。「チョコレートらしさ」がイメージしやすいように、麦芽の種類を調整して色や甘さ、焙煎香を吟味しています。あとは昨年同様ホップガンを使用して、カカオニブをビールの中で循環させることによってチョコレートの香りがビール全体にしっかりと残るようにしています。   物江:ビールと言えば夏のイメージが強いですが、ダンデライオン・チョコレートでは冬が来ると「今年もコエドビールの季節がやってきた」と冬の風物詩になっています。実際に工場を見学させていただいたり、年を重ねるごとにお互いの距離感も近づいてきて、それが商品にも反映されているように感じます。...

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

ダンデライオン・チョコレートが2019年に続いてお届けする、2回目の「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2021」。11月1日(月)より、オンラインストアにて予約開始しています。 日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった、25種類チョコレートをアソートしたスペシャルギフトボックス。今回はこのアドベントカレンダーのこだわりや開発秘話をご紹介。クリスマスを迎えるまでの25日間を、一緒に毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 一年越しの想いを込めて 実はこのアドベントカレンダー、昨年も発売する予定で2020年1月から動き始めていました。しかしコロナ禍で世の中が落ち着く様子もなく、このまま進めることが難しくなり、参加メーカーを募った段階で中止の連絡をせざるを得ない状況になってしまいました。 私たちクラフトチョコレートメーカーたちは、これまで少なくとも年1-2回はイベントなどで顔を合わせ交流する機会がありましたが、この2年間はイベントはもちろん会うこともほぼなく、歯痒くもどかしい時間でした。   「みんなで何かやりたい」 「チョコレートを楽しんでもらえる機会をつくりたい」 「少しでも明るくワクワクするものを届けたい」   来年こそ絶対に実現させよう、そんな気持ちで臨んだ2021年のアドベントカレンダーです。 星のストーリーに沿ったオリジナルチョコレート そんな今年のアドベントカレンダーのテーマは「冬空に輝く星」。カリフォルニア科学アカデミー(The California Academy of Sciences)協力のもと、12月のこの時期に観測できる流星群や星座について、それぞれの星の物語や観測方法などを、その日に合わせて解説しています。 前回は特にテーマを設けず、各ブランドからチョコレート菓子を届けていただきアソートしました。しかし、今年はより一体感のあるアドベントカレンダーをつくりたいという思いから、事前に12月1日から25日までの各日付の解説を皆で共有し、どの日付を担当したいか希望を募り、ブランドイメージに近い日にちを担当していただくことにしました。 各ブランドがその日の星のストーリーからイメージしたもの、小箱を開けたときに喜んでいただける顔を思い浮かべながら考案した、オリジナルスイーツが誕生しました。 北海道から鹿児島まで、18都道県のチョコレートメーカーが集結 今年は前回よりも多い、24のクラフトチョコレートメーカーが揃いました。前回から参加いただいているブランドだけでなく、この2年の間に創業したチョコレートメーカーを含め初参加のブランドが12社、半数を占めています。 日本では2010年頃から生まれたクラフトチョコレート業界ですが、今も新しいブランドが誕生しています。長く続いているブランドから新しいブランドまで、皆がオープンで一緒に楽しもうとする空気が、この業界の特徴です。 皆でクラフトチョコレート業界を盛り上げよう、お客さまに魅力を伝えていこう、そんなモチベーションから生まれた今年のアドベントカレンダーは、2021年唯一無二のスペシャルギフトになりました。 各日にちの商品の詳細については、ダンデライオン・チョコレート公式インスタグラム(@dandelion_chocolate_japan)で、12月1日より毎日公開します。購入できなかった方も、こちらをぜひご覧いただき、来年のアドベントカレンダーを楽しみにしていてください。  ...

【開発秘話】Bean to Bar チョコレートアドベントカレンダー 2021

ダンデライオン・チョコレートが2019年に続いてお届けする、2回目の「Bean to Bar チョコレート アドベントカレンダー 2021」。11月1日(月)より、オンラインストアにて予約開始しています。 日本が誇るクラフトチョコレートメーカーたちの想いがぎっしりと詰まった、25種類チョコレートをアソートしたスペシャルギフトボックス。今回はこのアドベントカレンダーのこだわりや開発秘話をご紹介。クリスマスを迎えるまでの25日間を、一緒に毎日ワクワクしながら過ごしましょう。 一年越しの想いを込めて 実はこのアドベントカレンダー、昨年も発売する予定で2020年1月から動き始めていました。しかしコロナ禍で世の中が落ち着く様子もなく、このまま進めることが難しくなり、参加メーカーを募った段階で中止の連絡をせざるを得ない状況になってしまいました。 私たちクラフトチョコレートメーカーたちは、これまで少なくとも年1-2回はイベントなどで顔を合わせ交流する機会がありましたが、この2年間はイベントはもちろん会うこともほぼなく、歯痒くもどかしい時間でした。   「みんなで何かやりたい」 「チョコレートを楽しんでもらえる機会をつくりたい」 「少しでも明るくワクワクするものを届けたい」   来年こそ絶対に実現させよう、そんな気持ちで臨んだ2021年のアドベントカレンダーです。 星のストーリーに沿ったオリジナルチョコレート そんな今年のアドベントカレンダーのテーマは「冬空に輝く星」。カリフォルニア科学アカデミー(The California Academy of Sciences)協力のもと、12月のこの時期に観測できる流星群や星座について、それぞれの星の物語や観測方法などを、その日に合わせて解説しています。 前回は特にテーマを設けず、各ブランドからチョコレート菓子を届けていただきアソートしました。しかし、今年はより一体感のあるアドベントカレンダーをつくりたいという思いから、事前に12月1日から25日までの各日付の解説を皆で共有し、どの日付を担当したいか希望を募り、ブランドイメージに近い日にちを担当していただくことにしました。 各ブランドがその日の星のストーリーからイメージしたもの、小箱を開けたときに喜んでいただける顔を思い浮かべながら考案した、オリジナルスイーツが誕生しました。 北海道から鹿児島まで、18都道県のチョコレートメーカーが集結 今年は前回よりも多い、24のクラフトチョコレートメーカーが揃いました。前回から参加いただいているブランドだけでなく、この2年の間に創業したチョコレートメーカーを含め初参加のブランドが12社、半数を占めています。 日本では2010年頃から生まれたクラフトチョコレート業界ですが、今も新しいブランドが誕生しています。長く続いているブランドから新しいブランドまで、皆がオープンで一緒に楽しもうとする空気が、この業界の特徴です。 皆でクラフトチョコレート業界を盛り上げよう、お客さまに魅力を伝えていこう、そんなモチベーションから生まれた今年のアドベントカレンダーは、2021年唯一無二のスペシャルギフトになりました。 各日にちの商品の詳細については、ダンデライオン・チョコレート公式インスタグラム(@dandelion_chocolate_japan)で、12月1日より毎日公開します。購入できなかった方も、こちらをぜひご覧いただき、来年のアドベントカレンダーを楽しみにしていてください。  ...

Bean to Bar チョコレートセット発売

Bean to Bar チョコレートセット発売

昨年4月に期間限定で発売しご好評いただいた、日本のクラフトチョコレートメーカーの商品を集めた「CRAFT CHOCOLATE TASTING SETS」。多くの方に、日本にはたくさんのおいしいチョコレートがあること知っていただけるきっかけになったと思います。これらの商品は現在、ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前でも販売していますが、少しでも多くのみなさまに様々なチョコレートを味わっていただきたいと思い、新たに「Bean to Bar チョコレートセット」として発売を開始いたします。季節に合わせて、毎回異なるテーマで日本各地の人気クラフトチョコレートをピックアップし、お届けいたします。 「Bean to Bar チョコレートセット」第一弾は「Honduras Set」。ホンジュラスのパトゥカ川流域にあるマングローブで育った「ワンプゥ, ホンジュラス」のカカオ豆を使ったチョコレートセットです。 困難な流通ルートであるカヌーを使い運んだ豆は、みずみずしさと力強い土壌感があります。作り手たちが惚れ込んだ同じ豆を使って丁寧に作り上げたチョコレートをご賞味ください。考古学的調査によると、ホンジュラスでは数千年もの間カカオが栽培されてきましたが、ワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼ばれています)においては、想像を絶する遠隔地にあり、また高温多湿でカカオ豆の発酵や乾燥に適さない環境で、高品質のカカオ豆を作るためには多くの課題がありました。このカカオ豆は、ピパンテという丸太をくり抜いて作ったカヌーに乗り、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡ってたどり着いたものです。「ワンプゥ, ホンジュラス」のカカオ豆についての詳細は、こちらをご覧ください。第二弾は「Belize Set」。カカオを通じて社会活動を行う「アンコモン・カカオ」が手掛ける「マヤ・マウンテン, ベリーズ」が、マヤの先住民と共に作り上げるカカオ豆を使用したチョコレートを集めました。 可愛らしいフレッシュなフルーティーさが特徴のカカオです。同じ産地のカカオ豆が、作り手によってどう変わるのかをお楽しみください。ベリーズは比較的小規模農家が多いカカオ生産国として知られています。カカオ自体がマヤ地域の発祥とも言われるため、歴史的、文化的、そして商業的にも重要な農作物です。今回お届けする「Belize Set」に使われているカカオ豆は、ベリーズ南部のトレドやスタンクリーク地区の中でも、ケクチ族やモパン族といったマヤの先住民族が、何世代にも渡って栽培している家族経営の農家のものです。「マヤ・マウンテン, ベリーズ」のカカオ豆についての詳細は、こちらをご覧ください。そして今回は、3種類のチョコレートバーと共に、昨年開催中止となったクラフトチョコレートの祭典「CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE TOKYO 2020」で販売予定だった限定商品「伊勢木綿 手ぬぐいカカオトート」をセットでお届けいたします。このカカオトートは当初イベント中にチョコレートを入れられるようにと考案しましたが、ちょっとしたお出かけやお散歩にもちょうど良いサイズ。レトロなカカオ柄も愛着が湧きます。 日本のクラフトチョコレートメーカーが一枚一枚丁寧に作り上げたチョコレートをじっくり味わい、お楽しみいただけると嬉しいです。Honduras Set(チョコレートバー 3枚 +...

Bean to Bar チョコレートセット発売

昨年4月に期間限定で発売しご好評いただいた、日本のクラフトチョコレートメーカーの商品を集めた「CRAFT CHOCOLATE TASTING SETS」。多くの方に、日本にはたくさんのおいしいチョコレートがあること知っていただけるきっかけになったと思います。これらの商品は現在、ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前でも販売していますが、少しでも多くのみなさまに様々なチョコレートを味わっていただきたいと思い、新たに「Bean to Bar チョコレートセット」として発売を開始いたします。季節に合わせて、毎回異なるテーマで日本各地の人気クラフトチョコレートをピックアップし、お届けいたします。 「Bean to Bar チョコレートセット」第一弾は「Honduras Set」。ホンジュラスのパトゥカ川流域にあるマングローブで育った「ワンプゥ, ホンジュラス」のカカオ豆を使ったチョコレートセットです。 困難な流通ルートであるカヌーを使い運んだ豆は、みずみずしさと力強い土壌感があります。作り手たちが惚れ込んだ同じ豆を使って丁寧に作り上げたチョコレートをご賞味ください。考古学的調査によると、ホンジュラスでは数千年もの間カカオが栽培されてきましたが、ワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼ばれています)においては、想像を絶する遠隔地にあり、また高温多湿でカカオ豆の発酵や乾燥に適さない環境で、高品質のカカオ豆を作るためには多くの課題がありました。このカカオ豆は、ピパンテという丸太をくり抜いて作ったカヌーに乗り、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡ってたどり着いたものです。「ワンプゥ, ホンジュラス」のカカオ豆についての詳細は、こちらをご覧ください。第二弾は「Belize Set」。カカオを通じて社会活動を行う「アンコモン・カカオ」が手掛ける「マヤ・マウンテン, ベリーズ」が、マヤの先住民と共に作り上げるカカオ豆を使用したチョコレートを集めました。 可愛らしいフレッシュなフルーティーさが特徴のカカオです。同じ産地のカカオ豆が、作り手によってどう変わるのかをお楽しみください。ベリーズは比較的小規模農家が多いカカオ生産国として知られています。カカオ自体がマヤ地域の発祥とも言われるため、歴史的、文化的、そして商業的にも重要な農作物です。今回お届けする「Belize Set」に使われているカカオ豆は、ベリーズ南部のトレドやスタンクリーク地区の中でも、ケクチ族やモパン族といったマヤの先住民族が、何世代にも渡って栽培している家族経営の農家のものです。「マヤ・マウンテン, ベリーズ」のカカオ豆についての詳細は、こちらをご覧ください。そして今回は、3種類のチョコレートバーと共に、昨年開催中止となったクラフトチョコレートの祭典「CRAFT CHOCOLATE EXPERIENCE TOKYO 2020」で販売予定だった限定商品「伊勢木綿 手ぬぐいカカオトート」をセットでお届けいたします。このカカオトートは当初イベント中にチョコレートを入れられるようにと考案しましたが、ちょっとしたお出かけやお散歩にもちょうど良いサイズ。レトロなカカオ柄も愛着が湧きます。 日本のクラフトチョコレートメーカーが一枚一枚丁寧に作り上げたチョコレートをじっくり味わい、お楽しみいただけると嬉しいです。Honduras Set(チョコレートバー 3枚 +...

チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾

チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾

今年も、COEDOとのコラボレーションビール 第3弾「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を数量限定にて、販売します。 2019年の「CHOCOLATE DUNKEL (チョコレート・デュンケル)」、2020年の「CHOCOLATE WEIZEN(チョコレート・ヴァイツェン)」に続くコラボレーション第3弾。本日1月13日(水)からダンデライオン・チョコレートのオンラインストアにて先行予約を開始いたします。今回は、COEDOクラフトビール醸造所に伺った際の様子や、醸造の現場にてお伺いした開発秘話をご紹介したいと思います。 1. COEDOのビールづくり COEDO(コエド)は、株式会社協同商事 コエドブルワリーが醸造する、日本を代表するクラフトビールメーカーのひとつです。色や味わいの異なる6種類のビールを定番として揃えることで、ビール本来の豊かな味わいと『ビールを自由に選ぶ』という新たな楽しみ方を提案しています。1996年に埼玉県川越市に創設されて以来、ビールの本場ドイツから工場の設備を輸入、またブラウマイスターを招聘し丁寧な醸造技術とともに、真摯なビール作りを続けています。現在は国内外の専門店やレストランでの提供を通し、日本のクラフトビールを国内だけでなく、欧米やアジア諸国にも広げています。2016年9月埼玉県東松山市に新設された「COEDOクラフトビール醸造所」を案内していただいたのは、クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんと、カスタマーコミュニケーションチームの原田康平さん。 (左:原田さん、右:藤咲さん) さまざまなビールを開発するにあたり、原料となる麦芽やホップはその都度、商品に適した産地のものを数種類から厳選し使用しているそうです。素材の産地が変われば味わいにもバラエティが生まれるというのは、クラフトの醍醐味ですね。 そんなこだわりの麦芽から作るビールの素ともいうべき麦汁。その製造工程で残る「麦芽粕」は、これまで費用をかけて処分していたそうですが、現在では家畜の飼料として再利用しているそうです。 素材へのこだわりや職人の手作業、環境への配慮など、ダンデライオン・チョコレートが大事にしていることと重なる部分が多く、親近感を覚えました。 2. コラボレーションビールの開発者・藤咲さんについて 今回のコラボレーションビールの開発を担当したのは、前職はシステムエンジニアという異色の経歴をもち、COEDO随一の飲兵衛でもある藤咲さん。お話を伺うと、楽しそうにビールについて語ってくださいました。 SEになる以前はバーで働いていたこともあり、その頃から様々なお酒を嗜み、ビール同様、麦を原料とするウイスキーがお好きだそう。ビールの国際品評会の審査委員の資格まで持っている生粋のアルコールラバーです。好きなチョコレートもお酒が入ったチョコレートという徹底ぶりでした。藤咲さんがクラフトビールに注目し出した頃、手頃な価格で入手しやすいCOEDOのビールをよく飲んでいたそうです。そして前職を退職する際にCOEDOの求人を見つけたことがきっかけとなり、醸造家に転身しました。そんな藤咲さんがビールづくりにおいて大事にしていることは「品質」と「お客様目線」。COEDOのコンセプトとして、「強烈なる個性の追求ではなく、細部にまで目をくばり繊細なバランスをとる」という哲学があります。品評会の審査委員までこなすほど知識や味覚をもつ藤咲さんですが、ビールのことをお話しする様子はとても楽しそうで、多くのお客様にビールを楽しんで欲しいという想いが伝わり、COEDOのコンセプトを体現しているように感じました。 3. 「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」について 第3弾となる今回のコラボレーションビールは、第1弾と同じ「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」です。第1弾との大きな違いは3つあります。一つ目は「使用するチョコレートのカカオの産地」。第1弾はグレープフルーツのような果実感とキャラメルの風味が特徴のタンザニア産カカオを使用しましたが、今回はよりクラシックなチョコレート感があるドミニカ共和国産カカオを使用しています。今回の醸造所訪問の際、濾過された麦汁にチョコレートを投入する作業を、ダンデライオン・チョコレートのスタッフが実際に体験させていただきました。 (麦汁の中に粉砕したチョコレートを投入するダンデライオン・チョコレート古野真理子) 二つ目は「モルトの種類」。今回は、より濃い色合いのモルトを複数ブレンドすることで、飲みごたえが増し、麦芽の甘さとチョコレートとの相乗効果を狙っています。三つ目は「ホップガンの使用」。通常のビールは、仕込み後、貯酒タンクで発酵、冷却・熟成し、瓶や樽に充填されて出荷されます。今回のビールは充填の直前にホップガンという機器で3〜4時間、カカオニブを一緒に循環させることで、ビールにカカオの香りを添加しています。 昨年のコラボ第2弾「CHOCOLATE WEIZEN」も好評でしたが、ヴァイツェン(白ビール)にフルーティーなベリーズ産カカオを合わせ、いわゆる「チョコレート感」は控えめのビールだったため、Bean to Bar...

チョコレートを使用したCOEDOとのコラボレーションビール第3弾

今年も、COEDOとのコラボレーションビール 第3弾「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」を数量限定にて、販売します。 2019年の「CHOCOLATE DUNKEL (チョコレート・デュンケル)」、2020年の「CHOCOLATE WEIZEN(チョコレート・ヴァイツェン)」に続くコラボレーション第3弾。本日1月13日(水)からダンデライオン・チョコレートのオンラインストアにて先行予約を開始いたします。今回は、COEDOクラフトビール醸造所に伺った際の様子や、醸造の現場にてお伺いした開発秘話をご紹介したいと思います。 1. COEDOのビールづくり COEDO(コエド)は、株式会社協同商事 コエドブルワリーが醸造する、日本を代表するクラフトビールメーカーのひとつです。色や味わいの異なる6種類のビールを定番として揃えることで、ビール本来の豊かな味わいと『ビールを自由に選ぶ』という新たな楽しみ方を提案しています。1996年に埼玉県川越市に創設されて以来、ビールの本場ドイツから工場の設備を輸入、またブラウマイスターを招聘し丁寧な醸造技術とともに、真摯なビール作りを続けています。現在は国内外の専門店やレストランでの提供を通し、日本のクラフトビールを国内だけでなく、欧米やアジア諸国にも広げています。2016年9月埼玉県東松山市に新設された「COEDOクラフトビール醸造所」を案内していただいたのは、クラフトビール共創チームの藤咲湖南さんと、カスタマーコミュニケーションチームの原田康平さん。 (左:原田さん、右:藤咲さん) さまざまなビールを開発するにあたり、原料となる麦芽やホップはその都度、商品に適した産地のものを数種類から厳選し使用しているそうです。素材の産地が変われば味わいにもバラエティが生まれるというのは、クラフトの醍醐味ですね。 そんなこだわりの麦芽から作るビールの素ともいうべき麦汁。その製造工程で残る「麦芽粕」は、これまで費用をかけて処分していたそうですが、現在では家畜の飼料として再利用しているそうです。 素材へのこだわりや職人の手作業、環境への配慮など、ダンデライオン・チョコレートが大事にしていることと重なる部分が多く、親近感を覚えました。 2. コラボレーションビールの開発者・藤咲さんについて 今回のコラボレーションビールの開発を担当したのは、前職はシステムエンジニアという異色の経歴をもち、COEDO随一の飲兵衛でもある藤咲さん。お話を伺うと、楽しそうにビールについて語ってくださいました。 SEになる以前はバーで働いていたこともあり、その頃から様々なお酒を嗜み、ビール同様、麦を原料とするウイスキーがお好きだそう。ビールの国際品評会の審査委員の資格まで持っている生粋のアルコールラバーです。好きなチョコレートもお酒が入ったチョコレートという徹底ぶりでした。藤咲さんがクラフトビールに注目し出した頃、手頃な価格で入手しやすいCOEDOのビールをよく飲んでいたそうです。そして前職を退職する際にCOEDOの求人を見つけたことがきっかけとなり、醸造家に転身しました。そんな藤咲さんがビールづくりにおいて大事にしていることは「品質」と「お客様目線」。COEDOのコンセプトとして、「強烈なる個性の追求ではなく、細部にまで目をくばり繊細なバランスをとる」という哲学があります。品評会の審査委員までこなすほど知識や味覚をもつ藤咲さんですが、ビールのことをお話しする様子はとても楽しそうで、多くのお客様にビールを楽しんで欲しいという想いが伝わり、COEDOのコンセプトを体現しているように感じました。 3. 「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」について 第3弾となる今回のコラボレーションビールは、第1弾と同じ「CHOCOLATE DUNKEL(チョコレート・デュンケル)」です。第1弾との大きな違いは3つあります。一つ目は「使用するチョコレートのカカオの産地」。第1弾はグレープフルーツのような果実感とキャラメルの風味が特徴のタンザニア産カカオを使用しましたが、今回はよりクラシックなチョコレート感があるドミニカ共和国産カカオを使用しています。今回の醸造所訪問の際、濾過された麦汁にチョコレートを投入する作業を、ダンデライオン・チョコレートのスタッフが実際に体験させていただきました。 (麦汁の中に粉砕したチョコレートを投入するダンデライオン・チョコレート古野真理子) 二つ目は「モルトの種類」。今回は、より濃い色合いのモルトを複数ブレンドすることで、飲みごたえが増し、麦芽の甘さとチョコレートとの相乗効果を狙っています。三つ目は「ホップガンの使用」。通常のビールは、仕込み後、貯酒タンクで発酵、冷却・熟成し、瓶や樽に充填されて出荷されます。今回のビールは充填の直前にホップガンという機器で3〜4時間、カカオニブを一緒に循環させることで、ビールにカカオの香りを添加しています。 昨年のコラボ第2弾「CHOCOLATE WEIZEN」も好評でしたが、ヴァイツェン(白ビール)にフルーティーなベリーズ産カカオを合わせ、いわゆる「チョコレート感」は控えめのビールだったため、Bean to Bar...