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スーパーフード「カカオニブ」とは?

こんにちは。
ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。

私たちのようなチョコレートメーカーにとっては、とても身近な食材「カカオニブ」。
最近は一般的にも耳にすることが増えてきたように感じます。
栄養豊富で健康や美容に対する効果も高く、スーパーフードとして注目され始めてから、自然派系のスーパーや輸入食材屋さんでも見かけることが多くなりました。

とはいえ、まだまだ認知度は低く、「カカオニブって一体何?」「どんな効果があるの?」「どうやって食べれば良いの?」といった質問をよくいただきます。

そこで、今回はカカオニブの効果や魅力をお伝えしたいと思います。普段の食生活にも取り入れやすく、お料理に活用することで食べ方が広がるので、後半で「カカオニブの食べ方」もご紹介します。

この機会に「カカオニブ」をぜひ身近な食材にしてみてください!

カカオニブとは?

カカオ豆はカカオフルーツという果実の種子であることはご存知でしょうか?

カカオフルーツは、主に赤道付近の暖かい気候の地域で栽培されていて、「テオブロマ・カカオ」という学名がついている植物の果実です。
テオブロマの意味はギリシャ語で「神の食べ物」。この学名からもカカオフルーツが貴重なものだということが感じられます。
このカカオフルーツはカカオポッドとも呼ばれていて、中には果肉(カカオパルプ)と種子(カカオビーンズ)が入っています。

そのカカオフルーツから取り出した果肉と種子を一緒に発酵・乾燥させることで、この種子がカカオ豆となり、チョコレートの原料となります。

カカオニブとはこのカカオ豆をロースト(焙煎)し、細かく砕いたものを指します。

チョコレートにする場合は、このカカオニブをすり潰して液状にし、砂糖を加えて練り上げ、冷やし固めます。

つまり、カカオニブはそのまま食べると、カカオ分100%のチョコレートを食べているのと同じということになります。
カカオ分100%のチョコレート、食べたことがある方はご存知かと思いますが、甘みが全くなく、苦味と酸味が強く感じられ、薬か!?と思うことが多いです(もちろん中には美味しくて食べやすいカカオ分100%のチョコレートもあります)。

カカオニブの栄養成分

カカオニブの栄養成分でよく取り上げられるものは、
①ポリフェノール
②テオブロミン
③カフェイン
④リグニン
です。

①ポリフェノール

ポリフェノールとは、植物由来の色素や渋み、苦味の成分です。ポリフェノールの仲間には赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン等があり、その種類は8000以上あるとも言われています。
ポリフェノールには「抗酸化作用」があります。抗酸化作用、つまり身体に生じた活性酸素を除去し、酸化から守ってくれる役割があります。
活性酸素は紫外線やストレスにより発生し、過剰に発生すると様々な病気に繋がることから、ポリフェノールの健康効果が注目されています。

②テオブロミン

テオブロミンという言葉は、Theobroma(神の食べ物)からきており、カカオの学名Theobroma Cacaoに由来します。
テオブロミンには
血管拡張作用があり、血流量が増えることによる体温上昇(冷え性改善)利尿効果があると言われています。
また、脳内物質のセロトニンに働きかけ、リラックス作用もあります。ストレスを感じた時にチョコレートを食べると、ポリフェノールによる活性酸素の除去とテオブロミンによるリラックス効果が得られるということになります。

③カフェイン

カフェインはテオブロミンと同じキサンチン誘導体の一つで、眠気や疲労感を抑制する覚醒作用や身体の血流を促す血管拡張作用、老廃物の排出を促す利尿作用があります。
ただし、過剰摂取には注意が必要で、特に妊婦さんや小さなお子様はカフェインを避ける目的で、チョコレートの摂取を控える方もいらっしゃいます。妊婦・授乳婦さんへのカフェイン摂取量の指針として、厳しいものでは1日200mgまで(アメリカ産科婦人科学会の推奨)となっています。
ダンデライオン・チョコレートのようなカカオ分の高いチョコレートの場合、カフェインの含有量は100gあたり68~120mgと言われています(ちなみにコーヒー100mlには60mgのカフェインが含まれるそうです)。
カフェイン摂取量の指針である200mgはチョコレート1枚以上に相当するため、余程一度に食べ過ぎない限り過度な心配は必要ないと言えます。ただ、カカオの産地や配合、またカフェインの入った飲み物との組み合わせによっては注意が必要となるため、気になる方は確認された方が良さそうです。

④リグニン

リグニンは不溶性食物繊維の一種で、整腸作用があります。
リグニンの特徴として、人の消化酵素や腸内細菌では分解されにくいことが挙げられます。そのため物理的な刺激による整腸作用を促し、便秘改善や腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。


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カカオニブの食べ方

カカオニブは砂糖が入っていないカカオ分100%のチョコレートと同じであること、魅力的な栄養成分が多いことをお分りいただけたと思います。では、「どうやって食べたら良いの?」という疑問にもお答えします。

「カカオニブ=チョコレート」のイメージが強いので、お菓子への活用を考えがちですが、実はカカオニブは和洋中問わず、日々の食卓にも活かせる食材。

特に、ナッツを使用するようなお料理では、ナッツの替わりにカカオニブを使用してもOK。カカオ豆自体が発酵しているため、発酵食品との相性もとても良いです

他にも、アイスクリームやサラダのトッピングに使用しても良し、朝食のグラノーラやスムージーに加えても良し。スパイスやナッツを使う感覚で料理のアクセントにしたり、オイルで炒めたり、すりつぶしてソースやタレの隠し味に使うのもおすすめです。

 

カカオニブを使ったレシピ

カカオニブは、スイーツやドリンクにも活用できます。ここでは、ダンデライオン・チョコレートのおすすめを紹介しましょう。

 

ニビースコーン

サクサクの食感が魅力のニビースコーン。チョコレートではなくカカオニブを生地に練り込むことで、香りと食感にアクセントを付つけることができます。

カカオニブコールドブリュー

コーヒーとカカオニブを合わせて水を注ぎ、一晩寝かせるだけで楽しめるドリンク。コールドブリュー特有のまろやかな味わいに、カカオの風味がバランス良く調和します。

なお、ダンデライオン・チョコレートのオンラインストアで販売しているカカオニブは「マヤマウンテン, ベリーズ」産のものを使用しています。
苦味が少なく、チーズケーキ、ストロベリー、ピーナッツのような風味が特徴で、ヨーグルトとの組み合わせは特におすすめです。

ダンデライオン カカオニブ マヤマウンテン, ベリーズ

ローストしたカカオ豆を砕いたカカオニブは、ナッツのようなカリッとした食感で、お酒のおつまみや料理のトッピング、グラノーラなどに混ぜてご使用いただけます。

チーズケーキ、ストロベリー、ピーナッツのような味わいを持つ「マヤマウンテン、ベリーズ」を使用しています。

カカオニブの使い方は無限!

カカオニブの使い方はアイデア次第で無限に広がるので、ぜひ普段の食事やスイーツづくりなどに取り入れて、オリジナルな使い方を発見してみてください。

保管方法は、密閉できるガラスのジャーやタッパーがおすすめです。
時間の経過とともにココアバターが表面に浮かび、白く見えることもありますが、水分がほぼないため、常温で保存していても湿気たり、カビたりしてしまうことはほぼありません。

今回はカカオニブの魅力を紹介しました。チョコレートだけでなく、カカオニブも日々の生活で楽しんでみてはいかがでしょうか?

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