OUR DAYS > 【アップルパイ】リンゴの甘さとカカオニブの苦みが秀逸マッチ

【アップルパイ】リンゴの甘さとカカオニブの苦みが秀逸マッチ

月に1度、毎月替わる限定パンと定番のパン4種類の計5種類(7個)が届く、ダンデライオン・チョコレートのオンラインストア限定商品「パン詰め合わせ」。

今回ご紹介するのは10月の月替わりパン「アップルパイ」です。
世界中で愛されているといっても過言ではないアップルパイの歴史をたどりつつ、ダンデライオン・チョコレートこだわりのアップルパイについて、開発担当者であるファクトリー&カフェ蔵前のシェフ・辻舞(つじ まい)がご紹介します。

パン詰め合わせ(7個) ¥3,456(税込)

朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。
お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。

アップルパイの発祥は、実はイギリス

アップルパイとは、一般的にパイ生地に砂糖で甘く煮たりんごを詰めて、オーブンで焼いた物のこと。アメリカの定番スイーツというイメージが強いため、発祥はアメリカだと思っている人が多いかもしれませんが、最も古いアップルパイのレシピはイギリスに残されており、14世紀までさかのぼるそうです。

当時は砂糖の入手が困難だったことから砂糖を使っていないだけでなく、りんごの他にイチジク、レーズン、洋なしといったフルーツや、サフランが入っていたのだとか。
アップルパイはその後、16世紀頃までにオランダやフランス、イタリア、ドイツなど、ヨーロッパ各国に広まっていきました。

アメリカで食べられるようになったのはさらに遅く、17〜18世紀といわれています。その理由は、アメリカにはりんごがなかったため。
17世紀に入り、ヨーロッパからやって来た宣教師によって(諸説あり)、ようやくりんごが持ち込まれ、収穫したりんごで彼らがアップルパイを作ったことが始まりだそう。

さらに、1800年代に入ると、アメリカの開拓者の一人であるジョン・チャップマンが、現在のアメリカ東部から中西部にかけての開拓地一帯にりんごの種を植えて歩き、りんご栽培が定着。それが、アメリカでアップルパイが普及する要因になったと考えられています。

アップルパイの特徴は国によってさまざま

今やアメリカには、「As American as apple pie(アップルパイのようにアメリカ的だ)」という慣用句もあるほど、国民の生活に根づいているアップルパイ。日本におけるアップルパイは、そのアメリカから伝わったといわれています。

日本には、平安時代中期(900年頃)の書物に「りんご」の名が記録されていますが、当時は野生種のため食用には適さず、観賞用でした。西洋りんごと呼ばれる、現在私たちがよく目にする食用のりんごが普及したのは、明治4年(1871年)以降。日本におけるりんごの歴史は、実はまだ150年程とは驚きですね。

ヨーロッパからアメリカへ、アメリカから日本へと、りんごの伝来とともに広まっていったアップルパイ。その特徴もさまざまで、海外ではりんごのフィリングにシナモンやナツメグなどをきかせた物が一般的なのに対し、日本では砂糖のみで味つけされていることが多いといった違いがあります。
ちなみに、ホール型のアップルパイで、パイ生地を編み目状にするのは日本特有の形なのだそう。

他にも、オーストリアやドイツではりんごのフィリングを巻き寿司のように生地で巻く「アプフェルシュトゥルーデル」と呼ばれるスタイルがあったり、フランスでは一般的なアップルパイ以外に、りんごを丸ごとパイ生地で包んだ「ブールドロ」というお菓子があったりします。

ユニークなところでは、フランスの「タルト・タタン」は、アップルパイを作ろうとして失敗したことから生まれたという説もあるそう。国ごとに異なる個性があるのも、それだけアップルパイが世界中で愛されている証拠といえるかもしれませんね。

味、食感、香りのすべてにこだわったりんごのフィリング

ここからは、ダンデライオン・チョコレートのアップルパイについて、開発に携わった辻シェフが紹介します。
アップルパイの主役といえば、りんごのフィリング。通常、焼き菓子や菓子パンに使用するりんごは「紅玉(こうぎょく)」が多いのですが、ダンデライオン・チョコレートのアップルパイでは「ふじ」を使っています。

「紅玉は酸味があるのに加えて食感もしっかりしているので、一般的に煮込んで使うのに適した品種とされています。一方のふじは蜜が多く、そのまま食べておいしいのが特徴です。
ダンデライオン・チョコレートのアップルパイは、フレッシュ感を残したフィリングにしたくて、あえてふじを選びました」

食感も楽しんでいただけるよう、りんごは大きめにカット。煮込むのではなく砂糖とともに軽くキャラメリゼ(ソテー)することによって、りんご本来の味と香りを活かしました。

「りんごと一緒にカカオニブ入りのアーモンドクリームを生地で包んでいるのですが、りんごを軽くキャラメリゼにすることで、そのアーモンドクリームとのマリアージュが引き立つんです。
また、アーモンドクリームに混ぜ込んだカカオニブは粗めに砕いているので、噛むとカカオニブの風味が口の中で弾けるように広がり、キャラメリゼしたりんごの甘さとカカオニブの苦みや酸味のハーモニーを楽しんでいただけると思います」

その味わいをさらに深めているのが、りんごをフランベする際に用いているラム酒です。

「ラムの他にも、ブランデーやコアントローなど、いくつかのお酒を使って試作した結果、ネグリタというフランスのラムを使うことにしました。
これは、香りに重厚さがあるのが魅力で、肌寒くなってくる10月の気候にも合うと思います」

そして、アップルパイの形にもこだわりがあります。

「私と同じく商品開発を担当している森本シェフがよく言っているのですが、焼き菓子を焼くときはただ焼くのではなく、焼いている香りがお菓子自体に移ることもおいしさを生み出す要素のひとつという考え方があるんです。
アップルパイなので、生地の表面にりんごのフィリングをのせて焼くこともできたんですけど、今回はおいしさを閉じ込めるイメージで、包むことにしました。そのため、クロワッサン生地も通常より薄く伸ばして、りんごの食感を邪魔しないように工夫しています」

アツアツのアップルパイがこの季節にぴったり!

ダンデライオン・チョコレートのアップルパイは、りんご本来の甘さの中に、カカオニブの苦みがアクセントになった大人の味わい。甘い物をそんなに召しあがらない方でも、楽しんでいただける一品になっていると思います。
また、「パン詰め合わせ」のパンは、急速冷凍してお届けしています。2時間程度常温で解凍したらトースターで温めることで、焼き立てのような状態で召しあがっていただくことができます。秋も深まるこの時期、ぜひアツアツのアップルパイで体も心も温まってください!

パン詰め合わせ(7個)
¥3,456(税込)
朝食やおやつとして、わたしたちのチョコレートをもっと身近に日常のなかで味わっていただきたいという想いから生まれたダンデライオン・チョコレートオリジナルのパンセットです。
お届けするパンは毎月替わる限定パンを含め、全部で5種類(7個)。蔵前のキッチンでひとつひとつ心を込めてつくっています。

ブログに戻る