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チョコレートに含まれるカフェインが体へもたらす良い影響

カフェインと聞くと、コーヒーや紅茶などに多く含まれる成分というイメージを抱く人は多いのではないでしょうか。実は、カフェインはチョコレートにも含まれており、集中力アップやストレス軽減といった効果が期待できます。

そこで今回は、チョコレートに含まれるカフェインについてご紹介。カフェインをとることのメリットや気をつけたい点などを見ていきましょう。

そもそも、カフェインとは?

カフェインとは、アルカロイドという化合物の一種です。覚醒作用や解熱鎮痛作用などを持ち、主に眠気やストレス、疲労、頭痛などに効果を発揮するものとして、医療でも用いられています。

 

チョコレートに含まれるカフェイン、体へのメリットは?

カフェインはチョコレートにも含まれており、適量を食べることで、体へ良い影響もあります。詳しく見ていきましょう。

眠気を覚まし、集中力を高める

カフェインには、覚醒作用によって眠気を覚ます効果があるといわれています。
それは、カフェインをとると、眠気の原因となるアデノシンという脳内物質の働きがブロックされるため。覚醒作用が働くと、集中力が高まり、仕事や勉強のパフォーマンス向上にもつながります

ストレスを軽減する

カフェインにはリラックスを促す作用も期待できます。ストレスを受けたラットにカフェインを投与すると、ストレス物質が66%減ったという研究結果もあるようです。

また、チョコレートにはカフェインに似た働きを持つテオブロミンという成分も含まれています。テオブロミンは、気分を落ち着かせるセロトニンというホルモンの働きをサポートします。
こうしたカフェインとテオブロミンの働きによって気分が落ち着きやすくなり、ストレスの軽減やリラックス効果を得られるでしょう。


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カフェインにも注意点が

集中力向上やリラックス効果といったメリットがあるカフェインですが、とりすぎるとかえって不調を招く可能性があるため、気をつけたいところ。カフェインをとるにあたって知っておきたいポイントを確認しましょう。

不眠を引き起こすことも

カフェインのメリットでも紹介した覚醒作用によって、逆に興奮状態を引き起こすことがあります。興奮状態が続くと、不眠に悩まされてしまうケースも考えられるでしょう。

依存性がある

カフェインには依存性があるので、つい食べ過ぎてしまう場合も。
チョコレートだけでなく、カフェインを含む物はどれにも共通していえることですが、口にする際は適量を守り、とりすぎないようにしましょう。

 

ハイカカオチョコレートのカフェイン含有量はどれくらい?

おいしく、安心して食べるためにも、1日のカフェイン摂取量がどれくらいまでOKかが気になるところ。そこで、ダンデライオン・チョコレートのチョコレートバーのような、カカオ含有量70%程度となるハイカカオチョコレートのカフェイン含有量について紹介します。

厚生労働省が平成20年に発表した「高カカオをうたったチョコレート」調査によると、ハイカカオチョコレートのカフェイン含有量は、100gあたり70~120mgほど。一般的なミルクチョコレートが100gあたり25~35mgほどなのに比べて、カフェイン量は多くなります


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ハイカカカオチョコレートが体に好影響を与える目安量は?

カフェインが健康におよぼす影響は個人差が大きいため、日本では1日あたりの摂取許容量を設定していませんが、カナダ保健省では、健康な成人は1日あたり最大400mgを上限としています。

カフェインの含まれる飲食物はチョコレートだけではありませんので、例えばチョコレートと相性の良いコーヒーを飲む場合、コーヒーもカフェイン含有量の多い飲料になりますので、その分チョコレートの量を調整しましょう

なお、株式会社明治が愛知学院大学と共同で行った調査では、ハイカカオチョコレートは1日に25g程度食べると、コレステロール値や血圧の改善など健康メリットが大きいという報告もあります。これはカフェインだけでなく、カカオポリフェノールやテオブロミンなど、チョコレートに含まれる他の成分も寄与した結果ですが、参考にしてみてください。

<参考>チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究

チョコレートバー各種

シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。

チョコレートは子どもや妊婦が食べても大丈夫?

適量を心掛けたいカフェインの摂取ですが、子どもや妊娠中の人への影響は気になりますよね。
最後に、子供や妊娠中の人がチョコレートを食べるにあたって知っておきたいポイントをご紹介します。

・子どもの場合…チョコレートバーは3歳以降から食べるのが望ましい

大人はカフェインを適量摂取することで、眠気の解消や集中力のアップが期待できます。しかし、脳が未発達で、肝臓での代謝機能が低い子どもは、大人よりもカフェインの影響を強く受けてしまうため、とりすぎることで睡眠の妨げや脳の発育にも影響するといわれているのです。

先述の通り、カフェインが健康におよぼす影響には個人差があるため、子どもの場合もカフェインを摂取しても問題ない年齢については定められていません。ただ、「3歳までは摂取を控えたほうが良い」という専門家もいます。

カナダ保健省では、子どもに対する1日のカフェイン最大摂取量を次のように定めています。
 4~6歳…45mg
 7~9歳…62.5mg
 10~12歳…85mg
※ハイカカオチョコレートのカフェイン含有量は100gあたり70~120mgほど

チョコレートがおいしくてつい食べすぎてしまう子どもも少なくないと思いますが、適量を超えないように気をつけましょう。


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・妊娠中の場合…通常の成人摂取量の半分が目安

英国食品基準庁は、妊娠中は血液からカフェインが消失するまでに時間がかかるため、カフェインをとりすぎると胎児の健康リスクが高くなる可能性があると発表しています。
そのためにも、妊娠中の1日あたりのカフェイン摂取量は200mg、健康な成人の1日あたりのカフェイン摂取量の上限の半分に留めましょう。

摂取量を守ることで、チョコレートのカフェインが強い味方に!

チョコレートに含まれるカフェインは、仕事や勉強のパフォーマンス向上につながるなど、体へのメリットが多くあります。ただし、カフェインの摂りすぎはかえって不調を招いてしまうことも。
そのため、チョコレートを食べるときは1日あたりの摂取量を守って、じっくり味わいながら少しずつ食べることをおすすめします。



【監修】管理栄養士 清水加奈子

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