なめらかな口どけとチーズケーキのような風味で、発売以来度々売り切れになる程、ご好評をいただいているダンデライオン・チョコレートのガトーショコラをご自宅でも再現できるよう、レシピを公開しました。
風味だけでなく、食感にもこだわったグルテンフリー(小麦粉不使用)のガトーショコラのレシピはとてもシンプル。産地ごとに異なるカカオ豆の特性を活かすために、材料はチョコレート、卵、バター、きび砂糖の4つだけで作られています。
お酒も使用していないので、お子さまにも安心して召し上がっていただけます。
レシピ紹介
ガトーショコラ
形状:パウンド型(17×6×6cm、500ml)
調理時間:約40分
【材料】
- チョコレート(アナマライ,インド 70%):
120g(ご自宅での製菓用チョコレートはこちら) - 卵:2個
- 無塩バター:75g
- きび砂糖:50g(グラニュー糖の場合は10gほど増やす)
【必要な道具】
- スケール
- ボウル2つ
- 湯煎用鍋
- ホイッパー
- マリーズ(ゴムベラ)
- パウンド型(17×6×6cm、500ml)
- クッキングペーパー
- 茶漉し(あった方が美味しくできる)
1.
ボウルに卵を2個割ってほぐす。
2.
ほぐした後に卵を茶漉しなどで濾しておくと口どけが良くなる。
3.
別のボウルでバターを溶かす(60℃以下で湯煎して溶かす)。
4.
3.にチョコレートを入れる。
5.
ダマにならないようしっかりと溶かす(湯煎が熱すぎるとチョコレートが焦げてしまうので注意)。
6.
2.の卵にきび砂糖を入れ、湯煎で温めながら砂糖を溶かす。
7.
6.に5.を入れ混ぜる(混ぜすぎると冷めて分離してしまうので、生地が繋がる程度で止める)。
8.
生地が完成。
9.
型に流し入れる。
10.
空気を抜いたら型入れ完了。
11.
150度に予熱したオーブンに入れ140度におとし、約25分焼く(20分くらいで反転させると熱が均等にあたる)。
12.
粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、しっかりと固まってから型から外す(生地が柔らかいのでしっかり固めた方が崩れにくい)。
商品に使用しているチョコレート「アナマライ,インド 70%」について
ガトーショコラを開発したペストリーシェフの辻は、今回使用しているアナマライ, インド 70%のチョコレートバーのローストプロファイルも担当しました。そんな彼女に開発について振り返ってもらいました。
写真:ペストリーシェフ 辻 舞
ー インド産のチョコレートを開発した時のことについて教えてください。
辻:カカオ豆のフレーバーを知るために一番最初に行うテストの時に、2015年に収穫されたインド産カカオ豆を使用したチョコレートを初めて食べました。オレンジが混ざっているのかと思うほどジューシーで華やかなフレーバーに、とても感動しました。
チョコレートバーの開発をする際、そのイメージを引き出したかったのですが、想像以上に落とし込みが難しく、その味わいを表現することができませんでした。
最終的に完成したチョコレートは、思い通りではなかったものの、レモンやヨーグルト、レーズンを思わせるフレーバーが感じられ、テストで味わったものとはまた違った面白さがありました。
ー ガトーショコラはいつから販売していますか?
辻:ガトーショコラは、「初めてのクリスマスを迎える記念すべき年に、ダンデライオン・チョコレートらしいケーキをつくろう」というところから開発が始まりました。
初年度は、蔵前で初めて開発された誰にでも親しみやすい風味を持つドミニカ共和国産のカカオ豆を使用して、ホール型で作りました。
翌2017年は、グアテマラ産カカオを使用したガトーショコラを。チョコレートバーではフレッシュなぶどうのような印象でしたが、ガトーショコラにすると赤ワインのようなふくよかな風味に変化しました。お酒を使用していないのに面白いですよね。
シングルオリジンのカカオに別の素材(卵やバターなど)を合わせることで、チョコレートバーとは違った個性を引き出せることに気づきました。
2018年、さらなる可能性を探究するため、新たに産地の異なる5種類のカカオ豆でガトーショコラを作りテストしました。偶然にも以前わたしが開発したインド産のカカオ豆の個性が飛び抜けていたのです。チョコレートバーではレモンやヨーグルトのような風味が、ガトーショコラではチーズケーキのような風味に変化しました。
全て手作りで作っていたため大量生産が難しく、以前はクリスマス限定の販売にしていました。しかしお客さまの要望も多くいただき、数量限定ではありますが、オンラインストアで通年販売を開始したのです。
ご自宅で使用するチョコレートについて
どんなチョコレートでも美味しく作っていただけますが、ダンデライオン・チョコレートのオンラインストアでは製菓用として使用できる「ソルサル・コミュニタリオ, ドミニカ共和国」産カカオのグラウンドチョコレートも販売しています。
こちらのチョコレートからはクラシックなチョコレート、コーヒーやチェリーなどがバランスよく感じられます。
個性的なインド産カカオ豆に比べ、どなたでも親しみやすいチョコレートです。
お菓子作りが初めての方でも本格的な味わいが再現できます。
グラウンドチョコレート
200g ¥1,036 (税込) / 700g ¥3,628 (税込)
その他のレシピ
チョコレートブラウニーのレシピ
カフェの定番商品であり、満足度が高い「チョコレートブラウニー」のレシピも公開しています。
ゴロッとしたチョコレートを生地に混ぜ込んだり、トッピングにカカオニブを使用することで、シンプルながらも食感や香りにアクセントをつけています。
材料を揃えるのが大変、という方向けに手作りキットもご用意しています。
ニビースコーンのレシピ
チョコレートではなくカカオニブを使用することで香りと食感にアクセントを効かせた人気商品「ニビースコーン」のレシピです。
店舗では使用するフルーツを季節によって変えているので、お好みの具材を選んでオリジナルの組み合わせを探していただくのもおすすめです。
チョコレートマフィンのレシピ
「コーヒーに合うお菓子を」という経緯で開発された、ちょうど良い甘さと、表面にのせたクランブルのさくっとした食感が特徴のチョコレートマフィンのレシピです。
少し工程数が多いですが、その分満足度もきっと高いはず。ぜひチャレンジしてみてください。
ダンデライオンのチョコレート
カカオ豆からレシピまで ビーントゥバーの本
¥4,180 (税込)
ダンデライオン・チョコレートのカフェで人気のメニューレシピが30種類も掲載されています。
レシピだけでなく、Bean to Barの歴史や製造プロセス、カカオ豆の調達方法、農園の様子、そして今後の安定した生産体制に向けた挑戦について紹介しています。