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【ワークショップ レポート】明光学園オンライン特別授業

こんにちは。ダンデライオン・チョコレートで「チョコレート・エクスペリエンス」という部署を担当している伴野智映子です。普段はオンラインワークショップの講師として、皆さんにチョコレートの魅力や奥深さをお伝えしています。

今回は8月24日と25日、福岡県大牟田市にある私立明光学園高等学校の「フードデザイン」「家庭基礎」特別授業として、チョコレートのオンライン授業を行ったレポートです。

ダンデライオン・チョコレートとしても初めての取り組みとなった、学校向けのオンライン授業。
きっかけは明光学園家庭科の中島先生が、ダンデライオン・チョコレートのオンラインワークショップに参加されたことでした。

明光学園高等学校はカトリック系の女子校で、国際的な教養や食育などを重視したカリキュラム構成になっています。その中にある「フードデザイン」という授業は選択科目として設定している学校が多い中、コース全員が履修しています。今回の特別授業については、「国際的問題の解決に近づくための方法を考えること」を目標に、様々な視点から学ぼうと社会科との合教科授業として実施しました。生徒さんは今回のオンライン授業の前に、私たちがチョコレートを口するまでの国際問題についても学んでいたようです。

中島先生は、授業でチョコレートについて取り上げるためにワークショップに参加されていましたが、数ステップ連続して受講いただくうちに、管理栄養士の資格を持ちながらチョコレートの道に進んだ私のこれまでの経歴にも興味を持っていただき、直接生徒さんにお話しさせていただくことになりました。

今回は8月24日に高校3年生「フードデザイン」の授業を、翌25日に高校1年生「家庭基礎」の授業を行い、チョコレートの原材料や分類について解説するStep 2の内容をベースに、一般的なチョコレートとBean to Bar チョコレートの食べ比べを交えてお話ししました。

生徒さんはタブレットでZoomに接続し、試食や質問はチャット機能を使うなど、まさに現代のオンライン授業。生徒さん一人一人の顔を見ることも出来て、遠く離れた福岡と東京の距離を全く感じることなく進めることが出来ました。

生徒さんのチョコレートの感想もとても興味深いものでした。
普段のワークショップではある程度チョコレートに興味がある方にご参加いただいているため、カカオ分が高いほど反応が良かったり、Bean to Bar らしさを求めていただけるのですが、今回はダンデライオン・チョコレートもBean to Bar チョコレートも知らない生徒さんばかり。Bean to Bar のチョコレートに対して「新しい味」「後味の甘さがさっぱりしている」「お屠蘇っぽい」など新鮮な反応がありました。

大学受験や進路を考える大事な時期である高校生。僭越ながら、最後に先輩社会人として私が大切にしていることをお伝えしました。

・自分の経験は必ずどこかで活きる
 - 例え栄養学科を出て栄養士にならなくても、知識が活かせるお仕事や機会はたくさんある

・「好きなこと、やりたいこと」と、「向いていること」は違うけれど、チャレンジすることが大事
 - 向いてないかも…と思わずとにかく挑戦することが大事。私もチョコレート作りには決して向いていないけれど、チョコレートを通じて新たな出会いや経験が出来ている

・ご縁とタイミングを大切に
 - 今回のように、中島先生を通じてチョコレートの授業が出来るなんて滅多にない機会。毎日の出会いや人と過ごす時間を大切にしよう

初めての経験だった高校生向けのオンライン授業。
受講後のアンケートでは、

「チョコレートを作っている会社が、どんな事にこだわりを持っているのかを気にしながら買ってみたいです。」

「ちょっとした味の違いに気付けるように、意識して食生活を送りたいなと思いました!素材の味を楽しむことも忘れないでいたいです。」

「いつも何気なくチョコレートを食べているけれど、その製造の裏にはたくさんの人と人との関わりがあるのだと今回の授業を通して気づき、とても興味深いなと思いました。」

「最後に先生がおっしゃられていた、「向いていることと好きなことは違うかもしれないけど、チャレンジすることを忘れてはならない」という言葉がとても心に残っています。進む道に迷った時はその言葉を参考にしたいと思いました。」

と様々な感想をいただき、これからの生活でチョコレートの見かたが変わったり、将来を考えるときに少しでも思い出してもらえる一時になったら、と思います。

今度は皆さんに直接会えますように。
そしてこれを機に学校の授業でも、チョコレートのお話をする機会が増えると嬉しいです。

オンラインワークショップは今後も継続して行います。
皆さまぜひご参加ください!

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