ここでは、カカオ豆の生産量が多い国をご紹介します。
(データ参照:https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/cacao.html)
コートジボワール(2019年:2,180千トン)
コートジボワールは世界のカカオ生産量第1位の国。1800年代にフランスの植民地として、カカオが持ち込まれ栽培が始まったとされています。大量生産のチョコレート向けの高歩留まりで安価なカカオ豆が主流で、多くの小規模農家はカカオ豆を近隣の施設に納め、それを市内の大きな倉庫に運び、中間業者が間に入りながら買い取られていきます。そのため、農家の収益はごくわずかとなり、現在このような商流や労働問題を打破する動きが活発になってきています。
ガーナ(2019年:812千トン)
ガーナはコートジボワールの隣の国で、世界のカカオ生産量第2位です。大量生産のカカオ豆の中では品質が良く、日本のカカオ豆輸入量が最も多い国です。人口の1/8がカカオ産業に従事していると言われていますが、近年は天候の変化や経費高騰により、小規模農家にとってはカカオ栽培を継続することが困難になっていきています。この現状を受け、日本の大手チョコレート企業の多くもカカオ農家への支援を行っています。
インドネシア(2019年:784千トン)
アフリカ以外で一番大きなカカオ生産国であるインドネシアは、世界のカカオ生産量第3位の国です。20世紀に入り大量生産向けのカカオ栽培が急拡大し、スラウェシ島、スマトラ島、ジャワ島などインドネシア各地で栽培されています。カカオの品種がブラジルに次いで多様であることも特徴の一つで、日本でもクラフトチョコレートメーカーのDari KやWhosecacaoはインドネシアのカカオ豆に特化したチョコレートを製造しています。
エクアドル(2019年:284千トン)
世界のカカオ生産量第5位エクアドルは、南米では最もカカオ豆生産量が多い国です。アリバ・ナシオナルというエクアドル固有の品種がありますが、より生産性の高いCCN-51という改良品種が台頭した時期もあります。今では古来品種を大事に育てる農家も増え、一口に「エクアドル産カカオ」と言ってもフレーバーがそれぞれ異なります。
ドミニカ共和国(2019年:89千トン)
ドミニカ共和国は世界のカカオ豆生産量第10位の国です。約70%がオーガニック認証を取得しており、高品質のカカオ豆を生産していることでも知られています。この国独特な文化として、品質の良くないカカオ豆を安価な「サンチェス」、品質の良いものを「ヒスパニオラ」と分類し、クラフトチョコレートメーカーの多くはヒスパニオラを使用しています。
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カカオベルトは多くの国々に広がっています。たとえ気候条件が似ていても、その生産地によってカカオのフレーバーはさまざまです。地図を思い描き、日本から何万キロも離れた場所から届いたカカオによって作られたチョコレートに、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。