チョコレートメーカーとショコラティエの違いとは?

チョコレート作りに携わる人を表す言葉に「チョコレートメーカー」と「ショコラティエ」があります。

どちらもチョコレートに携わることに変わりはありませんが、何を扱い、どのようなものを作るか、少し違いがあります。

今回はそんな「チョコレートメーカー」と「ショコラティエ」の違い、更に日本のチョコレート業界における幅広い取り組みについてもご紹介します。

チョコレートメーカーとは

チョコレートの原材料であるカカオ豆。このカカオ豆を仕入れ、チョコレートという素材を製造するのが、「チョコレートメーカー」(Chocolate Maker = チョコレートを作る人)です。
チョコレート「メーカー」というと、チョコレートの「ブランド」を指すこともあるため、混同しやすいですね。
ダンデライオン・チョコレートを始め、多くのBean to Bar メーカーは、カカオ豆からチョコレートを作っているので、チョコレートメーカーということになります。

ショコラティエとは

これに対して「ショコラティエ」とは、チョコレートを原料としてボンボンショコラやトフィーなどを作る、チョコレート専門の菓子職人を指します。「パティシエ」は洋菓子全般を扱う菓子職人に対して、ショコラティエはチョコレート専門。洋菓子の中でもチョコレート専門の個別の職業があるということは、それほど専門性が高く奥が深いものということもあり、日本では、パティシエを経験してからショコラティエになる職人さんも多いといいます。

つまり、「チョコレートメーカー」はチョコレート自体を原材料から作る仕事であり、「ショコラティエ」はチョコレートメーカーが作ったチョコレートを使って新たなチョコレートのお菓子を作る仕事になります。

日本のチョコレート業界

日本のチョコレート業界で見てみると、この「チョコレートメーカー」が「ショコラティエ」でもあったり、「ショコラティエ」が「チョコレートメーカー」でもあったりします。

チョコレート業界を大きく分けると、大手チョコレート企業、ショコラティエ、Bean to Bar チョコレートメーカーの3つになります。

大手チョコレート企業と言えば、森永製菓、明治、LOTTEなどがお馴染みですね。ちなみに、森永製菓は日本で最初にカカオ豆からチョコレートを製造したBean to Bar チョコレートメーカーでもあります。

ショコラティエというと、日本ではミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマLE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)、CHOCOLATIER PALET D’OR(ショコラティエパレドール)をご存知の方も多いと思います。

Bean to Bar チョコレートメーカーは私たちダンデライオン・チョコレートの他にも、Minimal -Bean to Bar Chocolate- green bean to bar CHOCOLATEカカオ研究所などがあります。

3つに分類しましたが、お互いの分野で重なり合う部分があるということも、チョコレート業界の面白さだと思います。

例えば、大手チョコレート企業の中でショコラティエの分野にも取り組んでいるメーカーとして、メリーチョコレートが手がけるTokyo Chocolate があります。チョコレートの本場フランスの「サロン・ドゥ・ショコラ」で日本の素材を使い続け挑戦してきたストーリーは、チョコレート業界でも有名です。

私たちBean to Bar チョコレートメーカーから見ると、大手チョコレート企業やショコラティエが作るBean to Bar チョコレートというものも、とても興味深く刺激になります。

日本で「Bean to Bar」という言葉が普及してきたのも、明治が手がけるTHE Chocolate の発売が大きかったと思います。大手企業だからこそ出来るBean to Bar チョコレートの工業化によって、一気にBean to Bar という言葉の認知度が上がりました。

そして、ショコラティエが作るBean to Bar チョコレートにもまた格別な味わいがあります。1999年にオープンしたミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマでは、オーナーの土屋シェフが自ら産地に赴き厳選したカカオ豆でBean to Bar チョコレートを作っています。また、ショコラ専門店「ショコラティエ パレ ド オール」を2004年にオープンした三枝シェフは、「ショコラティエ パレ ド オール ブラン」という世界初のホワイトチョコレートのBean to Bar ブランドを2019年に立ち上げました。お二人ともチョコレート業界では大先輩であるものの、私たちBean to Bar チョコレートメーカーにも気さくに接してくださるショコラティエ兼チョコレートメーカーです。

企業規模やアプローチは各社異なるものの、チョコレートに対する想いや「お客様に美味しいものを届けたい」という気持ちは同じです。
お互いを「競合」とせず「同じチョコレート業界を盛り上げる仲間」と捉えて接することが出来るのも、私たちがチョコレート業界を好きな理由でもあります。

皆さんもぜひ、一つの分野にとらわれず、様々なチョコレートを楽しんでみてくださいね。

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シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。

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