ダンデライオン・チョコレートでは、企業さま向けにカカオ豆やチョコレートのWholesale(卸販売)を行っております。毎月、Bean to Bar メーカーはもちろん、カフェやお菓子屋さんなど様々なお客さまにニブやグラウンドチョコレートをお送りしています。
「ホールセールレポート」は、わたしたちの商品をどのようなお店(企業)にどう使っていただいているのかを、お伝えするシリーズとなっております。
今回ご紹介するお客さまは、和歌山県 有田川町にある「Nomcraft Brewing」です。
Nomcraft Brewingは、世界のクラフトビールの都と呼ばれるポートランド出身でマスターブリュワーのBenさん、Cicerone(ビールのソムリエ)の資格をお持ちのシカゴ出身Adamさん、そしてオーストラリアでの醸造インターンや岩手県での醸造研修経験をお持ちのTakumiさんが、農業と発酵・醸造文化が根付く町 有田川の保育所をリノベーションし、令和元年5月にオープンされたブルワリーです。
ビールの主原料である水には、高野山から流れ、日本で最も質の高い水の1つと言われる「空海水」を用いており、アメリカンスタイルのIPAやホッピーなものをベースに、日本一の生産量を誇る有田川のぶどう山椒や地元のデコポンを使用したクラフトビールなど、ポートランドやシカゴ、オーストラリアなどで彼らが積まれた経験を活かしたクラフトビールをたくさん作られています。
お取引が始まったきっかけは、2019年11月。弊社までカカオハスクのお問い合わせをいただき、いくつかの産地のカカオハスクをお試しいただいた末、ドミニカ共和国産カカオハスクをご採用いただき、カカオハスクのアロマを引き出すためビールにふんだんにご使用いただきました。
醸造日には、醸造の様子をすてきな写真と共にご報告いただきました。
そして6月に完成されたクラフトビールがこちらの「 CHOCO COCO COMBO (チョココココンボ)」です。
焙煎モルツとトーストされたココナッツを大量に使用して作られたCHOCO COCO COMBOの味わいの中には、ココナッツやチョコレートのようなアロマが感じられ、南国のイメージが思い浮かびます。
これまで、ざっくりとダークビール=苦い というイメージを持ってたのですが、こちらはダークビール独特のモルト感がとても軽やかでさっぱりとしているためとても飲みやすく、ココナッツ感もありながら甘すぎない。夏の暑い日にもぴったりのビールです。
いつもは捨てられてしまうカカオハスクですが、ビールの原料としてこんなにも力を発揮できることには驚きでした。
ビールにもココナッツやチョコレート、シトラスやマンゴーのアロマがあるとより身近なものに感じられ、どれにしようかなととてもワクワクしてしまいます。特徴として書かれているアロマを探してみたり、それとはまた違うアロマが感じられたり…。いつも飲んでいる缶ビールよりも楽しむことができ、そしてちょっと贅沢な気分にもなり。もっといろいろなクラフトビールを試してみたいと興味を惹かれました。そういった面では、クラフトビールにはなんだかBean to Barチョコレートと通ずるものがあるなと感じます。
また、Nomcraft Brewingの皆さんは、地元への「クラフトビールでまちづくり」という大きなプロジェクトにも取り組まれています。
保育所だった建物をリノベーションして立ち上げられたブルワリーの隣には、Nomcraft Brewingのクラフトビールが常時飲めるカフェバーが作られたり、これからベーカリーやゲストハウス・シェアオフィスも入る予定だそうです。
地元農家さんの食材を使ったクラフトビールを作られたり、地元のクラフトメーカーさん協力のもとオリジナルのコースターを制作したりなど、地域の方々と新しいアイディアに積極的に取り組まれ、有田川町を盛り上げていく姿はとても素敵ですね。
今回ご紹介したCHOCO COCO COMBOをはじめとするクラフトビールは、Nomcraft Brewingのオンラインショップから購入可能です。みなさまも今年の夏はNomcraft Brewingのクラフトビールで乗り切りませんか。
ダンデライオン・チョコレートのWholesaleに興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
Text by Kaeko