2017年12月に初めて登場した「カアボン, グアテマラ 70%(2015年収穫)」は、赤ワインのようなニュアンスが感じられると男性の方にも人気のチョコレートでした。
その「カアボン, グアテマラ 70%」のチョコレートバーが、戻ってきます!
今回は、2018年収穫の豆を使用し、ローストプロファイルを岡田悠登が担当しました。
グアテマラは、メキシコの下に位置する中米の国で、国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯です。2014年よりダンデライオン・チョコレートで使用しているのは、グアテマラ北中部にあるアルタ・ベラパス県のカカオ豆。「アディオエスマック」というカカオを生産するのための労働力と施設を共有するグループから「カカオ・ベラパスS.A.」*を通して購入しています。
ローストプロファイラーの岡田悠登は、アジアで生産されるカカオ豆の特徴として多くみられる「果物のようなジューシーな味わい」が好み。そのため、彼自身がナッティな印象の豆が多いと話す中南米の「カアボン, グアテマラ 」の担当に選ばれたときは少し意外だったそうです。強い発酵感を持ち、通常より1.5倍ほども大きいため、ダンデライオン・チョコレート内では「開発が難しいカカオ豆」として知られています。
そこで彼は、初めて生豆を食べた時に感じた「白ワインのようなアルコールに近い発酵の香りとフレッシュ(クリア)な味わい」を目指すことを決めました。
開発に入るとすぐ「カアボン, グアテマラ 」の壁にぶつかったそうです。豆がもつ強い発酵感は、ローストの温度を高くすると納豆のような味わいに変化してしまうのです。
試行錯誤の結果、焙煎の設定(風とガスの量)を細かく調整することで、徐々に目指していた白ぶどうや白ワインのようなフレーバーに近づいていきました。岡田は最後まで一貫してそのフレーバーを引き出すことに注力しました。最終的に社内で意見が割れた時も、より味わいが引き立っていた方を選んだそうです。
2015年収穫の物に比べるとやや中性的なイメージを持つ「カアボン, グアテマラ 」。ウイスキー、ブランデー、ワインなど、アルコール度数が高いものとのペアリングがおすすめです。個性が強いチョコレートだからこそ、ぜひロックでお試しください。
春のような清々しさを感じられる「カアボン, グアテマラ70%」 は、3月10日(火)からの発売です。
【 蔵前製チョコレートバー第14弾 】
カアボン, グアテマラ (CAHABÓN, GUATEMALA ) 70%
価 格:1,200円 (税別)
生産者:アディオエスマック
原産地:グアテマラ
ローストプロファイラー:岡田悠登
フレーバー:フレッシュな果実、白ワイン、ヨーグルト
【 参考 】
・わたしたちのチョコレートについて:Our Chocolate
カカオ・ベラパスS.A.*
カカオ流通企業「アンコモン・カカオ」によって作られた2番目のプロジェクト。社会的企業(社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体)のひとつで、北グアテマラのアルタ・ベラパス県にいる原住民であるマヤ族の農民たちの輸出業務を代行しています。
アディオエスマック(ADIOESMAC:Asociación de Desarrollo Integral Ox’ Eek Santa María Cahabón)**
42の農家を構成メンバーとし、カカオ豆を生 産するのための労働力と施設を共有しているグ ループです。
詳しくは2016年ソーシングレポートをご覧ください。