バレンタインデーだけじゃない!世界各国の「チョコレートを食べる日」

日本で「チョコレートの日」というと、誰しもが「バレンタインデー」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、諸説ありますが、日本のバレンタインデーはもともと広告やキャンペーンから生まれた独自の文化。世界の国々では、日本とは違う時期にチョコレートをもっとも食べる日があります。

今回はアメリカ、ドイツ、ブラジル、そして韓国のチョコレート事情についてご紹介します。また、世界で「チョコレートデー」として制定された日についても解説します。


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アメリカで一番チョコレートが売れるのは「イースター」

アメリカでもっともチョコレートが食べられるのは、毎年3月から4月の間にある「イースター(復活祭)」です。この時期になると、店頭にはイースターエッグやうさぎのかたちをしたチョコレートが並びます。

イースターでは、庭や家の中に隠された卵を探しに行く「エッグハント」という遊びがあり、このエッグハントで使われるイースターエッグに、卵の形をしたチョコレートや卵型のカプセルにおもちゃが入っているものなどが使われます。

次にチョコレートが多く食べられるのはクリスマス、次いでバレンタイン、ハロウィンとのこと。日本ではあまり馴染みのないイースターにチョコレートがもっとも食べられているとは、意外な事実ではないでしょうか。

また、特定の日ではありませんが、サマーシーズンになるとキャンプファイヤーでスモアを楽しむのが定番。チョコレートは夏でも親しまれているようです。


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ドイツでもクリスマスより「イースター」

世界のなかでもチョコレート消費量がもっとも多い国のひとつであるドイツ。こちらもアメリカと同じく、イースターが一番のチョコレートシーズンです。家族だけでなく、カップルや友達どうしでもチョコレートを交換するなど、現在の日本のバレンタインデーにも似たイベントかもしれません。

ドイツで次にチョコレートを多く食べるのはクリスマス。しかし、シュトーレンやバームクーヘンなど、クリスマス関連のお菓子が多くあるため、イースターよりチョコレートの出番は少ないそうです(バウムクーヘンは、ドイツではクリスマススイーツです)。

ブラジルでは「クリスマス」。そして「恋人の日」も

カカオの生産地でもある南米ブラジルでチョコレートがもっとも食べられるのはクリスマス。日本と違い真夏のクリスマスに食べるのが、イタリア系移民から伝わったとされるパネトーネで、チョコチップ入りのものやチョコレートブランドのクリスマス限定のパネトーネが店頭に多く並ぶそうです。

また、ブラジルのイースター「パスコア」や母の日などの記念日にもチョコレートの需要があります。

6月12日は恋人の日(Dia dos namorados)で、恋人同士が愛を確かめ合いプレゼントを交換する日。これが日本の昔からいうバレンタインデーやホワイトデーに近いのかもしれません。

韓国は日本と同じ「バレンタインデー」。「ペペロデー」や「両親の日」などの記念日も

韓国では、日本と同じくバレンタインデーがチョコレートの日として認知され、女性が男性にチョコレートを贈る日。

また、ホワイトデーには、バレンタインのお返しとして男性が女性にキャンディーを贈る日で、この日もチョコレートの需要があるそうです。ただ、最近は高価なバッグや小物のプレゼントに、チョコレートを添えて贈る傾向にあるとか。

また、韓国特有の文化として盛り上がるのが、11月11日の「ペペロデー」です。ペペロとは韓国版「ポッキー」といえるチョコレート菓子。この日は家族、友人、恋人どうしで、ペペロや、ペペロと同じ棒状の形をしたお菓子や雑貨を交換する日となりました。

ほかにも、日本の母の日や父の日にあたる5月8日の両親の日、5月15日の先生の日、旧正月やお正月にもチョコレートをギフトとして贈ることがあるそうです。

実は複数の「チョコレートデー」が制定されている?

日本では2月14日を「チョコレートの日」として、日本チョコレート・ココア協会が制定していますが、実は世界には複数のチョコレートデーが存在します。

 

7月7日 World Chocolate Day
1550年に初めてヨーロッパにチョコレートが持ち込まれたことを記念して、2009年に制定。

9月13日 International Chocolate Day
Hershey Chocolateの創設者Milton S. Hersheyの生誕を記念して、全米菓子協会が制定。

10月28日 National Chocolate Day
この日も全米菓子協会によって制定されたと言われていますが、「チョコレートをみんなでおいしく楽しもう」という日のようです。

ただ、これらは欧米でも一般の方にはあまり認知されていないそうです。

日本にも「アイスクリームの日」や「コーヒーの日」など、さまざまな「〇〇の日」がありますが、一般的に親しまれているわけではなく、欧米でもこれらのチョコレートデーは同じような感覚かもしれません。

さまざまなシチュエーションでチョコレートを楽しもう

日本では、チョコレートといえばバレンタインデーというイメージが定着していますが、他の国では特定されたチョコレートの日というものはありません。海外から伝わったチョコレートが、日本ではこのように文化として根付いているのは珍しいのではないでしょうか。

世界ではさまざまな行事や記念日に親しまれているチョコレート。これから日本でも、より多くのシチュエーションでチョコレートを楽しむ文化が生まれますように。

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Kevin Lühmann

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