カカオの生産地を知ろう(マヤ・マウンテン, ベリーズ)

マヤ・マウンテン, ベリーズ 70%

生産者:Maya Mountain Cacao (MMC)
生産国:ベリーズ
地域:トレド

事業形態:中央発酵施設を持つ社会的企業
カカオ豆:400軒以上のカカオ農家からウェットビーンズを購入
発酵方式:並べた木箱
乾燥方法:ビニールハウス内の木製乾燥台とセメントのパティオ
カカオ豆のフレーバー:甘酸っぱい苺の中に軽やかな乳酸味、ピーナッツの香ばしさ

ベリーズはどんな国?

中央アメリカ北東部、​​メキシコとグアテマラに接し、カリブ海に面している国です。

国土の面積は約2.3万㎢で四国の約1.2倍、中央アメリカでは2番目に小さい国になります(ちなみに一番小さい国はエルサルバドルです)。

人口は約39万人と中央アメリカで最も少なく、その半分は都市部に集中しています。

 

ベリーズはオーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ世界第2位の規模を誇るブルーホールやマヤ文明時代の遺跡など観光名所も多い国。また、イギリスの植民地だったため中米では唯一英語が公用語となっており、その他にスペイン語、ベリーズ・クレオール語、モパン語等、様々な人種が共存する多民族国家です。

 

国名の由来は国土の大半が密林と沼沢地であることから、先住民のマヤ民族の言葉で「泥水」という説が有力だそうです。

ベリーズのカカオ事情

ベリーズの主産業は砂糖やバナナ、柑橘類などの農業で、主にイギリスやアメリカに輸出されています。カカオは中南米で発祥し発展を遂げてきたため、歴史的、文化的にも重要な作物になりますが、ベリーズの年間生産量は100トンにも満たない程度で、比較的小規模の農家が何世代にも渡り受け継いでいるのが特徴です。またそのほとんどが各々の農園でカカオの栽培から加工(発酵・乾燥)まで行っていることもあり、国全体の生産量はとても少なくなります。

 

しかし、昔ながらの農法を守り農薬を使わずオーガニック認証を取得している農園が増えたこともあり、現在チョコレートメーカーの間では、ベリーズのカカオ豆は少ない生産量ながらも欧米を中心に人気の高い産地となっています。

 

カカオ農園はマヤ民族が多く在住することからベリーズの南にあるトレドに多く、また近年ではベリーズの高品質カカオへの期待も高まり、トレドの北側にあるスタンクリークやカヨにも農園があります。

 

マヤ・マウンテン・カカオについて

マヤ・マウンテン・カカオは、2010年にアレックス・ウィットモア、ジェフ・プジーナ、ガブリエル・ポップ、エミリー・ストーンの4人によって設立されました。アレックスはタザ・チョコレートの創業者でスペシャルティカカオの産地としてベリーズに関心が高く、ジェフはベリーズの中でカカオ生産量の多い地域にエコロッジを経営していました。そしてガブリエルはベリーズ南部の何世代にも渡るカカオ農家の出身です。エミリーは彼らと一緒に、マヤの先住民族に優しいカカオ市場を作り出そうと立ち上がりました。

 

ベリーズのカカオ農家がこれまで行ってきたカカオの栽培から発酵、乾燥そして市場への輸送までの工程を全て自ら行うには、多くのリスクを背負わなければなりません。カカオ豆をきちんと発酵・乾燥できなかった場合販売することもできず、売れたとしても市場価格と変わらない安価な値段になってしまいます。

 

そこで、マヤ・マウンテン・カカオは農家の負担と金銭的リスクを抑えるため、農家たちから収穫後の生のカカオ豆(ウェットビーンズ)を高値で購入し、マヤ・マウンテン・カカオ

の発酵施設に集め、まとめて加工することにしました。これにより、農家は作業が減った上に収入が安定します。また、集められたカカオ豆を発酵に特化した施設で加工することで、カカオ豆全体の品質向上と安定供給に繋がるビジネスモデルを確立しました。

Maya Mountain Cacao (MMC)が目指すカカオ農園

マヤ・マウンテン・カカオは自らの取り組みをトランスペアレント・トレード(透明性のある取引)と謳っており、農家から購入したウェットビーンズの価格からチョコレートメーカーへの販売価格まで、全て公開しています(詳しくはこちら)。

 

彼らはベリーズに止まらずグアテマラでも同じビジネスモデルを作り上げ(カアボン, グアテマラについてはこちら)、また中南米や他の地域のカカオ豆の輸出入業も行うなど、事業の幅を広げています。

 

マヤ・マウンテン・カカオの母体企業であるアンコモン・カカオはサステナブルな社会事業を目指し、カカオ産業では珍しいB-Corp(Benefit Corporationの略。環境・社会に配慮した事業を行い、透明性と説明責任を満たし、株主だけでなく従業員から顧客まで包括的な利益を生み出す企業に与えられる認証)も取得しています。

 

彼らの功績は、世界中のクラフトチョコレートメーカーがベリーズのカカオ豆に注目するきっかけを作り、そしてクラフトチョコレート業界全体の発展にも繋がっています。

 

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マヤ・マウンテン, ベリーズ 70%

ベリーズ南部に住むマヤ先住民の小規模農家とサステナブルな関係を構築する「マヤ・マウンテン・カカオ」のオーガニック・カカオ豆を使用しています。毎年少しずつ変化するフルーティーな酸味が特徴の豆を、食べやすく多面的な味わいに仕上げました。日本酒や煎茶と相性が良く楽しめます。

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