9月4日にダンデライオン・チョコレートで主催させていただきました「Bean to Bar Summit 2016」ですが、みなさまからの多数のご要望にお答えして、当日のサミットで行われたパネルディスカッションの内容全文をPDFで公開いたしました。
当イベントには非常に大きな反響をいただいており、Bean to Bar文化の一端を担うダンデライオンのチーム一同とても嬉しく思っています。
パネルディスカッション議事録はこちらからご覧いただけます↓(PDFが開きます)
日本初のBean to Barサミット
Bean to Barを包括した交流イベントとしては日本初となった「Bean to Bar Summit 2016」。マルゥの共同創始者サミュエル・マルタさんによる基調講演や、世界各地のBean to Bar関係者によるパネルディスカッション、交流会などを行いました。
このイベントのために国内外のBean to Bar関連企業約50社が駆けつけてくださり、いつもは見られない熱気に満ちた蔵前カフェ。各社代表のパネリストの方々によるディスカッションも白熱しました。
カカオの輸入を行う立花商店の生田さんからは、コモディティカカオとスペシャリティカカオの違い、またそれらがどのようにして生産され、買い付けられているかをご説明いただきました。ダンデライオンから参加したソーシング担当グレッグにとっても、産地固有のフレーバーを持つベストなスペシャリティカカオを、フェアな方法で調達することは重要な使命であり、その方法についても熱く語られました。
また、チョコレートマシンを製造するパッキント社のロレンツォさんによれば、現在は生産設備も、品質を損なうことなく生産量をあげられるよう、Bean to Barチョコレートメーカーに最適化された機械へと進化しつつあるとのことでした。サンフランシスコのダンデライオンがコーヒーロースターなど既存の機械を改造するなどし、手探りで始まったことを考えると、この数年でもBean to Barを取り巻く環境が急速に変化していることがわかります。
ハワイでのカカオの生産、ヨーロッパや日本での広がりなど、各メーカーがそれぞれの道を開拓しているプロセスを知り、Bean to Barムーブメントの多くの可能性も感じられるイベントとなりました。マノア・チョコレートのディランさんの言葉にある通り、その過程で起こる困難も「成長痛」と受け止めて各社が助け合い、推進していこうという意識をいっそう高められたのではないかと思います。
ダンデライオンでは今後もBean to Barを盛り上げるイベントを開催していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。