チョコレートの賞味期限は?おいしく食べられる目安と保存のコツ

一度に食べきれなかったチョコレートを保存する際や、保存していたチョコレートを久しぶりに取り出したときなどに気になるのが賞味期限。チョコレートは日持ちしやすい食べ物といわれていますが、種類によって賞味期限の長さや適切な保存方法は変わってきます。

そこで今回は、チョコレートの賞味期限や消費期限の考え方をご紹介します。適正な保存方法と併せて見ていきましょう。

チョコレートの賞味期限はどれくらい?

長持ちするといわれているチョコレートの賞味期限ですが、実際はチョコレートの種類によって日持ちするかどうかが異なります。

 

チョコレートバーの賞味期限は比較的長い

チョコレートバーの場合、賞味期限は短くて半年、長くて1年以上と長めに設定されています。なぜなら、水分をほとんど含んでいないため、カビや傷みが発生しにくいから

ただし、長持ちするからといって長期保存をしていると、温度変化や湿気によってチョコレートの表面に白い粉が浮き出てくる「ファットブルーム」や「シュガーブルーム」といった現象が発生しやすくなります。

ブルーム現象を起こしたチョコレートを食べても、体に害はありませんが、チョコレート本来の風味や食感は失われるため、品質は大きく落ちてしまいます。

チョコレートバー各種

シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。

生チョコレートや手作りチョコは賞味期限や消費期限が短め

賞味期限や消費期限に注意したいのが、次のようなチョコレートです。

  • ナッツやフルーツなどが入ったチョコレート
  • 生チョコレート
  • ガナッシュチョコレート

 

ナッツやフルーツなどが含まれているチョコレートの賞味期限や消費期限は、チョコレート以外の食材が傷みやすいため、短くなっています。

また、生クリームが使われている生チョコレートやガナッシュチョコレートは、含まれる水分が増えることで傷みやカビのリスクが高くなるため、賞味期限や消費期限が短く設定されています

 

これらのチョコレートは、チョコレートバーと違って長期保存には向かないため、期限を確認しながら早めに食べきることをおすすめします。

手作りのチョコレートも、保存料などが市販のチョコレートよりも少ないため日持ちしないので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

賞味期限と消費期限の違いは?

チョコレートは賞味期限が記載されている物もあれば、消費期限が設定されている物もあります。チョコレートに限らず、食品全般を安全に食べるためにも、これらの違いを確認しておくことが大切です。

 

賞味期限:品質が変わらずおいしく食べられる期限

賞味期限は「その年月日までであれば、品質が変わらずおいしく食べられる期限」です。賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません

なお、これは「袋や容器を開封せずに、記載された保存方法で保存していた場合」という条件があります。一度開封した食品については、賞味期限を問わず早めに食べることが推奨されています

 

消費期限:安全に食べられる期限

消費期限は「その年月日までであれば、安全に食べられる期限」です。賞味期限と違い、消費期限を過ぎた食品の安全性は保証されません

なお、消費期限も袋や容器を開けずに、記載どおりの方法で保存していた場合という条件があります。また、賞味期限と同じく、一度開けた食品は期限を問わず早めに食べることが推奨されています。

チョコレートの正しい保存方法

おいしい状態で食べられるよう、チョコレートは購入後なるべく早めに食べることが望ましいです。しかし、一度には食べきれないため、保存しておきたいこともあるでしょう。

ここからはチョコレートの適正な保存方法について、常温保存と冷蔵保存に分けてご紹介します。

 

常温保存をする場合

チョコレートバーの場合は、22℃以下を目安に保存することをおすすめします。高温になる夏以外の時期は、基本的に常温保存で問題ないでしょう。ただし、暖房を使う冬場は、室温が高くなることがあるため注意が必要です。

また、チョコレートは直射日光や湿気によって品質が落ちてしまいます。直射日光のあたらない、高温多湿を避けられる場所に保存しましょう

 

 

冷蔵保存をする場合

水分を含む生チョコレートやガナッシュチョコレートは、10℃以下での保存が望ましいため、時期を問わず冷蔵庫で保存します。

また、チョコレートが溶けるのを防ぎたい夏場も、冷蔵保存が役立ちます。

・チョコレートは野菜室へ入れる

チョコレートを冷蔵保存するときは、冷蔵室ではなく野菜室が◎。

一般的に野菜室の温度は3~8℃に設定されており、2~6℃前後の冷蔵室ほど温度が低くありません。温度の低すぎない野菜室に保管すれば、取り出したときの温度変化の刺激をやわらげることができます。

 

・アルミホイルで包み、ジッパーつき保存袋に入れる

チョコレートは、アルミホイルで包んだ状態で保存しましょう。アルミホイルで包むことで、チョコレートの香りを逃さず、遮光されることで劣化を防ぐことができます。銀紙に包んだ状態で販売されているチョコレートが多いのもそのため。

さらに、アルミホイルに包んだチョコレートをジッパーつきの保存袋に入れれば、湿気防止にもなります。湿気はチョコレートの劣化やカビの原因になるため、できる限り密閉した状態で保存しましょう

冷蔵保存したチョコレートは常温に戻してから食べる

冷蔵保存しておいたチョコレートは、常温に戻すことでそのチョコレート本来の口当たりに近い状態で食べられます。常温に戻すとチョコレートに含まれるココアバターという脂肪分が溶け出して、食感がやわらかくなるため。なお、固めの食感が好きという方は、冷蔵庫から取り出してすぐに食べても良いでしょう。

 

チョコレートの保存方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

チョコレートは賞味期限に余裕を持って早めに食べきろう

賞味期限の長いチョコレートバーは、長期保存することも可能です。しかし、一度封を開けた物を長く保管しておいたり、冷蔵庫から何度も取り出して温度変化を与えたりしているうちに、品質は大きく落ちてしまいます。

チョコレート本来の風味や食感を失わないためにも、賞味期限にかかわらず余裕を持って早めに食べきることをおすすめします。

チョコレートバー各種

シングルオリジンカカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)の2種類だけで作られたチョコレートバー。個性豊かなシングルオリジンのカカオ豆は、私たちが開発した独自の焙煎を行うことで、それぞれの豆が持っている独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。

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